【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ3週目の首位、エミネム&ジュース・ワールド3位初登場

2020年1月28日 / 12:10

 ロディ・リッチの「ザ・ボックス」が3週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 前週(7,720万回)から若干数落ちたものの、今週も7,500万回という高視聴回数を記録し、4週目のストリーミング・チャートを制した「ザ・ボックス」。ダウンロード数も5%ほど下降したが、ほぼ横ばいの週間13,000枚を売り上げ、デジタル・ソング・セールス・チャートでは8位に、エアプレイ・チャートでは、先週から38%増加の2,560万回を記録し、50位から36位に大きく順位を上げている。

 そのエアプレイ・チャートでは、今週の<Airplay Gainer>を獲得。リズミック・ソング・チャートでは15位から10位に、メインストリームR&B/ヒップホップ・チャートでも20位から10位にそれぞれ上昇し、自身初のTOP10入りを果たしている。R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでは4週目の首位を獲得。この勢いからすると、しばらくは1位を独占する可能性が高い。

 先週2位に初登場した、フューチャーとドレイクのコラボ・ソング「ライフ・イズ・グッド」は同位をキープ。週間4,090万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでも同2位を死守したが、ダウンロード数は前週から64%減の9,000枚まで落ちていて、首位デビューしたデジタル・ソング・セールス・チャートでは13位まで急落している。

 今週3位に初登場したのは、エミネムの「ゴジラfeat.ジュース・ワールド」。週間視聴回数は4,110万回、24,000ダウンロードを記録し、ストリーミング・チャート、デジタル・ソング・セールス・チャートでも同3位にデビューしている。

 エミネムにとっては22曲目、故ジュース・ワールドは「ルーシッド・ドリームス」(2018年 / 2位)、フィーチャリング・アーティストとして参加した、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの「バンディット」(2019年 / 10位)に次ぐ3曲目のTOP10入り。22曲は歴代16位で、男性ソロ・アーティストとしては8番目の記録となる。

TOP10曲数ランキング
マドンナ(38曲)
ドレイク(36曲)
ビートルズ(34曲)
リアーナ(31曲)
マイケル・ジャクソン(30曲)
マライア・キャリー、スティーヴィー・ワンダー(28曲)
エルトン・ジョン、ジャネット・ジャクソン(27曲)
エルヴィス・プレスリー、テイラー・スウィフト(25曲)
リル・ウェイン(24曲)
ホイットニー・ヒューストン、ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ(23曲)
エミネム(22曲)

 TOP10に初登場した曲数としては13曲目に記録を更新し、ドレイク(22曲)、テイラー・スウィフト(15曲)に次ぐ歴代3位にランクインした。同曲が収録された新作『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』は、今週のアルバム・チャートで通算10作目の初登場1位に輝き、首位獲得記録歴代4位に記録を更新している。

 ポスト・マローンの「サークルズ」は、3位から4位にダウン。ラジオが依然好調で、週間1億280万回を記録しエアプレイ・チャートでは6週目の1位をキープしている。繰り下がるように、マルーン5の「メモリーズ」も4位から5位に順位を下げた。1月11日付チャートで2位まで上昇したが、今後首位を獲得する可能性は極めて低いといえる。「ペイフォン」(2012年)や「シュガー」(2015年)もそうだが、マルーン5のヒット曲は1位を逃がしたタイトルが多い。

 ジャスティン・ビーバーとダン+シェイとのコラボ・ソング「10,000アワーズ」は、前週の7位から6位に上昇。カントリー・ソング・チャートでは16週目の1位を記録し、ジャンルをクロスオーバーして大ヒットしている。一方、2週前に初登場2位を記録したジャスティン・ビーバーのソロ曲「ヤミー」は、登場3週目にして早くもTOP10圏外(11位)へランクダウンした。

 TOP10以下では、16位にジョナス・ブラザーズの新曲「ホワット・ア・マン・ガッタ・ドゥ」が初登場。昨年6月アルバム・チャートで首位デビューを果たした『ハピネス・ビギンズ』以降初となる新譜で、本作収録の「オンリー・ヒューマン」(最高18位)に続く11曲目のTOP20入りとなった。「ザ・ボックス」の大ヒットを受けてか、ロディ・リッチの「ハイ・ファッション」も前週の27位から20位へ、TOP20入りを果たしている。

 エミネムの新作『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』からは、前述の「ゴジラ」含む、全20曲中13曲がTOP100にデビュー。今週のアルバム・チャートで3位にデビューした故マック・ミラーの遺作『サークルズ』からは、18位にランクインしている「グッド・ニュース」他10曲がランクインしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月31日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・ボックス」ロディ・リッチ
2位「ライフ・イズ・グッド」フューチャーfeat.ドレイク
3位「ゴジラ」エミネムfeat.ジュース・ワールド
4位「サークルズ」ポスト・マローン
5位「メモリーズ」マルーン5
6位「10,000アワーズ」ダン+シェイfeat.ジャスティン・ビーバー
7位「ダンス・モンキー」トーンズ・アンド・アイ
8位「サムワン・ユー・ラヴド」ルイス・キャパルディ
9位「ロクサーヌ」アリゾナ・ザーヴァス
10位「ルーズ・ユー・トゥ・ラブ・ミー」セレーナ・ゴメス


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