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2020年の【レディング&リーズ・フェスティバル】出演者の男女比率が、大幅に男性アーティスト寄りであることに反発が起きる中、The 1975のマット・ヒーリーが、今後はジェンダー・バランスが取れている音楽フェスティバルにしか出演しないと発表した。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ストームジー、リアム・ギャラガーがヘッドライナーを務める今年の【レディング&リーズ・フェスティバル】では、出演する91アーティスト中、女性アーティストまたは女性がフィーチャーされているアクトは20組だけだ。この偏りを問題視した英紙ガーディアンのローラ・スネイプス音楽副編集長が、男性アーティストに対し、フェスティバル出演の契約に“inclusion rider”(包摂条項)を入れるよう呼び掛けた。
ヒーリーは、「(この投稿で)僕がこの契約にサインしたと受け取ってもらっていい。これに順守していないかもしれないフェスティバルへの出演が幾つかすでに決定していて、チケットを購入してくれているファンをガッカリさせるようなことはしない。でも今後は(包摂条項を入れる)し、こうすることで男性アーティストが真のアライ(支援者)になれると信じている」とスネイプスのツイートに反応した。
彼は別のツイートで、「今頃僕のエージェントたちは大騒ぎだろうな。でももう時間切れだ、みんな喋ってばかりいないで行動しないと」と追記している。
欧米の主要音楽フェスティバルのヘッドライナーに、女性アーティストがほとんどいない現状にここ数年関心が集まっている。2020年の【コーチェラ】は女性ヘッドライナーがおらず、今年の【ボナルー・フェスティバル】はリゾが決定したが、20年の歴史がある同フェス初の女性ヘッドライナーとなったことが話題だ。
2018年には、世界45のフェスティバルやカンファレンスが、2022年までにラインアップで50/50のジェンダー・バランスを達成することを誓約するPRS財団のKeychangeイニシアチブに署名した。スペインの【プリマヴェーラ・サウンド】フェスティバルは、2019年に50/50のラインアップを達成している。
一方で、ブラジルの【GRLS! Festival】や、女性がキュレーションしたイベント・シリーズFemme It Forwardが米ロサンゼルスで開催する【Love Language】コンサートなど、女性アーティスト限定のフェスティバルも企画されている。
なお、当初2020年2月21日にリリース予定だったThe 1975のニュー・アルバム『Notes On a Conditional Form』は、4月24日に延期されている。
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