『ライオン・キング』シンバ役のドナルド・グローヴァーに注目

2019年6月23日 / 14:00

 ディズニー・アニメーションの名作『ライオン・キング』が、この夏、実写とアニメーションを超えた“超実写版”映像で蘇る。主人公シンバの吹替に大抜擢されたのは、俳優、監督、歌手、脚本家、コメディアンなど、多彩な顔を持つエンターテイナー、ドナルド・グローヴァー。現代エンターテインメントを代表するアーティストとして、世界中で人気を誇る彼だが、ファンを魅了する魅力とは何なのか、その真相に迫ってみた。

◎チャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」が社会現象化
彼は、チャイルディッシュ・ガンビーノ名義での活躍も目覚ましく、2018年5月に突如リリースしたシングル「This Is America」は全米シングル・チャート2週連続1位を獲得。同日公開となったミュージック・ビデオの動画再生回数は1.7億回を突破し、その衝撃的な歌詞と映像が世界を激震させ、本年度の【グラミー賞】を授賞した。そのMVでは、いまもなおアメリカに蔓延る銃社会への批判と警告や人種差別問題を表しており、強烈なインパクトを残したこの曲は、たちまち世界で社会現象を巻き起こした。

◎監督、脚本、製作を務めた作品で【ゴールデングローブ賞】を受賞
コメディシリーズ『30 ROCK』(2006~2009)の脚本家としてキャリアをスタートさせたドナルドは、同シリーズで【アメリカ脚本家組合賞】を3度受賞。さらに自身が主演・脚本・監督・製作を務めた『アトランタ』(2016~2018)では【ゴールデングローブ賞】テレビシリーズ男優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞している。『アトランタ』は、ダメダメ男が駆け出しのラッパー、アルフレッドのマネージャーとなり、相棒のダリウスと共に3人で活動を始め、成功を目指す物語。俳優としての顔以外にも、コメディアンやラッパーとしての顔を持ち合わせているだけに、彼が担当する脚本で生みだされる笑いのパンチラインは、大爆笑を誘うものから、ニヤッとさせるものまで様々。いわば“ヒップホップ×コメディ”を兼ね備えたドナルド・グローヴァーにしかできない作品だ。

◎俳優として大活躍、様々なビッグタイトルに多数出演!
ドナルドはこれまでに『オデッセイ』(2015)や『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)などをはじめ、俳優として数々のビッグタイトルに出演してきた。『ハン・ソロ~』では、腕利きの運び屋でハン・ソロの悪友、『スパイダーマン~』では、スパイダーマンに尋問され、敵の居場所を教えるキーパーソンを演じ、確かな演技力でインパクトを残し、その名を世界中に知らしめた。

 俳優、監督、脚本家、アーティストなどすべてのジャンルにおいて、高い評価を得ているドナルド・グローヴァーは、この夏生まれ変わる『ライオン・キング』の主人公シンバの声に大抜擢。サバンナを治める偉大な父ムファサに憧れ、失敗や新たな世界での出会いを通して未来の王へと成長するシンバの姿が描かれる。1994 年のアニメーション版では「サークル・オブ・ライフ」や「愛を感じて」など、いまもなお絶大な人気を誇る名曲が目白押しで、珠玉の音楽と、未来の王となるまでの成長と葛藤が描かれた本作のシンバは、俳優・音楽ともに頂点を極めたドナルド・グローヴァーだからこそ演じることのできた役と言える。

 シンバの幼馴染ナラに抜擢されたビヨンセとの共演は、まさに時代を超えて愛され、映画、演劇、音楽と頂点を極めた『ライオン・キング』だからこそ実現できたのだろう。音楽界の頂点に立つ2人が、新たな『ライオン・キング』でどんな世界をみせてくれるのか、いまから楽しみだ。

 本作の監督を務めるのは『アイアンマン』シリーズの大ヒット・メーカーで、2016年の『ジャングル・ブック』を監督し新たなる映像体験を生み出したジョン・ファヴロー。彼は本作を手掛けるにあたって、『ライオン・キング』の大きなテーマである“サークル・オブ・ライフ”に新たなメッセージを込めている。それは、本来持つ“自然界の命は大きな環で繋がっている”という<縦の繋がり>に加えて、サークル・オブ・ライフには、全ての人は繋がっており、その中でそれぞれが果たすべき役割りや使命があるという<横の繋がり>を表しているということだ。ドナルド演じるシンバが、人生において苦難を乗り越えていくなかで、王としての使命とは何か、自分に与えられた役割、生きる意味は何かを学んでいく姿は、将来の夢や目標などを抱えながら、現代社会を生きる私たちへ贈られた作品でもあるのだ。この夏は、ドナルド・グローヴァーやビヨンセ、そしてジョン・ファヴローによって新しい魅力が吹き込まれた新時代の『ライオン・キング』をぜひ映画館で体感してほしい。

◎『ライオン・キング』予告編
https://youtu.be/7Ccj0QsaKuA

◎公開情報
『ライオン・キング』
2019年8月9日(金)より、全国公開
監督:ジョン・ファヴロー
声の出演:ドナルド・グローヴァー、ビヨンセほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


音楽ニュースMUSIC NEWS

ちゃんみな、新曲「FORGIVE ME」が伊原六花の地上波連ドラ初主演作『肝臓を奪われた妻』主題歌に

J-POP2024年3月29日

 ちゃんみなの新曲「FORGIVE ME」が、4月2日深夜スタートの日本テレビ系火曜プラチナイト・ドラマDEEP『肝臓を奪われた妻』の主題歌に決定した。  『肝臓を奪われた妻』は、最愛の夫に騙され、義母の肝臓ドナーとさせられてしまった主人公 … 続きを読む

柳沢亮太(SUPER BEAVER)、FM802春のCPソングを担当 アイナ/スキマ・大橋/GLAY・TERUなど参加

J-POP2024年3月29日

 FM802が毎年春に実施する『ACCESS!キャンペーン』のキャンペーンングを、今年は柳沢亮太(SUPER BEAVER)が担当、参加アーティストも発表となった。  楽曲タイトルは「はなむけ」で、参加シンガーに、アイナ・ジ・エンド、大橋卓 … 続きを読む

カニエ・ウェスト、ケンドリック・ラマー/ドレイクより勝っていると主張「GOATは一人しかいない」

洋楽2024年3月29日

 現地時間2024年3月28日、カニエ・ウェストことイェーがインスタグラムに投稿し、『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に収録されているケンドリック・ラマーとのコラボ曲「No More Parties in L.A.」でケンドリック・ラマーに勝った … 続きを読む

【FUJI ROCK FESTIVAL ’24】ラインナップ第4弾発表、Awich/くるりなど14組の出演決定

J-POP2024年3月29日

 2024年7月26日~28日にかけて新潟県・苗場スキー場にて行われる【FUJI ROCK FESTIVAL ’24】のラインナップ第4弾が発表された。  初日26日に決定したのは、Awich、indigo la End、キング … 続きを読む

ドレスコーズ、新曲「キラー・タンゴ」4月配信リリース&ジャケット公開

J-POP2024年3月29日

 ドレスコーズの最新曲「キラー・タンゴ」が4月10日に配信リリースが決定し、本作のジャケットも公開された。  本楽曲は、MBSドラマフィル枠で放送となるドラマ『奪われた僕たち』の書き下ろし主題歌で、YouTubeのMBSアニメ&ドラマチャン … 続きを読む

Willfriends

page top