【米ビルボード・アルバム・チャート】エミネム10作連続初登場1位の快挙、ホールジー/故マック・ミラーがTOP3デビュー

2020年1月27日 / 09:45

 エミネムの新作『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』が初登場1位を記録した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 本作は、2018年8月リリースの前作『カミカゼ』から約1年半ぶりに発売された、通算11枚目のスタジオ・アルバム。同チャートでは、3rdアルバム『ザ・マーシャル・マザーズLP』(2000年)以降のスタジオ・アルバム全作に加えて、サウンドトラック『8マイル』(2002年)とベスト盤『カーテン・コール』(2005年)を含む、10作連続首位獲得を果たしている。

 Billboard 200での歴代記録としては、エルヴィス・プレスリーと並ぶ歴代4位タイ。トップはビートルズで19作、続いてジェイ・Zの14作、ブルース・スプリングスティーンとバーブラ・ストライサンドがもつ11作が、歴代TOP3となる。昨年11月9日付チャートで、カニエ・ウェストが『ジーザス・イズ・キング』で9作に並んだばかりだが、たった2か月でその記録を塗り替えた。なお、首位獲得数はビートルズがトップだが、連続首位獲得記録はエミネムがもつ10作が歴代1位。

 エミネムは1999年リリースのメジャー・デビュー作『ザ・スリム・シェイディLP』、カニエは2004年に発売された同デビュー・アルバム『ザ・カレッジ・ドロップアウト』のみ首位獲得を逃がしていて、いずれも最高位は2位だった。両者共、新作をリリースする度に記録を更新している。

 『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』の初動ユニット数は279,000で、そのうち154,000がストリーミングによるユニット数(SEA)、8,000が楽曲単体によるユニット数(TEA)、117,000枚がアルバムの純粋な売上枚数だった。若層から年配層まで幅広いファンをもつエミネムは、セールス、ストリーミングいずれも安定した数字を獲得している。

 週間視聴回数は2億1,760万回で、ここ4か月の中では最大のストリーミング数。4か月前の2019年9月28日付チャートでは、ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』が登場2週目で2億2,090万回を記録した。その『ハリウッズ・ブリーディング』は週間53,000ユニットを獲得し、今週5位に粘り強くランクインしている。

 続いて2位にデビューしたのは、ホールジーの新作『マニック』。初動ユニット数は239,000で、エミネムと僅差まで迫ったものの及ばず、2作連続の首位獲得を逃した。これまでは、2015年にリリースした1stアルバム『バッドランズ』が2位、2017年の2ndアルバム『ホープレス・ファウンテン・キングダム』が、初登場1位を記録している。なお、初動ユニット数としては『ホープレス・ファウンテン・キングダム』の初登場週106,000ユニットを大きく上回る、自己最高数。

 239,000ユニットのうち、180,000枚がアルバムのセールス、56,000がストリーミングによるユニット数(SEA)、3,000が楽曲単体によるユニット数(TEA)だった。売上には、公式ウェブサイトで発売されたグッズや、ライブ・チケットの償還が含まれている。女性アーティストの作品では、2019年9月7日付チャートでテイラー・スウィフトの『ラヴァー』が記録した、867,000ユニット以来の週間ユニット数。

 3位には故マック・ミラーの遺作『サークルズ』初登場し、TOP3は全て新作が占領した。本作は、2018年8月に同3位を記録した前作『スイミング』以来、約1年半ぶりに発表された6枚目のスタジオ・アルバムで、2011年に1位を記録したデビュー・アルバム『ブルー・スライド・パーク』から6作連続のTOP10入りを果たしている。

 『サークルズ』の初動ユニットは164,000で、そのうち102,000がストリーミングによるユニット数(SEA)、1,000が楽曲単体によるユニット数(TEA)、61,000枚がアルバムの売上枚数だった。ストリーミングが加算されるようになった2014年12月以降の作品では、自己最大の初動ユニット数となる。

 前述にもあるように、今週のTOP3は全て新作によってランキングされたが、TOP3全てが初登場作で、初動16.4万ユニットを超えるのは、ストリーミングが加算されるようになった2014年12月以降初となる。初登場作以外では、2016年6月11日付チャート以来、約3年半ぶりとなる。同チャートでは、ドレイクの『ヴューズ』が189,000ユニットで首位をキープし、アリアナ・グランデの『デンジャラス・ウーマン』が175,000ユニットで2位、ブレイク・シェルトンの『イフ・アイム・オネスト』が170,000ユニットで3位にいずれも初登場した。

 先週2位にランクインしていた、ロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』は4位にダウンしたものの、今週は103,000ユニットを記録し、2週連続で10万超えを達成している。先週1位にデビューしたセレーナ・ゴメスの新作『レア』は、66%も数字を落とし6位まで後退(週間38,000ユニット)。続いて7位には、先週の3位からダウンしたマネーバッグ・ヨーの『タイム・サーヴド』(37,000ユニット)、8位はダベイビーの『カーク』(37,000ユニット)、9位がハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』(36,000ユニット)、10位がビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』(35,000ユニット)と、新作に押されそれぞれ順位を繰り下げている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、1月31日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』エミネム
2位『マニック』ホールジー
3位『サークルズ』マック・ミラー
4位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
5位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
6位『レア』セレーナ・ゴメス
7位『タイム・サーヴド』マネーバッグ・ヨー
8位『カーク』ダベイビー
9位『ファイン・ライン』ハリー・スタイルズ
10位『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』ビリー・アイリッシュ


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