【TikTok週間楽曲ランキング】Anders Nilsen「Salsa Tequila」が3連覇　ヨルシカ「春泥棒」初登場7位

　ショートムービー・プラットフォーム“TikTok”における再生回数や影響力などを総合的に判断して生成された国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”。2021年2月1日～2021年2月7日を集計期間とした今回は、Anders Nilsen「Salsa Tequila」が引き続き首位に立っている。

　「Salsa Tequila」の連続首位は3週目。よく聞かれる質問に対する回答や“もし〇〇したら”や“〇〇あるある”などのお題を設けた動画投稿がミーム化しており、1月23日と2月9日に1週間ずつ“#サルサテキーラ”というハッシュタグ・チャレンジも展開された。

　1月4日～10日集計週に8位でトップ20デビューしてから6位、3位と順調に上昇してきたChinozo「グッバイ宣言」は、前週から1ランク・アップして2位をマーク、当週も自己最高位を更新した。インフルエンサーを中心に広がったフィンガー・ダンスがきっかけでバズり、現在はコスプレやメイク、グルメやペット系の動画まで、汎用性の高いBGMとしても親しまれている。その人気は他プラットフォームにまで伝播し始めており、2月4日付のSpotify「バイラルトップ50（日本）」では10位をマーク、2020年4月に公開されたミュージック・ビデオは、2月7日に累計1,000万回再生を突破した。

　続く3位はBTS「Dynamite」で、前週から1ランク・ダウン。そして4位にはピアニカの魔術師「クラシックメドレー２０１９」、5位にKreepa「Oh No」が入っており、上位常連組の勢いも相変わらずだ。そんななか、当週7位でトップ20デビューしたのは、ヨルシカが1月9日にリリースした楽曲「春泥棒」。1月27日リリースの新作EP『創作』にも収録されている同曲は、TikTokでは特定のシチュエーションやミームではなく、日常の何気ない1シーンを映した動画など、様々なタイプの投稿が行われており、幅広いユーザー層への訴求が窺える。

　前週11位でトップ20デビューしたAdo「うっせぇわ」は、さらに順位を上げて8位に。TikTokではMVをオマージュしたファン・アートが多く投稿されている。また、Billboard JAPANとTikTokが話題のアーティストを紹介する番組『NEXT FIRE』にて、2月のマンスリーピックアップアーティストに選ばれたBLOOM VASEは、楽曲「Pop Corn」が前週から引き続き10位に入った。

　当週トップ20デビューを果たしたのは、前述のヨルシカ「春泥棒」と20位のBoney M.「Rasputin」の計2曲。「怪僧ラスプーチン」の邦題で知られる「Rasputin」は、日本でも70年代のディスコ・ブームで人気を博した楽曲で、TikTokでは自身の鍛えぬいた肉体美をアピールする遊びがグローバルな流行を見せている。

◎トップ20
1位「Salsa Tequila」Anders Nilsen
2位「グッバイ宣言」Chinozo
3位「Dynamite」BTS
4位「クラシックメドレー２０１９」ピアニカの魔術師
5位「Oh No」Kreepa
6位「Storeulv 2016 (feat. Moberg)」Bek & Wallin
7位「春泥棒」ヨルシカ
8位「うっせぇわ」Ado
9位「怪物」YOASOBI
10位「Pop Corn」BLOOM VASE
11位「オドループ」フレデリック
12位「Longiness (feat. OHZKEY & Vanity.K)」SugLawd Familiar
13位「It’s Tricky」RUN DMC
14位「PINK SWEET」BBY NABE
15位「Be You (feat. RAU DEF)」Novel Core
16位「炎」LiSA
17位「Banana (feat. Shaggy)」Conkarah
18位「「ぴえん」のうた」針スピ子
19位「廻廻奇譚」Eve
20位「Rasputin」Boney M.

集計期間：2021年2月1日～2021年2月7日