“BTS法案”が韓国国会で可決、兵役入隊を30歳まで先延ばし可能に

　BTSの最年長メンバーであるジンの28歳の誕生日3日前となる現地時間2020年12月1日、韓国国会は、K-POPアーティストが兵役を30歳まで先延ばしにすることを許可する兵役法の改正を可決した。

　これにより、12月4日に28歳となるジンは兵役をさらに2年先延ばしできることになる。米ニューヨーク・タイムズ紙によると、以前の韓国の法律では、すべての健康で丈夫な男性は28歳までに、約20か月間軍に入隊することが義務付けられていた。  
 
　BTS初の全編英語のシングル「Dynamite」が9月5日付けの米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場1位になった直後に、立案者が兵役の改定を提案していた。
 
　新しい法律では、K-POPエンターテイナーが、韓国の文化的影響力を世界で高めたとして政府の勲章を受章した場合、兵役の延期を申請することができる。BTSは、2018年に大韓民国大衆文化芸術賞で政府から文化勲章を授与されたため、メンバー全員にこの資格がある。
 
　何十年もの間、オリンピックとアジア競技大会でメダルを獲得した韓国の一流アスリートは、国の名声を高めることに寄与したとして、一時的に徴兵制から免除されていた。受賞歴のあるクラシックやフォーク・ミュージシャンにも同じ理由でこの特権が与えられていたが、今回男性K-POPスターもこの権利を得ることとなった。
 
　 BTSの最新シングル「Life Goes On」は、主に韓国語で歌われた楽曲として米ビルボード・チャートの62年の歴史の中で初めて米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位となった。また、この曲が収録されたアルバム『BE』も、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位に輝いている。