【深ヨミ】コロナ禍の逆境を乗り越え首位獲得 乃木坂46の地域別販売動向を調査

2021年2月7日 / 14:00

 2021年2月8日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、乃木坂46『僕は僕を好きになる』が678,684枚を売り上げ、首位を獲得した(集計期間2021年1月25日~2021年1月31日)。

 『僕は僕を好きになる』は、前シングルCDの『しあわせの保護色』からは10か月ぶり、26枚目のシングルで、作詞は秋元康、作曲は杉山勝彦が担当した。また、本作は初の表題曲センターポジションとなる山下美月が務めた。そして、本作は、乃木坂46結成時より中心メンバーとして支えてきた白石麻衣の卒業後の最初のシングルCDで、コロナ禍による主要都府県での緊急事態宣言の最中、オンライン以外のイベントが大きく制限される中でのリリースと、逆境を跳ね除けての首位獲得となった。

 ここでは『僕は僕を好きになる』を含むシングルCD直近3作の初週の販売動向について、SoundScanJapanのデータを使用し調査した。まず、各シングルが、全国の実店舗で地域別でどのように売れているかをグラフ化したのが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/96782/2)である。また一般的なシングルの地域別販売比率と比較するため、2020年の全シングルの販売比率も項目として追加している。

 直近3作の地域別の傾向としては、甲信越地方、北陸地方、中部地方で全シングルより高く、北海道、東北地方、関東地方、九州地方で全シングルより低くなっている。女性アイドルグループは関東地方や近畿地方に偏重した比率となる事が多く、それと比較すると関東地方や近畿地方が突出していない乃木坂46は全国的な知名度を持っている事がわかる。また、デビュー当初より冠番組の企画、制作をテレビ愛知とテレビ東京が共同で行うなど、中部地方での人気は高かったが、特に直近2作は中部地方が近畿地方より高くなっており、関東地方に次ぐ販売比率を誇っている。

 また、直近3作内で比較すると『しあわせの保護色』では関東地方の販売比率が一旦大きく落ち込み、九州地方や北海道地方が一旦伸びている。『僕は僕を好きになる』では逆に関東地方の販売比率が大きく伸び、九州地方や北海道地方の販売比率がもとに戻るという現象になっている。これは前作が、全国的に知名度のあった白石麻衣の乃木坂46の最後の作品という事で地方でも購入した人が多かったが、今作は前々作『夜明けまで強がらなくてもいい』以前と同様のファン層が購入しているのではないかと思われる。

 コロナ禍の収束がなかなか見えず、音楽業界も厳しい状況は続いているが、乃木坂46をはじめとする女性アイドルグループに励まされている人も多いと思う。今後も彼女たちの活躍から目が離せない。


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