コロナ騒動に埋もれさせたくない!ニューフェイスたちのホットな新譜

2020年3月23日 / 18:00

コロナ騒動に埋もれさせたくない! ニューフェイスたちのホットな新譜 (okmusic UP's)

新型コロナウイルスの影響でたくさんのライヴが延期・中止になってしまっていますが、そんな時に限ってめぼしい新人のリリースも多かったりして、誰かの心を突き動かしてくれそうな素敵な音楽がコロナ騒動でちゃんと届かないのはすごく嫌だなと思いました。というわけで、今回はこの春のニューフェイスたちのホットな新譜をいくつか紹介。前回のコラム『2020年序盤のフレッシュな新譜から期待のブライテストホープを紹介』で書いたSULLIVAN’s FUN CLUBや東京パピーズ以外にもまだまだ注目株はいるので、もし気になったアーティストがいたら、音源を買ったり、ツイートしたりして応援してもらえたら嬉しいです。
「時計じかけのオレたち」(’20) /河内REDS

まずは、大阪発の河内REDS。昨年のシングル曲「東京ガール」が『ダウンタウンDX』のエンディングテーマに起用されるなどじわじわ注目を集めている4人組バンドで、3月25日に満を持して初のフルアルバム『時計じかけのオレたち』をリリースします。《悲しいことが嬉しいことよりも ずいぶん多いそんな毎日》と歌う表題曲は、まさにこんな世の中だからこそ心にグッと響く、そして最後には希望を力強く抱けるであろうロックナンバー。彼らの演奏シーンをふんだんに使ったMVを観れば、バンドの骨太なグルーブが感じられ、ライヴパフォーマンスも間違いないのが伝わるはずです。もちろん、アルバム全10曲の完成度もすこぶるバラエティーに富んでいて素晴らしい! プロデュースは寺岡呼人。
「かまうな」(’20)/SHIFT_CONTROL

続いては、04 Limited Sazabysらが所属するNo Big Deal Recordsの新人発掘オーディションでグランプリに輝き、1月にミニアルバム『Afterimage』で全国デビューを果たした岐阜発の4人組ロックバンド、SHIFT_CONTROL。3月の東名阪ツアーが全て延期となってしまって苦しい状況にあるものの、同作はメンバーが“最高傑作”と自信を持って語る渾身の一枚に仕上がっているので、ぜひチェックしてみてほしいです! リード曲「Override」もオススメですが、ここでは衝動性と激情が熱く詰まった、希望に向かって突き進む気概もうかがえる「かまうな」をセレクト。アサノチャンジ(Vo&Gu)のエモーショナルな歌声、メロディーセンス、演奏力の高さなど、シフコンのエネルギーを感じてください。
「sixteen」(’20)/熊川みゆ

地元・熊本を中心にライヴ活動を行なったりと高校生の頃から話題を呼び、昨年は『フジロック』に出演を果たした19歳の女性シンガーソングライター、熊川みゆも注目です。3月4日にリリースされた1stミニアルバム『Phantasm』にはティーンエイジャーたちの新たな指標になっていきそうな瑞々しい歌が詰まっていて、透明感あふれるメロディーとヴォーカル、英語の発声に加え、USオルタナフォークや北欧、ラテンのノリなど多彩なサウンドアプローチも絶品。まずは、10代の葛藤が薫る「sixteen」でアコースティックギターの温もりを含めた彼女の魅力に触れてみてもらえれば! 今の張りつめた状況をホッと和らげてくれるとともに、未来へ目を向ける気持ちが湧いてくると思います。
「タクシーマン」(’20)/錯乱前戦

初の全国流通盤となるフルアルバム『おれは錯乱前戦だ!!』を3月4日にリリースして“2020年代のロックのニューアイコン”と話題沸騰中の5人組バンド、錯乱前戦も記念すべき初ワンマン公演が延期・中止に追い込まれてしまいましたが、きっと新たな爆発のために力を蓄えているはず。若くして『SUMMER SONIC』などに出演し頭角を現してきたガッツあるバンドなので、このあとまた何かやってくれると信じて、それまでは単純明快で最高なロックンロールが満載のアルバムにじっくり浸りましょう! 白い衣装を纏ったメンバーの演奏シーンを1カメで一発撮りした「タクシーマン」のMV、彼らの痛快ぶりが数秒で伝わりますよね。渋いニュアンスを押さえたレコード的な質感の音もたまらない。
「これでいいんだ」(’20)/KALMA

ラストは、3月4日にミニアルバム『TEEN TEEN TEEN』でメジャーデビューした札幌の3ピースロックバンド、KALMA。リリースイベントやレコ発ツアーがやはり軒並み延期となってしまいましたけど、メンバー全員が2000年生まれで、地元の大型音楽フェス『JOIN ALIVE』に高校生で出演(史上初!)を果たすなど、今後の活躍がとても楽しみなバンドです。アルバムは10代ラストの作品とあって、ティーンの輝きが眩しい歌詞とがむしゃらに疾走するパワーポップ/パンキッシュなサウンドが際立つ仕上がりに。中でも、『CDTV』3月度エンディングテーマに起用されたリード曲「これでいいんだ」の青春感は最高で、いろんな迷いを振り払ってくれるパワーがあると思います。
TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。


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