我が青春の中に降った5つの雨

2019年6月17日 / 18:00

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲! (okmusic UP's)

雨ですねぇ。これを書いてる今、窓にあたる雨粒や車の水しぶきの音が聞こえて、外はとっても分かりやすい梅雨の空です。個人的には雨の中出かけてくのは好きじゃないけど、部屋の窓辺に立って降る雨を中から眺めてるのはちょっと好きかも。ともあれ、なかなか外出が億劫になってしまうこの時期を、どうせなら音楽とともに過ごしてみませんか? 晴れやかな曲を聴きたくなるとか、雨縛りで探してみるとか、ずいぶん昔に聴いてたCDを引っ張り出してみるのもいいかも? 浮かばなかった人はとりあえず私の中の“雨”を(笑)。知らない世界は新しい発見の宝庫ですよ♪
「ENDLESS RAIN」(’89) /X(現X JAPAN)

説明はいらないでしょう。もはやそういう単語がもとからあるんじゃないかってくらいメジャーでベタな選曲ではありますが、やはりここはX(現X JAPAN)の「ENDLESS RAIN」を挙げておかないと! 1989年に4thシングルとして発売されたこの曲、当時ベストテンなどの音楽番組で初めて聴いた時、誰もがそのビジュアルとTOSHI(Vo)の声のトーンの高さ、そしてあまりにも美しいピアノやツインギターの旋律に、ショーゲキを受けたんじゃないでしょうか。この曲を聴くとPVで雨の中演奏する映像がまず反射的に思い出されて、続いて、ライヴで弦楽器パート3人がステージセットの階段に座って弾いている姿が必ず浮かびます。この時のHIDE(Gu)の表情がたまらなく好きで…感情を隠したクールな顔。だけど、特別なライヴでは静かに涙を流していたり、とてもやさしく微笑んでいたり…その表情を見て「なんてきれいなんだろう」っていつも苦しくなってしまいます。たぶん、それは顔の造り云々の話ではなくて“人間”が出てるんだろうなと。止まない雨はないなんて言うけど、止まずに傷と寄り添ってくれる雨だってあるのです。
「RAIN」(’94)/LUNA SEA

おそらく特別ファンではない人に「LUNA SEAと言えば?」と質問すると「ROSIER」と返ってくるんじゃないでしょうか? そのカップリング曲が「RAIN」です! あれ、自分持ってるんじゃないか!?って今思ったあなた、ぜひ探して聴いてみて(笑)! 1994年発売の3rdシングルで、何気に私はこの頃リリースされたシングルはカップリングの方が好みだったりします。2005年にファンクラブ投票で選曲した、バラードベストアルバム『SLOW』にも収録されているように、SLAVE(ファンの呼称)の中では人気の曲で、先日日本武道館で行なわれた『30th anniversary LIVE-Story of the thousand days-』では、SUGIZOのバイオリンとINORANのアコギのみというアレンジで披露され、RYUICHI(Vo)が歌い始めて「RAIN」だと分かると会場には感嘆の声が! 音の階段をひとつずつ上がっていくようなメロディーラインの配置が、切なさと狂おしさでハートの琴線に触れてくる…空が泣き出す夜に聴いてほしいナンバー。
「真夏の雨」(’87)/REBECCA

REBECCAの中でかなり上位で好きな曲です。1987年に発売されたアルバム『POISON』に収録され、先行シングルカットとなった「Nervous But Glamorous」のカップリングでもあった「真夏の雨」。錆び付いたようなギターのカッティングと危ういNOKKOの声が、なんとも言えない湿った空気や気怠さ、むせ返るような雨の匂い…決してきれいな音でも映像でもない“雨”を感じさせる、他の誰にも表現できない珠玉の一曲。サビの歌詞が英語なんだけど、2015年に再結成した際、実は全編日本語詞にしたくてずっと心残りだったと告白、日本語ver.を披露しています。まぁ、さすがに28年も好きだと思って聴いてきた曲なだけに、英詞のほうがしっくりくるのは仕方ないことよね(苦笑)。タイトル通り、たぶんすごい暑い日の夕立の音とか聞きながらだとより相乗効果抜群なのかも…ってことで、すみませんあと少し寝かせてから聴いてもらえますかね(笑)。
「THE FRONT」(’92)/男闘呼組

一般的にはどう思われてるのか分かりませんが、デビューしてからの1988年~1993年の活動の中で、少なくとも1991年以降(分かりやすく言うと露出が控え目になってきた頃・苦笑)は、至ってフツーにロックバンドだったと思います。自分たちで全作詞・作曲を行ない、ライヴでは原型が分からないほどアレンジされた曲をいくつも披露したり、ミュージシャン仲間たちをステージに上げて5時間もライヴをしてみたり…そんな、事務所やアイドルという枠からはみ出ざるを得なかった彼らが、露出とは関係なく一番輝いていた1992年に、3カ月連続でリリースしたアルバムの3作目『5-3 無現実』に収録され、先行でシングルカットされた「THE FRONT」。“最前線”を意味し、作曲者である成田昭次(Gu)がヴォーカルをとるこの曲、彼の親友が自衛隊にいたこともあってなのだろうか、“戦場の雨”の静けさと激しさを、雨音のようなピアノと悲しい叫びのようなギターソロで感じさせられる。《戦場の夜に眠りを忘れて泣いているなら 微熱守り側にいるよずっと》と歌う成田のハスキーヴォイスも切なげでたまらない! 単純にカッコ良いと思うんだけどな…。ちなみに、あまり知られていませんが、X JAPAN(当時はX)のHIDE(Gu)・TAIJI(Ba)と交流があり、男闘呼組のシークレットライヴにふたりがゲストで出演したこともあるほど。雑誌の対談でHIDEが言った言葉は「ロックを好きなやつにジャンルなんて関係ないよ」でした。
「チェルシー」(’01)/ZIGZO

私に“書く”きっかけをくれたバンドです。別の言い方をすると、唯一ピンポイントで好きなメンバーがいないのにメチャクチャ好きになったバンド(笑)。1999年に結成してわずか3年後の2002年に解散したのですが、その最後のシングルとなったのが2001年11月、解散発表の前にリリースした「チェルシー」でした。《もう終わりの鐘が鳴る》《ここからさよならしなくては!》《僕らの無力を 夜明けが照らすな》…そんな、後から聴いたらわかりやすいほどの言葉があちこちに散らばった中に、《突然の雨の様に 機関銃よりも無差別に》という部分があるのですが、そんなふうに終わりがやってくるって結構キツイなぁ…と。ある日、ZIGZOの元マネージャーさんから電話をもらったんです、今周ってる全国ツアーが終わったら解散を発表するから、悔いが残らないようにって。彼らを少し年季が入った“ザ・ライヴハウス”というようなハコで観てみたい!とずっと思っていただけに、すぐにスケジュールを調べ翌日の新潟公演に行くことに。ところが…それを発端に朝まで別れ話をするはめになり(泣)、泣き腫らした顔で新潟に向かいながらふと、「チェルシー」の歌詞の全てが自分たちのことを言っているようで、開演前に物販でCDを購入してポストに投函したという極めて個人的なエピソードでした(失笑)。そんなZIGZO、2012年に復活しております! そして、今年めでたく20周年を迎え、7月1日発売のファン投票によるベストアルバムではトップに僅差で2位を獲得! ぜひトリッキーなギターに、無差別な雨の様に打たれてみて!
TEXT:K子。

K子。プロフィール:神奈川・湘南育ち。DIE IN CRIESで“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。どっぷりの反動で旅行業界に転職後、副業で旅・エンタメ関連のWEBで執筆するも、音楽への愛が止められず出戻り人に。愛情込めまくりのレビューやライヴレポを得意とし、ライヴシチュエーション(ライヴハウス、ホール、アリーナクラス、野外、フェス、海外)による魅え方の違いにやけに興味を示す、体感型邦楽ロック好き。


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