<ライブレポート>【いいやま ノーナ・フェス 2020】がオンラインで開催 ポップスの豊かさ、奥深さ、楽しさをたっぷりと体感できるステージ

2020年9月19日 / 15:00

 NONA REEVESが2020年9月18日、ビルボードライブ東京からオンラインフェスティバル【NONA REEVES ONLINE いいやま ノーナ・フェス 2020】を開催した。

 9月19日に予定されていた【信州いいやまノーナ・フェス 2020】(長野県飯山市)は残念ながら延期に。これを受けて行われた今回の配信ライブには、NONA REEVESのほか、ノーナ・フェスに出演予定だった堀込泰行、堂島孝平も参加。ポップスの豊かさ、奥深さ、楽しさをたっぷりと体感できるステージを繰り広げた。

 西寺郷太(NONA REEVES)の“前説”に導かれた“オンライン”ノーナ・フェスのトップバッターは、堂島孝平。多幸感に溢れたアッパーチューン「H.A.P.P.Y」を(ステージから飛び降り!)カメラ目線で歌い上げ、冒頭からポップに振り切ったパフォーマンスを見せつける。「今年でデビュー25周年ですけど、はじめての配信ライブです」というコメントからNONA REEVESのメンバーを含む演奏陣と気の置けないMCを展開した後、「25周年のお祝いのライブはすべて中止。ニューアルバム『BLUE FANTASIA』のツアーもできなかったんですが、そのなかから1曲聴いてください」と「果実」を披露。ソウルミュージックのテイストを感じさせるバンドサウンドとともに、“また今度会おうな”というメッセージを響かせ、画面の向こうのオーディエンスの気持ちをしっかりと引き寄せる。その後も色彩豊かなサウンドを散りばめた楽曲を次々と演奏。四半世紀に及ぶキャリアに裏打ちされた、質の高いポップワールドを体現してみせた。

 「(バンドメンバーの)NONA REEVESの面々は華がありますね。ただ、ボーカルの人は……」(堂島)、「華がないとか言うな!」(西寺)というユルい(?)トークコーナーを挟み、堀込泰行のステージへ。最新作『GOOD VIBRATIONS2』の収録曲「Sunday in the park」「サンシャインガール」など、オーセンティックなポップスと最新鋭のサウンドを共存させた楽曲によって、うっとりするほど心地いい音楽空間を生み出す。「家から来たまんまの格好で……申し訳ない気持ちです(笑)」というMCも微笑ましい。

 ライブの後半では、キリンジの『スウィートソウルep』(2003年)に収録された「クレイジー・サマー」を演奏。夏の終わりの気だるい寂しさを描いたこの曲は、今の季節を美しく彩っていた。緻密に構築された楽曲、リラックスした雰囲気の演奏がゆったり溶け合う、極上と呼ぶにふさわしいステージだったと思う。

 「素晴らしいですね。久しぶりに泰行くんの歌を生で聴けて嬉しかったです」「来年は“いいやま”で会えたらいいよね」(西寺)、「温泉入って、美味しいもの食べてね」(堀込)という穏やかトークの後、ついにNONA REEVESが登場! 冒頭からソウルフルなダンスチューンを放ち、東京の夜をシックに染め上げる。奥田健介(G)のギタープレイ、小松シゲル(Dr)のしなやかなグルーヴを軸にしたバンドサウンドも最高潮。「配信ピープル!盛り上がっているか!」(西寺)という煽りも楽しい。

 「ノーナ・フェス、今年は特殊な形になりましたけども、いい感じになっていると思います。堂島くん、泰行くんは本当に尊敬しているシンガーソングライター。小松シゲルさん、つないでくれてありがとうございます」というMCの後は、コーラスの真城めぐみとのデュエット曲「GOLDEN CITY」を歌い上げ、ラグジュアリーな雰囲気を描き出した。さらに代表曲の一つである「LOVE TOGETHER」、最新アルバム『未来』の収録曲「Disco Masquerade」などを披露。優れたポップネスを存分に発揮したアクトからは、現在のNONA REEVESの充実ぶりが伝わってきた。

 ライブ本編の後は、ノーナ・フェスの開催地、長野県飯山市の飲食店や名所などを紹介。(飯山市出身の)小松シゲルが改めてフェスについて説明。「来年はぜひ、飯山でやりたいと思っています」と宣言した後、NONA REEVES、堂島孝平、堀込泰行のオリジナル曲をつなぐ貴重なセッションが実現。“日本を代表するポップ・マエストロたちの夢の共演”といっても過言ではない、スペシャルな一夜だった。

Text by 森朋之
Photo by Yuma Totsuka

◎配信ライブ情報
【NONA REEVES ONLINE いいやま ノーナ・フェス 2020
~LIVE LOVERS~ from Billboard Live supported by CASIO】
2020 年9 月18 日(金) Billboard Live TOKYO
オンライン視聴券:通常:¥3,500 / サポート1000:¥4,500 / サポート2000:¥5,500
チケット購入URL:https://eplus.jp/nonafes2020-st/
販売開始:2020年9 月21 日(月・祝)19:00まで
※視聴可能期間:2020年9 月21 日(月・祝)23:59

<出演アーティスト>
NONA REEVES
堀込泰行
堂島孝平


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