福士誠治×濱田貴司=MISSION「今回は攻めました」ライブと映画の融合【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】の衝撃

2021年2月22日 / 12:15

 主演映画『ある用務員』やスーパー歌舞伎II【ワンピース】などで役者として注目を集める福士誠治(vo)。伝説の音楽ユニット・arp解散後も、舞台やテレビドラマなどの音楽を手掛け続けている濱田貴司(key)。このふたりによるバンドプロジェクト“MISSION”が、2月19日【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】なるライブと物語のコラボ映像作品を配信公開した。

<「半人半鬼」企画立ち上げから完成まで1年以上費やした意欲作>

 【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】は、新曲「半人半鬼」を中心としたライブ映像とMISSIONからのメッセージが込められた-ある物語-によって構成。福士誠治が自ら出演&監督を務め、濱田貴司がオリジナル劇伴を手掛けており、それぞれの特性を全面的に打ち出した渾身の映像作品となっている。そのお披露目となる初配信では、まず今作が完成するまでの経緯についてふたりが語ってくれた。「振り返れば長かったですね。ひとつの作品にこんなにじっくり向き合ったのは、始めてかも。今回は攻めましたよ(濱田貴司)」「企画を立ち上げてから完成まで1年以上の時間を費やしました。本来は去年の6月に「半人半鬼」のライブを開催する予定だったのですが、コロナ禍で中止になってしまって。それでも「半人半鬼」という作品を皆さんにどうにかこうにか届けられないかと企画したのが、今回の映像作品の制作でした(福士誠治)」

 かねてより音楽と演劇のミクスチャーとも言える実験的な楽曲やライブを提示していたMISSIONだが、今回は彼らが示す【シアターロック・ザ・ミッション】に相応しい映画とライブの融合への挑戦。メンバーのふたりはもちろん、今作に携わるすべてのクリエイターやミュージシャン含むMISSIONクルーの技術と叡智と情熱を全身全霊で注いだ意欲作となっていた。

<MISSION全体を更なる高みへ誘引した“福士誠治の爆発的な進化”>

 激しい和太鼓の鼓動と共に幕を開けた【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】。人にも鬼にも見える亜種=半人半鬼(福士誠治)が項垂れるように野を歩き、そこに「働く鬼、怖い鬼、強い鬼、弱い鬼、嗤う鬼、悲しい鬼、涙を流す鬼、驕れる鬼、恋をする鬼……」とノイズ混じりの声が聞こえてくる。冒頭から誰もが想像していなかったであろう衝撃的な画と音と声が脳を揺さぶり、気付けば画面はモノクロのライブ映像へと転換。幻想と現実の境界線を曖昧にするアプローチながら、響き渡る歌声にバンドとストリングスの音色は圧倒的な熱を帯びており、拳を振り上げたい衝動や心臓を締め付ける焦燥にひたすら駆り立てていく。ライブ単体として観ても、MISSIONは涙を誘える次元の表現力を誇るようになっていた。

 その要因は、濱田貴司率いる演奏陣の技術や熱量によるところは当然ながら大きいと思うが、再び半人半鬼の物語へと転換されてすぐに“福士誠治の爆発的な進化”がMISSION全体を更なる高みへ誘引していることに気付く。醜さに散る季節 もう戻れない――このナレーションが物語るように、半人半鬼と化してしまった者の地獄のような苦しみを体現していくのだが、壁に何度も何度も顔面を叩きつけながら呻き、叫び、暴れ、のたうちまわり続け、慟哭の舞いとも言えるコンテンポラリーダンス(本人いわく初挑戦)は、あまりに感情的で痛々しい様に目を背けたくなるほどだった。ゆえにその劇中で披露された新曲「半人半鬼」におけるひとつひとつのフレーズも苛烈に説得力を持って突き刺さる。

<その本質は現代社会に対するメッセージなのではないか>

 これは「半人半鬼」とその物語【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】に対する個人的な見解・印象だが、今作は古き日本の御伽噺的な世界観で描かれていたものの、その本質は現代社会に対するメッセージなのではないか。例えば、コロナ禍で問題視されたジャスティスハラスメント。集団心理の正義感で、自分とは違う思想や価値観を持つ者、或いは過ちを犯してしまった者を叩きのめそうとする姿勢への「それは本当に正しいことなのか?」というアンチテーゼ。例えば、現代人から失われつつある慈愛の精神。人間は誰しも美醜を併せ持つ存在であり、敵と見做して排除しようする誰かの醜さは、自分自身の中にも潜んでいるモノなのだから「その醜さを理解してこそ人は美しくあろうと思えるのではないか」という問い掛け。

 そうした今叫ぶべきメッセージを「半人半鬼」という架空の存在とその物語で表現しようとしていたのであれば、今作は抽象画のようなアプローチでありながらも、爆発的な進化を遂げた福士誠治とその潜在能力を最大限に引き出した濱田貴司=MISSIONの総合表現力でもって、目的を果たせる作品として完成していたのではないかと思う。また、このメッセージは今回の配信に限らず、長い時間をかけて世に発信していってほしいと願う。

<覚醒した新曲発売&念願の有観客ワンマンライブ決定>

 そんな意義深い傑作【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】では、表題曲ともうひとつの新曲「鬼の涙」が披露された。物語と楽曲の構成上、まさかの濱田がお芝居&福士とのツインボーカルに初挑戦したことでも配信中のコメント欄で話題となっていたが、これは濱田いわく「(福士誠治が)シンガーとして覚醒した」とレコーディング時に大歓喜したと云う珠玉のラブバラード。3月14日に「半人半鬼」と各主要配信サイト・サブスクリプションサービスにて同時配信リリースされるので、今回の【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】を見逃した人もぜひチェックしてみてほしい。

 また、今回の配信のアフタートークでは、前述の新曲リリース以外にも嬉しい告知が盛りだくさんだった。支え続けてくれるファンへプレミアムなおもてなしを目的とした「MISSION Premium」の発足が決定。詳細は後日発表されるそうだが、無料で3月1日より先行登録をスタートする。そして、コロナ禍で寂しい想いをしていたファン垂涎! 6月27日に新宿ReNYにて4度目のワンマンライブ(有観客)を開催することも決まった(ライブチケット:2月28日までオフィシャル先行受付中(特典:ステッカー))。MISSIONの2人も「「お客さんの前でライブやりたいね」と何回言ったことか……」「とにかく嬉しい」と感無量の様子だったが、今回【シアターロック・ザ・ミッション「半人半鬼」】を完成させてみせた MISSIONのワンマンライブには期待しかない。大いに注目してほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎リリース情報
配信「半人半鬼」「鬼の涙」
2021/03/14 RELEASE
各主要配信サイト・サブスクリプションサービスにて配信

◎イベント情報
ワンマンライブ【タイトル未定】
2021年06月27日(日)新宿ReNY
OPEN 14:00 / START 15:00
料金:5,800円(自由席)
※オフィシャル先行限定ステッカー付
オフィシャル先行販売期間:
2月19日(金)10時~2月28日(日)23:59
https://w.pia.jp/t/mission-t/
主催:DISK GARAGE
企画:SPIKE株式会社
制作:テレビ朝日ミュージック
お問合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~15:00)


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