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2月10日付“Billboard JAPAN Top Albums Sales”(集計期間2020年1月27日~2020年2月2日)で、King Gnuの『CEREMONY』が18,602枚を売り上げ3位を獲得した。
『CEREMONY』は、前作『Sympa』から1年ぶりにリリースされたKing Gnu名義では3作目となるアルバムで、ドラマの主題歌に起用され、今もロングヒットを続ける「白日」をはじめ、CMで起用された「Teenager Forever」、「飛行艇」などタイアップ曲が数多く収録されている。集計期間2020年1月13日~19日の発売初週は1位、翌週は2位と推移し、3週目となる当週も3位をキープしている。累計売上数は302,492枚となった。
2019年末には紅白歌合戦に出場し、一般への認知度も十分高まった感のあるKing Gnuだが、アルバムの売れ方に特徴はあるか、過去2作も含めてSoundScanJAPANの地域別データを用いて調査した。その結果をグラフ(http://www.billboard-japan.com/d_new/image/84820/2 )に示す。
グラフから読み取れるのは甲信越と東北、北海道の比率が高いことだ。特に甲信越については全アルバムでは3.4%のところ『Tokyo Rendez-Vous』が4.3%、『Sympa』が5.2%、『CEREMONY』が5.4%と、明らかに高い。甲信越の内訳をみてみると、全アルバムでは長野県1.5%、新潟県1.3%のところ、『CEREMONY』は長野県2.8%、新潟県2.1%という高さだった。残る山梨県は全アルバム、『CEREMONY』ともに0.5%と変わらなかった。メンバー4人のうち二人が長野県出身ということからも納得の結果といえるだろう。
ここで、比率ではなく売上のボリュームについて見てみると、『Tokyo Rendez-Vous』が発売以来累計で55,758枚、『Sympa』が同じく95,750枚、『CEREMONY』は前述の通り302,492枚だ。リリースごとに2倍、3倍と急激に新たなファンを獲得していることがわかる。また、チャートインサイトを使用してPCによる読取り回数であるルックアップの状況を確認すると1位であり、聴くために購入して(または借りて)いる人が多くいるということがわかった。シングルCDを出していない彼らのコアなファン層はデジタルでの音楽聴取習慣がある人たちと考えられるが、ルックアップの高さから、現在に至って異なる聴取習慣を持つ層へも支持が広がっていることが見て取れる。King Gnuの快進撃からまだまだ目を離せそうにない。
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