レネー・ゼルウィガーが壮絶トレーニングで再現した『ジュディ 虹の彼方に』本編映像を独占公開

2020年3月4日 / 12:00

 【第92回アカデミー賞】でレニー・ゼルウィガーがジュディ・ガーランド役で<主演女優賞>を受賞した映画『ジュディ 虹の彼方に』が3月6日より公開される。

 レネーはリハーサルのさらに1年前から徹底した役作りに挑み、歌や訛り、声色からパフォーマンスまでジュディのすべてをマスターした。彼女の圧巻の表現力が世界中で絶賛され、日本でも期待の声が高まっている。本作のサウンドトラックや、ジュディ・ガーランドのベスト・アルバム、そしてカーネギー・ホールでのコンサートを収録したアルバムが、本作の公開に合わせて一挙に発売されているなか、劇中歌「トロリー・ソング」の歌唱シーンが公開された。

 レネーが全曲歌唱する劇中歌の中でも、ひと際華やかな「トロリー・ソング」のシーンでは、沢山の羽飾りをつけたバックダンサーを率いて、ゴールドのパンツスーツをまとったジュディが、持ち前の歌唱力と自然体のパフォーマンスで観客を惹き付ける。アメリカやイギリスを中心に世界中で愛され続ける伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドを描く物語とあって、映像に説得力を持たせるために、当時の様子を再現した舞台や衣裳、ヘアスタイル、メイクなどのルックの面はもちろん、レネーは演技のために猛練習。「今まで何曲か続けて思い切り歌うように依頼されたこともなかったし、ライブで一人きりで歌うこともなかった」と振り返ったレネーは、トレーニングに1年もの期間を費やし、さらに4か月間のリハーサルを経て撮影に臨んだ。それによって、レネーは思い切り歌い上げる曲から、しっとりしたバラードまで、ただのモノマネを遥かに超越したレベルで、ジュディの楽曲を歌い、パフォーマンスすることに成功。本映像でも、リラックスした雰囲気に見えながらもノリのいい楽曲を歌いこなすには、想像を絶する努力を積み重ねたことがうかがえる。

 トレーニングを重ねていた当時についてレネーは、よく運転しながら音楽をかけて練習していたと言い、「あの頃は、車に乗っている時に、ジュディが助手席に乗っていると思えるような瞬間がたくさんあったのよ。彼女の歌と話し声の音声を聴いて、彼女のストーリーもいっぱい勉強したからね」と、驚愕の憑依ぶりを垣間見せるエピソードも披露している。

 一方で、公開された映像内には、歌に合わせてジュディの子役時代やステージ以外の姿も映し出されている。『オズの魔法使』(1939)で17歳にして一気にスターダムを駆け上がり、『若草の頃』(1944)などの数々のミュージカル映画や、2018年にレディー・ガガ主演でリメイクされた『アリー/スター誕生』の1954年版『スタア誕生』に出演するなど、ジュディはハリウッド黄金期を牽引する女優だった。しかし、ハードな撮影スケジュールをこなしながら、彼女にスレンダーなスタイルを維持させるため、当時のMGM首脳陣はジュディに様々な薬物を投与。それが原因となり、彼女は不眠症や依存症に後年まで苦しめられる。

 身も心もボロボロの状態でありながら、ジュディは後年、歌手活動にシフトし、今なお多くの人を惹き付けてやまない歌とパフォーマンスを披露していた。彼女の長年の大ファンだったというレネーは、「まるで会場全体に魔法をかけたような空間を作り出すのは、ジュディだけが持つ才能よ。それも、映画と、生のパフォーマーとしての舞台上の両方でそれが出来るなんて!」と絶賛しつつ、「そんな彼女の人生、特に晩年の出来事を知って、彼女の素晴らしさを今までとは違った視点から知ることが出来たの。心から尊敬しているわ」と称賛を惜しまない。

 そんなリスペクト溢れる演技で、見事レネーはオスカーを獲得し、<助演女優賞>と両方の受賞歴のある史上7人目の女優となる偉業を達成。劇中で魅せる彼女の圧巻の演技とパフォーマンスに、驚愕することだろう。ジュディが見てきた希望と絶望、全身で味わった歓喜と痛み、そのすべてが聴く者の心の奥深くに届く、ラスト7分の「オーバー・ザ・レインボー」では、その歌詞の本当の意味に打ちのめされ、客席との間に生まれた奇跡に慟哭する人が続出。『ジュディ 虹の彼方に』は、いよいよ3月6日より全国ロードショー。

◎公開情報
『ジュディ 虹の彼方に』
2020年3月6日(金)より、全国公開
監督:ルパート・グールド
出演:レネー・ゼルウィガー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル、ジェシー・バックリー、マイケル・ガンボンほか
配給:ギャガ
(C)Pathe Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019


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