欅坂46のラストライブ【THE LAST LIVE】DAY2、櫻坂46として新たな物語の幕開け

2020年10月14日 / 12:11

 欅坂46が、無観客配信となったラストライブ【THE LAST LIVE】を、2020年10月12、13日の2日間にわたって開催した。

 2日間のチケット購入者は1日目8万人、2日目11万人の合計19万人(推定視聴総数57万人)を記録。DAY2は、小林由依の「ラスト!ぶち上がれー!!」というシャウトから盛り上がり必至のナンバー「危なっかしい計画」で華々しくスタート。松田里奈が「欅坂46が……」と声を上げると、「大好き!」と全員で笑顔を弾けさせた。続く「手を繋いで帰ろうか」では菅井友香と守屋茜がメインステージを飛び出し、広い客席ステージでキュートな追いかけっこを繰り広げる。欅の木のプロジェクションマッピングを背景に舞い踊った「二人セゾン」のあと、菅井はファンに向けて「いつも見守ってくださってありがとうございます」と挨拶。「ひらがなけやき(現日向坂46)のメンバーと歌い始めた曲です。二期生、新二期生も一緒に歌おうと思います」と紹介された「太陽は見上げる人を選ばない」では、ミラーボールの眩い光が場内を余すことなく照らした。

 「10月のプールに飛び込んだ」では、二期生の森田ひかる、田村保乃らを中心に物語性ある振り付けが生き生きと展開される。ライブ初披露の「砂塵」では、激しく焚かれたスモークを吹き飛ばすほどのパワフルなパフォーマンスをぶつけた。ライブ後半、ここから彼女たちは怒涛のアップチューンを連発。欅坂のすべてをぶつけるように全力で歌い踊り、ラストスパートをかけていく。「風に吹かれても」では小林由依が勢いよく上空へフライング。小池美波がセンターを務める「アンビバレント」では、メンバーの掛け声が盛大に沸き上がった。

 アリーナ奥の重厚感ある門から総勢21名のダンサーたちが荒々しく登場すると、場内に緊張感が漂う。ステージ中央に鎮座し、カメラに向かって煽ってみせるダンサーたち。MA-1を羽織り気合い十分のメンバーがダンサーと向き合うと、一触即発の雰囲気へ。激しいぶつかり合いから「ガラスを割れ!」に突入すると、ステージの四方から炎が吹きあがる迫力満点のステージングを繰り広げた。

 「誰がその鐘を鳴らすのか?」をがむしゃらなまでに全力で届けたあと、菅井は声を震わせながら、この日を迎えた心境を語り始めた。「改めて今、欅坂でよかったなと思っています。5年間でいつの間にか当たり前の存在になって、人生の一部となっていた欅坂46と、ついにお別れすることになるんだなって。いかにかけがえのない存在だったか…チームの皆さん、応援してくださる皆さん、そしてメンバーの皆がどれだけ大切だったのか」と振り返る。

 「人生を変えたいと思ってオーディションを受けた子が、特に欅坂には多いんじゃないかと思います。悩んだり苦しい時期もたくさんあったけど、どんなときでも支えてくださる皆さんやメンバーがいたからみんなで乗り越えてこられたと思っています。欅坂の素敵な楽曲や歌詞にいろんなことを教えてもらいました」と続け、「どんなに醜くても苦しくても、自分たちらしくいていいんだと教えてくれたのは欅坂でした」とグループに対する思いを明かした。そしてファンに向けて「皆さんとの思い出を決して忘れません。皆さんの心の中で、欅坂の楽曲や作品が生き続けてくれたらうれしいです。どんなときもキラキラの緑のペンライトで道を作ってくださり、ありがとうございました。欅坂に出会って、応援してくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。

 菅井は「次の曲で本当にラストの曲になります。5年間支えてくださった皆さん、応援してくださったすべての皆さまに感謝の気持ちを込めて、精一杯届けたいと思います。私たち欅坂46はこの曲で幕を閉じます。2016年4月6日、この曲で坂を上り始めました。聞いてください」と話してから、覚悟を決めた表情で「サイレントマジョリティー」と最後の楽曲を紹介。ミュージックビデオ撮影時の渋谷の街並みを再現したセットの上で、27人は一糸乱れぬパフォーマンスを刻み付けた。

 荒い呼吸の音だけが会場に響く中、メンバーはアリーナ中央へと移動。欅坂46としてのすべてのパフォーマンスが終了し、万感の表情を浮かべるキャプテン菅井はメンバーを代表し「欅坂46が大好きです。皆さんとの5年間は、ずっとずっと宝物です。本当にありがとうございました。以上、欅坂46でした。ありがとうございました」と挨拶。オーケストラアレンジの「サイレントマジョリティー」と共にスタッフクレジットが流れるおよそ3分間、メンバーはお辞儀をし続けこれまでの感謝を伝えた。

 深い余韻に包まれた会場には、新たな命の誕生を思わせる鼓動音が鳴りわたる。そして小林由依の「その角を曲がると、新しい坂道が続いてた」という語りと共に、改名VTRが流れだした。未来へ向かうグループの決心と覚悟が込められたその映像が「咲け、櫻坂46」という言葉で締めくくられると、メインステージには櫻坂46としてメンバーが登場。スクリーンに「櫻坂46 1st Single」の文字が浮かび上がると、突如として櫻坂46の1stシングル「Nobody’s fault」の歌唱が始まった。

 グループカラーである白を基調とした衣装を着用したメンバー14名は、ロングスカートをはためかせ、ダイナミックかつ抑揚のあるダンスと力強い歌声で新たな物語の幕開けを告げる。歌唱を終えたメンバーの元に全メンバーが集合すると、26名は桜吹雪が舞う中ステージをあとにした。

 なお、12月9日には櫻坂46としての1stシングル『Nobody’s fault』をリリースすることが決定している。

PHOTO:上山陽介

◎セットリスト
【THE LAST LIVE】DAY2 
2020年10月13日(火)
OVERTURE
01. 危なっかしい計画
02. 手を繋いで帰ろうか
03. 二人セゾン
04. 太陽は見上げる人を選ばない
05. 制服と太陽
06. 世界には愛しかない
07. コンセントレーション
08. Deadline
09. 10月のプールに飛び込んだ
10. 砂塵
11. 風に吹かれても
12. アンビバレント
13. ガラスを割れ!
14. 誰がその鐘を鳴らすのか?
15. サイレントマジョリティー
16. Nobody’s fault (櫻坂46新曲)

◎リリース情報
櫻坂46
シングル『Nobody’s fault』
2020/12/09 RELEASE


音楽ニュースMUSIC NEWS

Aile The Shota、Novel Core&edhiiii boi迎えた新曲「Villains」含む新EPリリース決定

J-POP2024年3月29日

 Aile The Shotaが、4月19日にEP 『omen』をリリースし、その先行配信シングルとしてNovel Coreとedhiiii boiが参加する楽曲「Villains」を4月12日にデジタル・リリースすることを発表した。  こ … 続きを読む

deadman、19年ぶり新作ALより「静かなくちづけ」MV公開

J-POP2024年3月29日

 deadmanが、3月30日に発売する19年ぶりのニューアルバムより「静かなくちづけ」のMVが公開された。  アルバムと同じく19年ぶりの制作となるMV「静かなくちづけ」は、まさに”deadmanらしい”と言える映像美を備えながら、彼らが … 続きを読む

androp、15周年記念の対バンライブ開催決定

J-POP2024年3月29日

 andropが、15周年を記念する対バンライブ【-15th Anniversary Special Live- androp presents “A+”「androp × go!go!vanillas】を、6月6日 … 続きを読む

DEZERT、デジタルEP『The Heart Tree ~unplugged selection~』をリリース

J-POP2024年3月29日

 DEZERTが、4月3日にデジタルEP『The Heart Tree ~unplugged selection~』をリリースする。  本作は、メジャー1stアルバム『The Heart Tree』から「The Heart Tree」「僕等 … 続きを読む

あたらよ、初のアジアツアーが台北にて開幕

J-POP2024年3月29日

 あたらよが、3月24日に自身初のアジアツアー【Atarayo First Asia Tour 2024】初日公演を台湾・Legacy Taipeiにて開催した。  会場には、台北での公演を待ちわびた1,000人超のファンが詰めかけ、楽曲を … 続きを読む

Willfriends

page top