【深ヨミ】TWICE/森口博子/あいみょん他ランキング上位アーティストの売れ方の違いを調査

2020年9月27日 / 14:00

 2020年9月28日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、TWICE『#TWICE3』が113,601枚を売り上げ、1位を獲得した。また、森口博子『GUNDAM SONG COVERS 2』が32,888枚を売り上げて2位を、発売後2週目のあいみょんの『おいしいパスタがあると聞いて』が32,531枚を売り上げ3位を、A.B.C-Zの『CONTINUE?』が4位を、ロング・セールとなっている米津玄師の『STRAY SHEEP』が5位をそれぞれ獲得した。(集計期間2020年9月14日~2020年9月20日)

 集計期間内(2020年9月14日~2020年9月20日)のアルバムトップ5は女性グループ、女性ソロ、男性グループ、男性ソロ、ベストアルバム、オリジナルアルバム、アニメ企画物、KPOP、新譜、ロング・セールと様々な顔ぶれが揃ったが、これらのアルバムが販路や地域別にどのように売れているか、販売状況をSoundScanJapanのセールスデータを使用し調査してみた。まず、期間内のアルバム・セールス・トップ5の店舗とEコマースの販売比率を調べ、グラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/92536/2)である。また一般的なアルバムの販売比率と比較するため、2020年に販売された全アルバムの販売比率もグラフに追加した。

 これを見ると、TWICE『#TWICE3』は全シングルとほぼ変わらない比率であることが分かった。その一方で、森口博子『GUNDAM SONG COVERS 2』とA.B.C-Zの『CONTINUE?』はEコマースが優勢、あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』と米津玄師『STRAY SHEEP』は実店舗優勢と、はっきりと違いがでる結果となった。今年はコロナ禍もあり通常の年よりもEコマースが高い傾向にあるのだが、Eコマースの比率が高かった『GUNDAM SONG COVERS 2』と『CONTINUE?』は新譜であることから、リリース直後にすぐ入手したいファンがEコマースで予約・購入していることが分かった。そして、『#TWICE3』は一般的なアルバムと比率が等しいことから、満遍なく、幅広い支持を集めていると思われる。また、他タイトルとは異なり『おいしいパスタがあると聞いて』と『STRAY SHEEP』は新譜ではない。なので、コアファンに限らず、様々な人が街に出かけたことによって、『おいしいパスタがあると聞いて』や『STRAY SHEEP』を目にして購入していると考えられ、店舗での販売比率を押し上げているようだ。

 続いて上記5タイトルの実店舗での地域別の販売比率をグラフ化したものが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/92536/3)である。TWICEは北海道が3.1%(以下カッコ内全アルバム:5.0%)と若干低いがほぼ全アルバムと同等でこちらも理想的な売れ方をしているようである。森口博子は中部地方が16.5%(12.0%)と、本アルバムがカバーしているシリーズ作品「機動戦士ガンダム」を生んだ地方で強い支持を受けているようだ。あいみょんは近畿地方が18.4%(15.0%)とかなり高くなっており、地元からの支持も高いことが証明されている。メンバー全員が関東出身であるA.B.C-Zは関東地方が54.5%(37.1%)と過半数を超え、こちらも地元での強さが目を引く結果となった。今後地方の人気を獲得すれば更なるステップアップが期待できるだろう。米津玄師は九州地方が11.0%(8.8%)、地元である四国地方が2.8%(2.2%)と西日本が高めになっているが、こちらもほぼ全アルバムと似た販売比率となっている。

 ヒットを出しているアーティストにも販路や地域での売れ方に違いがあるが、彼らの音楽に触れる事によって救われる人も多くいるだろう。これらのアーティスト達が今後の活躍に今後も注視したい。


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