曲名に“Summer”が付いた楽曲で夏を味わいたい!

2020年8月31日 / 18:00

曲名に“Summer”が付いた楽曲で夏を味わいたい! (okmusic UP's)

にわかに信じられませんが…8月はもう終わります。2020年も残すところ4カ月となりました。今年は夏フェスがことごとく中止となり、前例なき事態に陥りました。やはり音楽ファンにとっては「夏フェスがないと、夏が来た感じがしない!」と思っている人も多いのではないでしょうか。また、行事やお祭りがなくなったこともあり、最近は公園で線香花火などで楽しむ若い人たちの姿もよく見かけます。ということで、ここでは夏気分を味わえる楽曲を選んでみました。自宅でもサマー感にどっぷり浸れるサウンドをどうぞ!
「SUMMER OF LOVE」(’95) /Hi-STANDARD

ハイスタが95年に発表した1stアルバム『GROWING UP』に収録されたナンバーで、パワフルなリフと疾走感溢れる曲調は何よりもエネルギッシュ! 今聴くと若さ爆発という印象を抱くものの、前のめりの勢いとフレッシュな空気は当時だからこそ生まれたものだろう。曲名を叫ぶサビ部分ではライヴでも観客全員がジャンプして乗りまくる。約1分50秒ほどで終わるショートチューンだが、夏の高揚感をギュッと凝縮した弾けっぷりは微塵も色褪せることがない。まだ未聴の方がいたら、ぜひともこの季節に聴いてほしい一曲だ。
「Summer Gate」(’19)/佐藤千亜姫

きのこ帝国を活動休止後、佐藤はソロ活動を開始。昨年11月に出た初の1stアルバム『PLANET』は夏に映えそうな曲が多く収録されている。この曲のMVは夏の夜の街を駆け抜ける佐藤千亜姫の姿を、ハイスピードカメラでとらえた映像がとても印象的だ。淡くも切ない恋模様を描いた歌詞と静謐なサウンドが溶け合い、聴き手によってさまざまなイマジネーションを掻き立てられることだろう。それは夏の恋愛だけに限らず、大切な人と過ごした時間、場所、思い出などがフラッシュバックして曲の世界観に入り込んでしまう。何度も聴き返したくなる名曲だ。
「Summer Nights」(’86)/Van Halen

アメリカを代表するハードロック・バンド、ヴァン・ヘイレン。初代フロントマンのデイヴ・リー・ロス(Vo)時代は5週連続で1位を獲得したシングル「Jump」を筆頭に大ヒットナンバーを多く生み出し、その曲が収録された6thアルバム『1984』はなんと1000万枚という驚愕のセールスを叩き出した。しかしながら、翌年の85年にデイヴが脱退、元MONTROSEのサミ・ヘイガー(Vo)を迎え、新体制で7thアルバム『5150』を発表。これが初の全米1位を獲り、3週連続で首位の座を守った。デイヴ時代が愛するリスナーも多いだろうが、個人的にはサミー時代も大好きで、本作は捨て曲ナシの大傑作だと信じて疑わない。この曲はサビも抜群にキャッチーで、ノリのいい痛快なロックが炸裂。身も心も解放されることだろう。
「Summertime Blues」(’70) /The Who

エディ・コクランのヒット曲であり、これまでビーチ・ボーイズ、ブルー・チアー、ブライアン・セッツァー、ブルース・スプリングスティーン、RCサクセションなど数多くのアーティストがカバーしているものの、ザー・フーのバージョンも秀逸。彼らの名ライヴ盤『Live at Leeds』に収録されており、シングルカットもされ、全米チャート27位という好セールスをマークした。オリジナル曲は言うまでもなくカッコ良いのだが、ザ・フーは夏の暑苦しさと同時に“Blues=憂鬱な”フィーリングも仄かに漂わせ、味わい深いロックサウンドに仕上げている。とにかく大音量で聴けば、テンション上がること間違いなしの夏の定番ソングと言えるだろう。
「Summertime」(’68)/Janis Joplin

60年代のヒッピー文化を象徴する偉大なるシンガー、ジョニス・ジョップリン。この曲のオリジナルはジョージ・ガーシュインによるもので、36年にビリ・ホリデイが歌ったバージョンがヒットして多くの人に広まった。そして、ジョニス擁するビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー名義で発表した『CHEAP THRILLS』の中に彼女が歌ったカバーが収録されている。ちなみにこのアルバムは8週連続で全米1位という輝かしい記録を樹立。それにしても、ジャニスが歌うこの曲は絞り上げるような歌い回しと、ブルージーな哀愁が背中合わせとなり、聴く者の魂を激しく揺れぶってくる。夏の始まりにも終わりにもふと聴きたくなる名カバーソングだ。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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