ザ・クロマニヨンズ、アルバム全曲を披露した自身初の配信ライブで待望の有観客ライブ実施を発表

2020年12月12日 / 11:15

2020年12月2日(水)にニューアルバム『MUDSHAKES』をリリースしたザ・クロマニヨンズ。いつもなら新作のリリース後、半年に及ぶ全国ツアーを行ってきたが、今年はコロナ禍のために叶わず。代わりに12月11日(金)21:00より『MUDSHAKES』全曲配信ライブを行った。

クロマニヨンズのマスコット「高橋ヨシオ」が「30秒前」というカンペを構え、しばらくすると画面が暗転。「そろそろやるよー! オーライ、ロックンロール!」という掛け声と共に「VIVA! 自由!!」でライブはスタート。

演奏場所はライブハウスではなく倉庫のようなところ。彼らの原点であるガレージ・バンドを体現しているかのようだ。そこに最低限の照明が設置されている(白いライトに照らされているだけだ!)。バックドロップすらなく『MUD SHAKES』やシングル「暴動チャイル(BOCHILE)」に使用された絵画やオブジェが無造作に置かれているのみ。ロックンロールを解き放つ甲本ヒロト(vo)、真島昌利(Gu))、小林勝(Ba)、桐田勝治(Dr)のむき出しの姿だけが映し出された。

配信ライブは画面越し故の距離感が生まれがちだ。甲本もMCで言っていたが配信ライブは何かをやりながら見ることができる。ところが今回の配信ライブは「ながら」ですら許さない緊張感を発していた。「暴動チャイル(BO CHILE)」「浅葱色」と演奏が続いていく中で、胸ぐらをロックンロールにつかまれ、気づいたらロックンロールにさらわれていた。

ライブの後半は「妖怪山エレキ」からスタート。今回は全曲配信ライブと銘打たれているように、A面1曲目から順番にセットリストが組まれていた。ただ今回の配信ライブは「全曲再現ライブ」とは違う。ステージで演奏された新曲たちは新しい生命を宿すからだ。ライブは「メタリックサマー」「空き家」と続いていく。この2曲ももちろん、ライブの前半で演奏された「新オオカミロック」や「カーセイダーZ」もスタジオ録音盤とは確実に違う躍動感を得ていた。

必死で画面に食らいついているとあっという間にB面最後の曲「かまわないでくださいブルース」に。「どうもありがとうございました」という挨拶と共に画面は暗転。しばらくすると4人が再び画面に登場。「よく聞こえないけど、アンコールの声がかかっているような気がします」というMCに続き、シングル「暴動チャイル(BO CHILE)」のカップリング曲「東京ブキズキ」を演奏。つづいてファースト・シングル「タリホー」のカップリング曲「クロマニヨン・ストンプ」を演奏してむき出しのロックンロール・ショウは終了した。本当にあっという間の出来事、あっという間のロックンロール体験だ。

最後に2021年2月20日(土)東京ガーデンシアターでの有観客ライブ&生配信決定というテロップが。待ちに待ったライブがついに発表となった。2月を心して待っていよう。なお、今回の配信ライブはチケットを購入すれば12月14日(月)まで観ることができる。完成度の高いロックンロール・ショウを目撃してほしい。

撮影:柴田恵理
【配信ライブ 概要】

『ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 2021』

配信時間:2020年12月11日(金)21:00から50分予定 (開場時間 20:45)

視聴可能期間:配信終了後、2020年12月14日(月)23:59までアーカイヴでご覧いただけます。

チケット購入はこちら:https://eplus.jp/sf/sys/comingsoon.html
アルバム『MUD SHAKES』
アルバム『MUD SHAKES』

【CD】

BVCL-1103/¥2,913(税別)

※初回仕様のみ紙ジャケット仕様

【完全限定アナログ盤】

BVJL-50/¥2,913(税別)

※’60年代フリップバックE式盤を可能な限り再現。180g重量盤採用

<収録曲>

1. VIVA! 自由!!

2. 暴動チャイル(BO CHILE)

3. 浅葱色

4. 新オオカミロック

5. カーセイダーZ

6. ドンパンロック

7. 妖怪山エレキ

8. メタリックサマー

9. 空き家

10. 新人

11. ふみきりうどん

12. かまわないでくださいブルース


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