【深ヨミ】前作越えを続けるKing & Prince 地域別の増減を調査

　2020年12月28日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、King & Princeの 『I promise』が578,092枚を売り上げ、1位を獲得した（集計期間：2020年12月14日～12月20日）。

　『I promise』は前作『Mazy Night』から6か月ぶりに発売されたKing & Princeの6作目のシングルであり、表題曲「I promise」はセブンイレブンの2020年クリスマスCMソングに起用されている。今作が発売初週に1位となり、King & Princeはデビュー作『シンデレラガール』以来、6作連続で1位を獲得したことになる。またこれは総合ソング・チャート“Billboard JAPAN HOT 100”でも同様である。

　ここではSoundScanJapanのセールスデータを使って『I promise』と『Mazy Night』の販路別の売上を比較してみる。グラフ1（http://www.billboard-japan.com/d_news/image/95624/2）にI promise』と『Mazy Night』の発売初週の実店舗とECの販売比率を示す。

　両作ともに実店舗よりもECの比率が大きい。『I promise』は『Mazy Night』よりも初週の売上が46,930枚増加しているが、そのうちECでの売上は『Mazy Night』373,054枚に対し 『I promise』416,519枚と、43,465枚増加、実店舗での売上は『Mazy Night』158,108枚に対し 『I promise』161,573枚で3,465枚増加している。

　実店舗での増加数はECに比べると小さいが、発売初週に店舗に出向いて購入するのは熱量の高いファンと考えられ、どの地域で増えているのかを地域別売上データを用いて調査してみた。結果をグラフ2（http://www.billboard-japan.com/d_news/image/95624/3）に示す。最も増加しているのが関東、次いで近畿、北海道の順となった。関東での増加分は2,919枚で実店舗での増加分の大半を占め、この半年で増えたコアなファンは人口の比率以上に関東に集中しているように見える。また、東北と四国では減少、北陸で微減しているがその他の地方ではほぼ同じか微増していることがわかった。

　前々作『koi-wazurai』の現在の累計売上数は468,304枚、同じく前作『Mazy Night』は615,822枚。発売初週で既に578,092枚を売り上げた『I promise』がどこまで売上を伸ばすのか、今後の動向に注目したい。