カーリー・レイ・ジェプセン、多幸感溢れる最高にポップなステージでジャパン・ツアー幕開け

2019年10月9日 / 13:30

 2019年10月7日、カーリー・レイ・ジェプセンが、約4年ぶりとなる最新スタジオ・アルバム『デディケイテッド』をひっさげたジャパン・ツアーを東京・NHKホールにてキックオフした。

 これまで何度も来日している親日家のカーリーだが、新作を冠したジャパン・ツアーは久しぶりということもあり、ソールド・アウトとなったこの日の公演には、幅広い年代の観客が集まった。

 全身白で固めた4人のバンド・メンバーが登場し、ライブは定刻どおりにスタート。黄色い悲鳴があがる中、プラチナ・ブロンド・ヘアーに映える、レインボー・カラーのフラッパー・ドレスに身を包んだカーリーは、ステージ中央に設置された階段をゆっくりと降り、“私のようなドラッグは試したことがないでしょ”とオープニング曲「No Drug Like Me」をスウィートかつ挑発的に歌い上げる。中毒性が高く、ハイ・エネルギーなカーリーのライブの幕開けに、まさにピッタリなナンバーだ。

 そのまま、80年代特有のノスタルジック・サウンドとタイトなバンド・アンサンブルに心躍る「E·MO·TION」へなだれ込み、高揚感を煽るメロディ・ラインが印象的な「Run Away With Me」では、客席を右と左サイドに分け、3曲目にして早くもコール&レスポンスを敢行し、観客も興奮した様子で応じた。

 最新作収録の「Julien」の中盤では、曲のタイトルにもなっているジュリアンという名の男の子と交際していたことを明かし、「この曲がリリースされた時、彼に“ジュリアン、あなたについての曲を書いた”と伝えるために電話しようと思った。でももうあなたのことなんて、なんとも思っていない。だから絶対に電話してこないで」といたずらっぽく話し、そのキャッチーな楽曲はもちろん、等身大なキャラでも観客の心を鷲掴みにしていた。

 米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”9週連続No.1を獲得した、言わずと知れた大ヒット・ナンバー「Call Me Maybe」で、観客のシングアロングを体いっぱいに浴びたカーリーは、ラストの決め台詞を階段の上でチャーミングに決め、その後も、元気いっぱいにステージを前後左右し、客席へ向けて手を伸ばしたり、投げキスをするなどして、ファンたちと積極的にコミュニケーションを楽しんだ。

 そして自身の猫へ捧げると話した珠玉のバブルガム・ポップ・ナンバー「Now That I Found You」から一転、恋する女性のナイーヴな心情を歌った「Gimmie Love」ではミラーボールの煌びやかな光と伸びやかヴォーカルが会場を包み込み、アルバム・バージョンには、エレクトリック・ゲストが参加している「Feels Right」では、軽快なビートに合わせて、バンド・メンバーたちと息の合ったハーモニーを見せた。

  そんなバンド・メンバーたちの見せ場も随所に盛り込まれており、「Want You in My Room」ではキーボードを兼任するサックス奏者が、ダイナミックな演奏とともに大人っぽいムードを演出し、ノスタルジックなシンセが舞い躍るヴァースと直球なコーラスの対比がユニークな「Store」では、カーリーによる“店へ向かう”ステップを一緒に刻み、一体感を生んだ。バウンシーなリズムとロックなギター・プレイが絡み合う「Too Much」では、カーリーの“クローン”が多数登場するMVにかけて、メンバー全員がブロンドのウィッグを被って演奏するというユーモラスな演出も。これらの最新ナンバーのイントロが鳴ると、特に大きな歓声があがっていたことからも、彼女の新作を心待ちにしてたファンが多かったことが伺えた。

 「トーキョー、あなたのことが本当に、本当に、本当に好きよ」という宣言から始まった「I Really Like You」で客席の熱気が一段とヒートアップすると、ハリー・ニルソンをサンプリングした、彼女のカタログでも異彩を放つ「Everything He Needs」~彼女の作品のエッセンスでもある恋愛関係について歌った「Boy Problems」をシームレスに繋ぎ、自分を愛する人々への賛歌「Party for One」で大団円を迎え、本編が終了。

 アンコールに突入し、メランコリックな「Real Love」をしっとりと艶やかに歌い上げてクールダウンすると、続く「Let’s Get Lost」では、サックス奏者が再びステージ中央に登場。カーリーとの掛け合いを楽しみつつ、寝っ転がりながら白熱のプレイを披露し、観客のボルテージは最高潮に。ラストを飾ったのは、Bサイドながらもファン人気が高い、アンセミックな「Cut to the Feeling」。カーリーの美麗なファルセットに合わせ、カラフルなテープが観客の上を舞い、多幸感とポジティブなヴァイブスに溢れる、約80分間、全21曲のパフォーマンスはフィナーレを迎えた。

 今後カーリーのジャパン・ツアーは、9日の名古屋・Zepp Nagoya公演、10日の福岡・Zepp Fukuoka公演、11日の大阪・Zepp Namba公演、そして13日の仙台・Sendai GIGS公演へと続く。なお名古屋公演は、既にソールド・アウトとなっている。

Photo: Alex Perkins

◎公演情報
2019年10月7日(月)東京・NHKホール ※公演終了
OPEN 18:00 / START 19:00
2019年10月9日(水)名古屋・Zepp Nagoya ※SOLD OUT
OPEN 18:00 / START 19:00
2019年10月10日(木)福岡・Zepp Fukuoka
OPEN 18:00 / START 19:00
2019年10月11日(金)大阪・Zepp Namba
OPEN 18:00 / START 19:00
2019年10月13日(日)仙台・Sendai GIGS
OPEN 17:00 / START 18:00


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