ukka、LINE CUBE SHIBUYAで開催された自身初のホールワンマンをレポート

2020年12月7日 / 18:15

『ukka NEXT STAGE TOUR 2020』(撮影:角田勇太) (okmusic UP's)

6人組グループ・ukka(ウッカ)が12月6日(日)に東京・LINE CUBE SHIBUYAで「ukka NEXT STAGE TOUR 2020」を開催した。グループ初の全国ツアーとして今春の開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた本公演。今回グループとして初となるホール単独公演として十分な感染対策の元、収容人数を制限する形で行われることになった。

17時の開場からは浜辺に立ちすくむメンバーがそれぞれ一点に見つめ続けてくる、透明感のある心象的な映像が映し出される。歓声を出すことが難しいコンサート状況下での表現だ。最後にメンバー・水春の表情が柔らかに映し出されると開演定刻に。会場が大きな拍手に包まれると、流れるように今年から使用されているOvertureが早くもエモーショナルな世界観を作り出すと、幕の後ろからメンバーのシルエットが。ステージ一面に展開される映像とシンクロする中、幕が落ちると共にメンバーの実像と共に圧倒的な量のレーザーが会場を覆い尽くす。コンサートでしか味わえない体験を冒頭から届けるukkaが1曲目に選んだのは代表曲「リンドバーグ」。Live終盤に披露されることが多い楽曲を最初にパフォーマンス、さらに11月30日に卒業が発表された桜井美里がイントロからグループとして一番最初に挨拶するシーンにも、このコンサートに懸ける想いも感じられる。「帰れない!」「ウノ-ウノ」とガーリーなダンスナンバーで会場を明るくすると会えない時期の続いたメンバーとの“再開”に戸惑う空気も和らいでいく。

MCでは改めて桜井が年内での卒業発表についてはじめて直接ファンへコメント。「限られた時間の中で、今日も全力で一緒に楽しみたい」という言葉に、同じ会場にいながらも直接声を届けることはできないもどかしさの中でも応援の気持ちの込められた盛大な拍手が届けられた。

続いて、一転カラフルなVJが押し出されたダンスチューンを展開。「Magik Melody」」「Popppin’love!!!」と時代性のあるトラックから、ディスコテイストに「急なロマンティック」、そしてホールならではのロングアレンジとレーザーショーも盛り込まれた「わたしロマンス」と声援を出せないながらもファンの体を揺らしていく。

ホール公演ならではのメンバー3人ずつのレアなグループトークを織り交ぜつつ、ukkaの叙情的な歌詞の世界観を中心としたシーンに。「嘘とライラック」「せつないや」「ねぇ、ローファー。」「can’t go back summer」とセンチメンタリズムとメロウが交差するメンバーの表情に、同時配信されたストリーミングの視聴者からも「涙腺が緩む」というコメントが多数寄せられていた。

初めてのイヤモニ(インイヤーモニター)を使用したLiveに触れるなど初々しいトークでリラックスしながら、後半戦へ。「タリルリラ」「まわるまわるまわる」「それは月曜日の9時のように」とアップテンポナンバーでさらに熱量を高めていく。本編最後のブロックではukkaの真骨頂でもあるエモーショナルなクライマックスに。艶やかな感情で5年間の成長を見せた「おねがいよ」「214」から、壮大なブレイクでこの日一番のライティングとレーザーをフルオンさせた「キラキラ」、「時間。光り輝く螺旋の球。」で大きなカタルシスと、セットリスト全体を通してひとつの作品のようなメッセージを残してステージを後にした。

アンコールではukkaに改名後の1stシングル「恋、いちばんめ」で冬の空気を春めいた明るい空間にすると、ラストにこの日一番のクラップが起きた「エビ・バディ・ワナ・ビー」でコンサートを締めくくったukka。終盤、メンバーが一部パフォーマンスから抜けるトラブルにも即座に対応するなど、初のホール公演を堂々と走り切った。

ハイクオリティのパフォーマンスの中、メンバー曰く「これを一番練習した」というホール公演ならではの全員での挨拶を綺麗に(?)揃えられなかった、ukkaらしいといえばらしい、微笑ましい空気でステージを後にした。

本日のステージは12日までアーカイヴ視聴が可能、ukkaの年内ラストライヴは、11月30日に卒業が発表されたメンバー・桜井美里を含む6人体制の最終公演として12月28日(月)に新木場・STUDIO COASTで開催される。

撮影:角田勇太

<セットリスト>

『ukka NEXT STAGE TOUR 2020』

Overture

M01.リンドバーグ

M02.帰れない!

M03.ウノ-ウノ

M04.Magik Melody

M05.Poppin’love!!!

M06.急なロマンティック

M07.わたしロマンス

M08.嘘とライラック

M09.せつないや

M10.ねぇ、ローファー。

M11.can’t go back summer

M12.タリルリラ

M13.まわるまわるまわる

M14.それは月曜日の9時のように

M15.おねがいよ

M16.214

M17.キラキラ

M18.時間。光り輝く螺旋の球。

M19.恋、いちばんめ

M20.エビ・バディ・ワナ・ビー
『ukka NEXT STAGE TOUR 2020』 アーカイブ情報

◎12月12日(土)23:59までアーカイヴ視聴可能。

URL:https://w.pia.jp/t/ukka-tour/

チケット販売期間:12月12日(土)18:00まで


音楽ニュースMUSIC NEWS

Ito(PEOPLE 1)×中島颯太(FANATSTICS)による初対談も FM802【REQUESTAGE】企画がスタート

J-POP2024年4月20日

 FM802が、春に大阪城ホールで開催している恒例ライブイベント【FM802 35th ANNIVERSARY“Be FUNKY!!”SPECIAL LIVE紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024】の特別企画が、同局にて … 続きを読む

【コーチェラ2024】キッド・カディ出演、ピンクパンサレスNY公演、最高齢で米ビルボードHot 100入り:今週の洋楽まとめニュース

洋楽2024年4月20日

 今週の洋楽まとめニュースは、【コーチェラ2024】に関する話題から。  キッド・カディが、【コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル】のウィークエンド2最終日となる、現地時間2024年4月21日の午後5時10分から … 続きを読む

FANTASTICS冠番組『FUN!FUN!FANTASTICS』第4弾が放送決定、番組連動舞台は全国6都市で

J-POP2024年4月19日

 FANTASTICSによる地上波冠番組『FUN!FUN!FANTASTICS』の第4弾が、2024年7月2日より放送スタートする。  FANTASTICSが本人役で登場し、ちょっと懐かしいカルチャーを豪華レジェンドゲストから学ぶ、芝居、笑 … 続きを読む

伊東健人、初となるワンマンライブ【Kent Ito 1st LIVE ~咲音~】公式レポート到着

J-POP2024年4月19日

 伊東健人が2024年4月14日にソロアーティストとして自身初となるワンマンライブ【Kent Ito 1st LIVE ~咲音~】(読み:さいん)を東京・豊洲PITで開催。同公演の公式レポートが到着した。  『ヒプノシスマイク-Divisi … 続きを読む

Aぇ! group、デビューシングル「《A》BEGINNING」MVメイキングのダイジェスト映像を公開

J-POP2024年4月19日

 Aぇ! groupが、デビューシングル「《A》BEGINNING」のMVメイキングのダイジェスト映像を公開した。  新曲「《A》BEGINNING」は、2024年5月15日にリリースとなるデビューシングルのタイトル曲。今回公開された映像で … 続きを読む

Willfriends

page top