2020年序盤のフレッシュな新譜から期待のブライテストホープを紹介

2020年2月10日 / 18:00

2020年序盤のフレッシュな新譜から期待のブライテストホープを紹介 (okmusic UP's)

ついこの間2020年を迎えたかと思ったら、気付けばもう2月の中旬。ボーッと生きてるわけじゃねーのですが、時が経つのは早いものですね。そうこうしているうちに素敵なリリースもたくさんあったので、今年序盤の新譜から個人的にブライテストホープとして期待したいアーティストをご紹介。ニューフェイスを中心にピックアップしてみました。
「PINK YELLOW BLUEZ」(’19) /SULLIVAN’s FUN CLUB

“このバンドは間違いない!”と久しぶりにビビッときたのが、北海道・札幌発のSULLIVAN’s FUN CLUB(サリバンズファンクラブ)。昨年は『SUMMER SONIC』への出演、『マイナビ未確認フェスティバル』グランプリ獲得を果たし、今まさに勢いに乗っている時期で、3月4日には初の全国流通盤となるミニアルバム『Sentimental Young Ones』をリリースします。90年代のオルタナ、パンク、パワーポップなどに影響を受けたヒリヒリとしたバンドサウンド、がなるような歌唱を含みながらも言葉が聴き取りやすいピュアなヴォーカル、瑞々しさと切なさを併せ持つメンバー全員10代とは思えない世界観を、配信中の「PINK YELLOW BLUEZ」でまずは感じてください。
「Akari」(’20)/Kitri

昨年のメジャーデビュー以降、ポップかつミステリアスな楽曲でじわじわと注目を集めてきた姉のMonaと妹のHinaによるピアノ連弾ヴォーカルユニット、Kitri(キトリ)が待望の1stフルアルバム『Kitrist』を1月にリリースしました。「Akari」はそのリード曲で、プロデューサーの大橋トリオもピアノ、ベース、マンドリンで参加するなど、味わい深いアレンジが添えられていて、悩ましい歌詞とノスタルジックな曲調が絶妙に溶け合う新機軸を見せているのが聴きどころ。作詞作曲を手掛けたMona曰く“当たり前のものがなくなってしまう時、どんな気持ちになるんだろう?”と考える中で生まれた曲とのことです。姉妹の心安らぐハーモニー、流れるようなピアノ連弾にもうっとり。
「群青」(’20)/神山羊

ボカロPの活動を経て、2018年に現名義で初投稿した楽曲「YELLOW」がTikTokでのシェアを含めて凄まじいバズりを見せたサウンドクリエイター/シンガーソングライターの神山羊(かみやまよう)。そんな彼が3月4日にリリースするメジャーデビューシングルの表題曲「群青」(配信済み)はフジテレビ系アニメ『空挺ドラゴンズ』の書き下ろしOPテーマで、“ダンスミュージックとしても歌謡曲としても聴くことができるように作りました”と本人がコメントしている通り、リズミカルなリリックや打ち込みのビートなどを効果的に配しつつ、ツボを突いてくる展開がたまりません。2020年により多くのリスナーへと浸透しそうなこのセンセーショナルな魅力、ぜひ味わってほしいです。
「カエルノウタ」(’20)/森七菜

1月公開の岩井俊二監督×松たか子主演による映画『ラストレター』の主題歌「カエルノウタ」(作詞は岩井、作曲は小林武史)を表題曲に据えたシングルで歌手デビューを果たした女優、森七菜(もりなな)も注目です。同作での演技が目を惹いたのはもちろん、まだ何色にも染まっていないような、儚く繊細で透き通ったヴォーカルがまた絶品で、瞬く間に耳を奪われてしまいました。ドラマチックな曲調の中、深遠さを帯びながらどこか懐かしさを伝える独特の歌い回しも魅力的。カップリングでは小泉今日子の「あなたに会えてよかった」、荒井由実の「返事はいらない」のカバーに挑戦していて、オリジナルの素晴らしさを活かしつつ、不思議な浮遊感のある愛らしい仕上がりとなっています。
「やさしい街」(’19)/東京パピーズ

ラストは1月に初のフルアルバム『地球儀』を各種サイトで配信リリースしたロックバンド、東京パピーズ。その収録曲「やさしい街」は2013年の結成以降、『RO69JACK14/15』優勝などを経て精力的にライヴ活動を続けてきた彼らのエネルギーがストレートに堪能できるナンバーとなっています。《ずっと道の端を歩いてる 僕はどこを歩けばいいんだろう》《こんな冴えない想いが きみにバレないといいな》《渋谷はバカであふれてる 新宿はクソにまみれてる》とか、自分がいつも思っていたこととほとんど同じでめちゃくちゃ共感。深いやさしさと心地良い厳しさを兼ね備えた媚びない歌詞、全てを振り切るようなエモーショナルなサウンドに、ハッとさせられる瞬間があるはずです。
TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。


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