【米ビルボード・アルバム・チャート】BTSが4作目のNo.1、オジー10年ぶりの新作でTOP3デビュー(3/2訂正)

2020年3月2日 / 16:15

 BTSの新作『Map of the Soul: 7』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前作『Map of the Soul: Persona』から約10か月ぶり、通算4作目の全米アルバム首位獲得を果たしたBTS。初動ユニットは422,000で、そのうちアルバムの純粋な売上が347,000枚、アルバム・ストリーミングによるユニット数(SEA)が48,000、楽曲単体によるユニット数(TEA)が26,000だった。ストリーミングの週間視聴回数は7,470万回。

 セールスには、異なる4種のパッケージ・エディション(CD)による売上枚数も含まれていて、そのCDによる売り上げが全体の約95%を占めている。347,000枚のうち、CDの売上は330,000枚、一方純粋なダウンロード数はわずか17,000と全体の5%程度だった。

 2020年度(2019年12月~2020年11月)の週間ユニット数としては、2019年12月28日付チャートでハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』が記録した393,000を超える、最高記録。グループとしても、そのハリー・スタイルズが所属するワン・ダイレクションの『メイド・イン・ザ・A.M.』(2015年12月5日付チャート)が記録した459,000以来、約4年ぶりの40万ユニット超えを達成した。

 また、過去に同チャート1位をマークした3枚のアルバム『Love Yourself: Tear』(2018年6月2日)の131,000ユニット、『Love Yourself: Answer』(2018年9月8日)の185,000ユニット、そして前作『Map of the Soul: Persona』(2019年4月27日)が記録した230,000ユニットを大きく上回る、初動ユニット自己最高記録も更新。同時に、1年9か月という短いスパンで4枚のアルバムを首位に送り込むという快挙も達成している。

 4作を最も短い期間で首位に送り込んだアーティストとしては、ラッパーのフューチャーが『DS2』(2015年8月8日)~『HNDRXX』(2017年3月18日)で、1年7か月で達成して以来、約3年ぶりとなる。グループとしては、ビートルズの『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』(1966年7月30日)~『マジカル・ミステリー・ツアー』(1968年1月6日)が記録した1年5か月以来となっており、その前にはザ・モンキーズが『恋の終列車』(1966年11月12日)~『スターコレクター』(1967年12月2日)で1年21日で成し遂げている。

 英詞以外のアルバムがBillboard 200で1位になるのは、過去3作を含む歴代10作目。その他には、以下のアルバムが首位獲得を果たしている。

2019年 SuperM『The 1st Mini Album』
2018年 アンドレア・ボチェッリ『Sì~君に捧げる愛の歌』
2006年 イル・ディーヴォ『Ancora』
2004年 ジョシュ・グローバン『クローサー』
1995年 セレーナ『眠れない夜』
1963年 ザ・シンギング・ナン『ザ・シンギング・ナン』

 今週2位に初登場したのは、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新作『Still Flexin, Still Steppin』。初動ユニットは91,000で、そのうちストリーミングによるユニット数が87,000と、BTSとは対照にストリーミングが大半を占めた。アルバムの週間視聴回数は1億3,730万回で、今週最もストリーミングされたアルバムとなっている。本作は、昨年10月に同チャートで自身初のNo.1獲得を果たした『AI YoungBoy 2』からわずか5か月で発表したミックステープで、TOP10入りはデビュー・アルバム『アンティル・デス・コール・マイ・ネーム』(2018年)含む3作目。同チャートでは、わずか2年半で13作もの作品をランクインさせている(コンピレーション・アルバム、EP含む)。

 続いて3位には、オジー・オズボーンの復帰作『オーディナリー・マン』がデビュー。初動ユニットは77,000で、そのうちアルバムの実売が65,000枚とセールスが圧倒的に強かった。本作は、同チャート4位をマークした前作『スクリーム』から10年ぶり、通算12作目のスタジオ・アルバムで、ライブ盤『トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ』(1987年 / 6位)含む8枚目のTOP10入り。意外ではあるが、これまで首位を獲得したアルバムはなく、9thアルバム『ブラック・レイン』(2007年)と本作が記録した3位が、Billboard 200での最高位となる。

 先週No.1デビューしたジャスティン・ビーバーの『チェンジズ』は、71%減の週間66,000ユニットで4位に転落。4位から5位にダウンしたロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』は、「ザ・ボックス」の大ヒットでユニット数は安定している(65,000ユニット)。先週2位に初登場したエイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディの新作『アーティスト2.0』(57,000ユニット)、ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』(50,000ユニット)が続き、今週もラップ勢がTOP10半数を占めた。

 2月19日の訃報を受け、ポップ・スモークの『ミート・ザ・ウー2』は今週も8位をキープ。週間ユニット数も40,000から49,000に上昇している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、3月7日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Map of the Soul: 7』BTS
2位『Still Flexin, Still Steppin』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
3位『オーディナリー・マン』オジー・オズボーン
4位『チェンジズ』ジャスティン・ビーバー
5位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
6位『アーティスト2.0』エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
7位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
8位『ミート・ザ・ウー2』ポップ・スモーク
9位『ア・ラブ・レター・トゥ・ユー4』トリッピー・レッド
10位『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』ビリー・アイリッシュ

※記事初出時に誤りがございました。お詫びして訂正致します。


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