『EBiDAN THE LIVE 2019』にて超特急、DISH//、PRIZMAXらが本気のバトルを繰り広げる!

2019年8月30日 / 14:15

8月29日@幕張メッセ国際展示場9ホール(エンディング) (okmusic UP's)

超特急、DISH//、PRIZMAXなど、数々のボーイズグループを輩出してきたスターダストプロモーションの若手アーティスト集団・EBiDAN。その所属グループが一堂に会する毎年夏恒例のライブイベント『EBiDAN THE LIVE 2019 ~Summer Party~』が、8月28・29日の2日間、幕張メッセ国際展示場9ホールで開催された。

9年目となる今回はメインアクト8組にオープニングアクト2組が出演し、会場もホールからアリーナへと2倍の規模に一気にスケールアップ! 2日間で2万人のオーディエンスが集まったのみならず、公式アプリでの生配信&38カ所の映画館でライブビューイングも行なわれたというのだから、注目の高さが窺える。ホームでありつつも、自分たちのファン以外にもパフォーマンスを披露できる貴重な場とあって、開演前の囲み取材で超特急のリーダー・リョウガが“どのグループも1年に1回、観てわかる変化を感じるので良い刺激になる”と語った通り、この1年での成長をしっかり提示。円形競技場をイメージしたド派手なステージで本気のバトルを繰り広げ、全国のファンにEBiDANの底力を証明してみせた。

本編の開演に先立ち、開場中にはオープニングアクト2組のステージが。まずは隣接する10ホールで当日の昼間、EBiDAN研究生グループにより行われたCHALLENGE STAGEの勝者が、栄えあるメインステージの舞台に立った。初日はエリア対抗戦を勝ち抜いたBATTLE BOYS OSAKAが“大阪、来たぞ!”と喜びの声をあげ、アクロバットも交えたダンサブルな勢い満点のパフォーマンスで魅了。2日目は研究生グループの中からAMEZARI -RED STARS-が高速ビートに乗り、若さと熟練を兼ね備えたステージでペンライトを振る客席をグループカラーの赤で染め上げた。

それに続いて、EBiDAN研究生プロジェクト“BATTLE BOYS”4th STAGE 全国選抜メンバーが登場。このオープニングステージ上でのメンバー発表を受け、そのまま初パフォーマンスとなったが、低音の利いたヘヴィネスから壮大に広がる新曲「Next Zone」をワイルドに魅せる5人の姿に、場内からは温かな祝福の拍手が贈られた。

ここでジェフリー・マローンによるナビゲーションで開演までのカウントダウンが始まり、モニターに“START!”の文字が映ると過去の『EBiDAN THE LIVE』の映像が。その景色に憧れた少年たちが映像からステージへと抜け出て、一人ずつ星屑アルファベットを拾い上げると、“EBiDAN”の文字が出来上がるというファンタジックなオープニングに歓声があがる。さらにメインアクト8組の紹介映像と約30人のEBiDAN研究生たちが鳴らすファンファーレを挟んでは、8組のメンバーがフラッグと今回のロゴにもなっているマイクを握る拳のオブジェを掲げて、アリーナ客席のド真ん中をT字形に貫く巨大な花道を1組ずつ入場行進。そして天井から降下した巨大な星火台に、各グループの代表者がオブジェをかざせば神聖な炎が燃え上がる。

その瞬間、特効の火薬が爆発して“『EBiDAN THE LIVE 2019』! まずは新曲、楽しんでいきましょう!”と森崎ウィン(PRIZMAX)が号令し、この日のために作られた新曲「New day! New wave!」を8組約50人で初パフォーマンス。タカシ(超特急)の朗々たるボーカルを皮切りに、プリミティブなパワーを感じさせる力強いビートで、世界に向けて“Never give up!”と高らかに謳い上げてゆく。現在HMV MUSICにて独占先行配信中の本作が訴えるのは、前へ進み続けてゆこうというメッセージ。音楽、ダンス、パフォーマンスと、己が持つすべての力を結集して競い合うEBiDANの祭典が、ここに幕開けたのである。

そして黄金のマイクを各グループで奪い合う映像からは、“BATTLE ROUND”なるメドレーステージが開幕。出演グループが入れ替わり立ち代わり現れるこのブロックで、初日の先陣を切ったのは9人組ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGONだ。発売したばかりの最新アルバム『3rd Identity』から涼やかなエレクトロチューン「Don’t Let Me Down」を贈り、1年前とは比べ物にならないほど大人びた表情で花道の先へと進むと、そのままステージが円形にリフトアップ! 重低音の利いたアルバム曲「Strike Up The Band」を男らしく届け、リフトダウンした舞台の中央に今度は現役高校生フォークデュオ・さくらしめじが姿を現すというイリュージョンのような仕掛けに、客席からは驚きの歓声が湧く。

未発表曲で静かにアコースティックギターをかき鳴らし、夏の終わりの切なさを醸す二人だったが、一転「先に言うね」で一気にアグレッシヴに。今年結成5周年を迎えた彼らが高々と回転するステージで顔を見合わせ、微笑みを交わす光景には思わず胸が温まる。また、2日目は曲名通りの眩しさを感じさせる「My Sunshine」に、配信が始まったばかりの新曲「同じ雲の下」では青空を映す円形モニターの下、持ち前の爽快感に熱情を滲ませて、大人と子供の狭間で揺れる高校3年生ならではの危ういエモーションでときめかせた。

ちなみに2日目はSUPER★DRAGONの代わりにM!LKがトップバッターを担当。花道中央の円形ステージがリフトダウンすると中から7人が現れて、人気曲をメドレー形式で畳みかける。最新アルバム『Time Capsule』収録のクールにしてコミカルな「サラブレッド御曹司CITY BOY」から、「夏味ランデブー」に「新学期アラカルト」とM!LKの十八番である学校生活をモチーフにしたポップチューンを投下して、佐野勇斗は“EBiDAN大好きだぜ!”とシャウト。ラストは最新シングル「かすかに、君だった。」でセツナ爽やかに締め括り、変幻自在というコンセプト通り引き出しの多さを見せつけた。

10月発売のシングル「Category」をハードに叩きつけた三番手はONE N’ ONLYの7人。始動直後に出演した2018年の『EBiDAN THE LIVE』で、その攻撃力抜群のパフォーマンスにより初見のオーディエンスに衝撃を与えた彼らだが、MVを公開するたび100万再生を突破と海外からも注目を集めるようになった今回はさらに堂々とした姿で客席を沸騰させる。“枠に囚われるな”というメッセージを叩きつける強気なラップと自信にあふれたボーカル、そしてメンバーのHAYATOも振り付けに参加した迫力のダンスで魅せると、オリコンウィークリーチャート1位を獲得した「Dark Knight」で「お前ら騒げ!」(KENSHIN)と花道に展開。大きなステージを余すところなく使いこなして、今のグループが持つ勢いそのままに、歌詞にもある“ヤバすぎるShow time”を繰り広げた。

そして今年、EBiDANファンへとお披露目されたのが、この10月にCDデビューする新ユニット“原因は自分にある。”だ。グループ名がそのままタイトルになった1stシングルでは、変拍子に載せて言葉遊び満載の歌詞をモニターに映し出し、どこか哲学的な世界観で観る者を翻弄。かと思えば、初日はダンサブルな「Burn Burn Bomb」で、2日目はラテンな情熱を漂わせる「Macanas.」で花道に躍動するのだから、この7人、一筋縄ではいきそうにない。何よりグループ名からして前衛的の極み。従来のEBiDANには無かった“文化系”の匂いがするだけに、デビュー後の活動が楽しみだ。

ラストは俳優としても活躍する森崎ウィンを擁するPRIZMAXが、メインステージの奥から猛烈なダッシュで花道へ。2019年3月に新メンバー3人が加わった彼らにとって、今年が新体制初の『EBiDAN THE LIVE』となるが、さすがアウェイ感はゼロ。ゾンビダンスが特徴的な「DANCE」に、オールブラックスのハカダンスを取り入れた「DADADADADADA」と、パワフルなビートで轟く英詞メインの最新アルバム収録曲で、超国際派ユニットの真価を見せつける。2日目はロングトーンを天まで響かせる森崎の歌唱をケビンと森英寿が両脇から支え、4人のパフォーマーがソロダンスで目を釘付ける「Light The Night」で、新生PRIZMAXが備える布陣の鉄壁ぶりを証明。人気曲「Mysterious Eyes」もダイナミズムを増したアレンジで、清水大樹の力の抜けたラップから新メンバーがソロ歌唱するサビへと繋ぎ、グループとしての進化をとくと味わわせた。

中盤には『EBiDAN THE LIVE』最大のお楽しみである“SHUFFLE STAGE”のコーナーも。各日シャッフルメンバーによるその日限りのスペシャルユニットが結成され、初日は“コンビニ★ドラゴン”がSUPER★DRAGONの「Monster!」を、“萌特急”が超特急の「Kiss Me Baby」を衣装も本家のままカバーした。

前者では田中洸希役の板垣瑞生(M!LK)にジャン海渡役のカイ(超特急)と、昨今自身の楽曲でもラップ経験を積んでいる二人が冒頭からアグレッシブなラップを見事に聴かせ、古川毅を担当した森英寿(PRIZMAX)のエモい歌唱と名前に同じ“彪”を持つ池田彪馬のパートに入った高田彪我(さくらしめじ)のハイトーンがレアなハーモニーを構築。“萌特急”ではグループのダンスリーダー&赤髪という共通点を持つ憧れの人・ユーキのポジションに立ったHAYATOを中心にハイレベルなダンスを見せ、EIKU(ONE N’ ONLY)のハスキーボイスがタカシとは一味違う空気を醸してみせる。見せ場のキメではHAYATO、ユースケ役の山中柔太朗(M!LK)、タクヤ役の橘柊生(DISH//)がカメラに抜かれてキスで挑発し、オーディエンスに黄色い悲鳴をあげさせた。

2日目も2組のシャッフルユニットが登場。一夜限りにはもったいないほど熱のこもったパフォーマンスを見せてくれたのは、M!LKの「My Treasure」を歌った“S!LK”だ。普段はマイクを握らないユーキ(超特急/佐野勇斗役)を筆頭に全員が歌唱し、ラストフレーズをMVの曽野舜太と同じく笑顔でキメた伊藤壮吾は鉄道アナウンス、初日とは逆に今度は自分が板垣瑞生役を担った田中洸希はヒューマンビートボックスと、SUPER★DRAGONの二人はそれぞれの得意技を容赦なくブッ込み。“だいち”繋がりで塩崎太智を担当した泉大智(DISH//)はエアドラムを叩いて壮吾にハリセン攻撃され、ユーキと山中柔太朗役の島田翼(PRIZMAX)は倒立し、曲が終わるとシルクのハンカチを取り出して「S!LKでした!」と一礼するカオスなステージを創り上げた。

一方の“MESH//”は北村匠海が目標と公言し、彼とどこか面差しの似通った宮世琉弥(M!LK)をボーカルに擁して、DISH//の「I Can Hear」をプレイ。親交の深い橘柊生のラップを放つタクヤ(超特急)もいつになく活き活きとして、ドラム台を飛び出した泉大智役の松村和哉(SUPER★DRAGON)と共に快活なソロダンスまで繰り出してゆく。最後は4人一緒に花道まで進み出たりと、彼らなりのアレンジを加えながら、お約束のフライングディッシュで紙皿を飛ばして、本家へのリスペクトをしっかりと示してくれた。

ケーキのように多層状にリフトアップして回転するステージで、研究生たちが勇壮にフラッグをはためかせると、ファンファーレから最後のバトルへ。まずはEBiDAN唯一のロックバンドであるDISH//が、「僕たちがやりました」からJ-ROCKなシングル曲を中心に、彼らの最大の武器である生音の音圧で場内を圧倒する。泉大智の安定したドラミングに矢部昌暉のブルージーなギターソロと、演奏面でも着実な成長を見せれば、ローなアンニュイからハイな激情へと上り詰める北村匠海のボーカルにも熱いヴァイブスがたっぷり。

続いて初日は「東京VIBRATION」、2日目は「I’m FISH//」でラップを放つ橘柊生を含めたフロント3人で花道へと飛び出すが、客席を煽ってペンライトをぐるぐる回転させた初日に対し、純然たるロックサウンドで酔わせる2日目と、異なる印象を与えてゆくのが興味深い。しかし、共に3曲目ではダンスチューンとして振り付け動画が公開されていた最新シングル「NOT FLUNKY」でファンと共に踊り、熱い歓声を浴びるあたりが、いわゆる巷のロックバンドとは違うところ。ところどころ楽器隊もボーカルを入れ、全員一丸となってオーディエンスを楽しませることに注力する姿勢に、彼らのダンスロックバンドとしてのプライドがうかがえる。

“皆さんの声をもっともっと聞かせてください!”と北村が一人花道を駆けて拳をあげさせ、“EBiDAN!”の叫びからラストナンバーを投下すれば、音から汗が噴き出すようなエモーショナルなサウンドとボーカルに客席は沸騰。初日の「愛の導火線」では盛り上げ隊長の橘の合図で全員しゃがみ、音に合わせて一斉にジャンプ! 2日目の「勝手にMY SOUL」では“きっと素晴らしい日”の大合唱を招いて、場内に親密な一体感を創り上げてみせた。ダンスロックバンドとしての確固たる進化と、観る者を高揚させるエンターテインメント。その両輪を備えて、さらにDISH//は新たな道を切り拓いてゆく。

ここで「テルネロファイター」を歌い出すリーダー・吉田仁人の声が響き、降下する円形ステージの中からアリーナのド真ん中に姿を見せたのはM!LK。佐野勇斗が雄叫びを放てばオーディエンスは火がついたように大音量で掛け声を叫びながらペンライトを振り上げ、メンバーは一気に花道へと飛び出してゆく。昨年の『EBiDAN THE LIVE』では新メンバーの加入を発表し、そのままお披露目のライブを行うという過酷な状況で新体制の第一歩を踏み出した彼らだが、ちょうど1年が経った今年は一変。曲中に「愛してるぜマジ」とキメる板垣瑞生にも悲鳴があがり、この1年で7人が築いてきた信頼とグループ力をうかがわせる。コミカルな「ゲンキデスカ?」を挟んでは、最新シングルのカップリング曲「MAGIC CARPET」もライブ初披露。このアラビアンEDMなナンバーでは曽野舜太がフィーチャーされ、高笑いから投げキスを贈る彼に大歓声が湧き起こった。

ちなみにシングル発売に伴い行なわれた“メンバーカラーチェンジ企画”の結果を受け、『EBiDAN THE LIVE』以降は新たな担当カラーで活動することがアナウンスされており、この日は新たなメンバーカラーを取り入れた新衣装で登場。中でもオレンジから多彩に変化するストラクチャルブラックへと最も大きな変更をした板垣は、色とりどりのペンライトを掲げる客席に向かい“ここにいる皆さん、全員俺の推しです!”と宣言してみせた。最後は最新シングル「かすかに、君だった。」を全力でぶつけて水の中に溶けゆく熱情を表し、その熱をスタンドマイクを次々にパスする「SAY YEAH」でパンクに爆発。新たなパフォーマンスも取り入れた上、吉田のMCでは9月に控える秋ツアーの先、2020年の4月から全7公演に及ぶZeppツアーを行なうことも告知され、明るい未来を予感させてくれた。

2日目はM!LKに代わり、SUPER★DRAGONがセンターステージに参上。この1年で2枚のアルバムをリリースしてきた彼らは、攻撃的なセットリストと見違えるような成長ぶりでオーディエンスを驚かせてくれた。初っ端から「LRL -Left right Left-」で牙を剥いた獣のように荒々しいダンス&ラップを繰り広げ、T字型の花道に9人が広がることにより、まずはメインアクト8組中最多人数を誇るメンバー数で圧倒する。自然体のメンバー紹介を挟んでは、メンバーそれぞれが1曲ずつプロデュースした最新アルバム『3rd Identity』から2曲を披露。リード曲の「Don’t Let Me Down」では、どこか無機質な空気感を帯びて交錯する歌とラップで一気に大人びた世界観を表現し、「La Vida Loca」ではプロデュースした松村和哉の歪んだラップから池田彪馬のハイトーンまで、高低差の激しいボーカリゼーションで客席を燃え立たせた。

スパニッシュなリズムに乗って煽情的に腰を揺らし、“己との闘い”という曲のテーマそのままにタフで力強いパフォーマンスを見せたあげく、最後は「Untouchable MAX」で田中洸希のヒューマンビートボックスからジャン海渡、松村の高速ラップが繰り出されるヘヴィロックで一列に並んで総攻撃。囲み取材で同期の佐野勇斗に“本当に歌が上手くなった!”と絶賛され、最後に「Untouchable!」の叫びでキメた古川毅が、“いろんなグループのライブを観て、“先輩たちにも負けないぞ!”というハングリー精神旺盛にやっています“と語っていた言葉通り、『EBiDAN THE LIVE』の歴史に容赦なく食らいついてみせた。

そして全国33公演に及ぶホールツアーで全国開通を果たしたばかりの超特急が、一瞬も音を途切れさせることのないノンストップメドレーで大トリを務める。初日はダンサー陣がソロラップを畳みかける「Booster」からユーキが柔らかさと滞空時間を増したアクロバットで魅せ、「We Can Do It!」もメンバー同士が向き合って挑発し合う振りでセクシー度をグレードアップ。カイが「みんな声出して!」と丁寧にコールをナビゲートする「Drive on week」から120%のサマーチューン「浮つきWAVES」に雪崩れ込み、“今からこの会場のみんなで一つになろうぜ!”(タクヤ)とアリーナを端から端までウェーブさせて自分たちのファン以外も確実に取り込んでゆくライブ運びは、さすが8年目のキャリアでEBiDANを引っ張る存在だけはある。

「SAY NO」では“超特急!”コールの箇所で共演グループの名を叫び、タカシが「EBiDAN声あげろ!」と歌詞を歌い替える場面も。鉄板曲の「超えてアバンチュール」で爆発的な盛り上がりを招くなか、タカシのフェイク交じりのボーカルからも、この年に一回のお祭りを心から楽しんでいることが伝わってきた。さらに、過酷なツアーでボーカリストとして一皮むけた彼の神秘的なファルセットが響く「Fashion」を皮切りに、初日と全く異なるメニューを展開したのが2日目。スーツ姿でセンターステージに立ち、秘めた恋情を静かに燃やすメインダンサーたちに交じって、しっかりと踊ってみせるバックボーカル・タカシの姿に驚いたオーディエンスも多いだろう。

リフトアップした円形ステージで魅せた「Kiss Me Baby」でカメラに抜かれたメンバーが余裕たっぷりのキスを贈り、“僕たちと最高の夏にしましょう!”(カイ)と花道に広がった「Summer love」から「up to you」で元気に弾けると、そのままメインステージに駆けて最新シングル「Hey Hey Hey」のファンキーなソロダンスへ。出演陣の中でもピカイチの運動量でステージと楽曲ジャンルを行き来するスペクタクル流れは、まさしくメインダンサー&バックボーカルという体制を活かしたものだ。ファンならずとも頭と身体を揺らした「超えてアバンチュール」が嵐のように過ぎ去り、「皆さんと一つになりたいと思います」とユーキが前置いた「Burn!」では、すかさずペンライトをバッテンに交差させたオーディエンスが全員でサビを大合唱。“さすが”としか言いようのない貫禄のステージで、2日間の祭典を締めくくった。

全グループが出番を終えると、お揃いのイベントTシャツに着替えた8組がステージに集結し、“最後はみんなで一緒にバトルしましょう!”というリョウガ(超特急)の号令で、歴代の『EBiDAN THE LIVE』で歌われてきたナンバーをメドレー披露。ハッピーにステップを踏む「恋のDing Dong」から「Summer Party」ではSUPER★DRAGONと超特急メンバーが花道へと駆け出し、カイとタカシが貴重なハモりを聴かせた「Believe Yourself」では各グループによるダンス&ソロバトルも。さくらしめじはアコースティックギターをスラップする荒業に出たり、DISH//はバンド演奏でワウペダルを踏みまくって“音の暴力がすごい!”と取材で盟友のリョウガに言わしめたりと、ここでも個性を発揮する。

ラストは『EBiDAN THE LIVE』には欠かせない「恋心」を全員で歌い上げて、特効の金テープが舞うなか大団円のフィナーレへ。今回が初出演となった原因は自分にある。の武藤潤が“デビューする前からメンバー全員が、このステージに憧れていました。遂にこの時が来て嬉しく思っております”と感慨深げに語ったように、今や『EBiDAN THE LIVE』は多くの人々の“夢”へと育っている。囲み取材では森崎ウィンが“アジアを足掛かりに海外へと進出していきたい”と語ったが、今後は誰の、どんな夢がこの舞台で叶うのか? そんな期待を携えて2019年のバトンは2020年へと渡されてゆく。
text by 清水素子

photo by 笹森健一、小坂茂雄、草間智博


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