BASI、tofubeats、向井太一らがなんばに集結  【timeloop】がクリスマスイブ・イブに産声をあげる

2019年12月25日 / 22:00

 新たな音楽祭【timeloop】が12/23(月)、Zepp Nambaにて開催された。記念すべき初回のイベントテーマは“クリスマスパーティ”で、現代を象徴しながらも過去にも未来にも時を超え “色あせない音楽”を体現するBASI、tofubeats、向井太一、chelmico、YOSA & TAAR、AAAMYYY、大石晴子、DedachiKentaという豪華な8組が集結した。
 またメインフロアではDJがクリスマスの名曲などをセレクトしてイベントを盛り立てるとともに、アーティストの高棹祥太やCOMIC HEADSがライブアートを展開。加えて会場内には大阪の人気店の飲食ブースもオープンし、集まった観客は好奇心や食欲も満たした。
 イベントの核であるライブは「WHITE STAGE」と「AMBER STAGE」というZepp Namba初となる2ステージ展開で途切れなく繰り広げられ、「WHITE STAGE」には今注目を集めるLA在住のシンガーソングライター・DedachiKentaのオープニングアクトのから、chelmico、向井太一、BASI、tofubeatsが順に登場。
 まずDedachiKentaのやさしくて程よいザラつきもある弾き語りがフロアをじんわりと温めると、続くchelmicoはいきなりのハイテンションで観客を急沸騰。キャッチーなナンバーで早々にタオル回しも起こす勢い十分のパフォーマンスで会場の注目をかっさらった。またおなじみのCMソングも投下し、さらに“メリクリじゃね(笑)?”といった軽快なMCや卓越したファンとの絡み、またパブリックイメージを覆す妖艶でどこか気だるいラップや、来年1月発表の新曲「Easy Breezy」も響かせ、カラフルなその存在感を強く印象づけていった。

 そして大クラップで迎えられた向井太一は、ソウルフルなボーカルで圧倒。美しいファルセットも織り混ぜながら緩急をつけバンドとともに色濃く表現する曲ごとの物語に、観客はうなづきながら聴き入ったりハンズアップで応戦したりと気づかぬ間に深みへ。特に「眠らない街」や「空」のグルーヴには誰もが夢見心地でスイングし、その揺れが同期する光景は壮観。フロアにはもれるため息があふれ、彼が立ち去ったあともザワつきがおさまらなかった。ちなみに彼は今日が年内最後のライブに……。ファンにとって貴重な時間になったことだろう。

 また、Soulflex、showmore、kojikojiと総勢6人のバンドを引き連れたBASIのアクトは、大阪をホームとする彼だけあってフロアにはオーディエンスがみっしり! そこに放つのは「あなたには」、「NICE」、「ほろよい」といったリラクシンでメロウな楽曲たちで、ロマンチックかつセンチメンタルなムードをぐんぐん高め、男女を問わず骨抜きに! しかし本人が“心のベストテン第1位”という「愛のままに」ではハッピーなラップとメロディで背中を押し、大合唱&大コールが発生。会場を一つにする見事なステージングでトリのtofubeatsへと確かにバトンをつないだ。

 そのバトンを受け取った今夜のラストアーティスト・tofubeatsは全11曲を披露。ガーリーな「ふめつのこころ remix」を皮切りに、未音源曲「Virtual Love remix」や本人が“Put your hands upな曲なんで(笑)”と紹介する「too many girls」「水星」「RIVER」など名曲をシームレスに並べて会場にさまざまな別世界を作り上げる様子はまさに痛快だった。その音の波は観客の揺らめかせたかと思えば、スイッチをオンにして熱狂の渦も生み出すというもので、ライブで体感してこその醍醐味! 密集した人が歌い、バウンドし、悲鳴のような歓声をあげ、掲げた手がアップ&ダウンするのも必然!の約45分間は、第1回目【timeloop】の記憶を強烈なものにしてくれたに違いない。
 
 もちろん、もう一つのステージ「AMBER STAGE」でも大石晴子、YOSA & TAAR、AAAMYYYが、それぞれの個性を存分に際立たせたプレイを見せつけた。なかでもYOSA&TAARのステージには、向井太一、AttractionsのTARO、ラッパー・FLEURがサプライズで参加してファンを沸かし、AAAMYYYもギターにShin Sakiura、ベースにTENDREという強力な布陣で極上のサウンドを鳴らして今宵のスペシャル感を増幅。開演から終演まで、グッドミュージックのシャワーを来場者に浴びせ続けた。

 2ステージともに満足度の高いライブぞろいだった一夜に、家路につく人の表情はみな笑顔。音楽・アート・フードを融合させ、集まった高感度な人々のアンテナを大いに刺激した初回【timeloop】の大成功に、第2回目の開催を望む声が多く届いた。次はいったいどんな音楽的発見や出合いをもたらしてくれるのか? 今から期待は高まる一方だ。

Text by 服田昌子
[WHITE STAGE] Photo by 渡邉一生
[AMBER STAGE] Photo by 松本いづみ

◎イベント情報
【timeloop】
開催日時:2019年12月23日(月)
会場:ZeppNamba(OSAKA)
出演アーティスト:
【WHITE STAGE】DedachiKenta(OA)/chelmico/向井太一/BASI/tofubeats
【AMBER STAGE】大石晴子/YOSA & TAAR/AAAMYYY
チケット:前売 4,500円
(tax in/スタンディング/入場整理No付/ドリンク代別)
詳細:https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/572

【Instagram】→timeloop_official
【Twitter】→@timeloop_osaka

主催:キョードー大阪/Zepp ホールネットワーク
企画/制作:KISSコーポレーション
協力:Billboard Japan


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