“昭和”を思慕したくなる5曲

2019年5月27日 / 18:00

『ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!』 (okmusic UP's)

自分が昭和生まれの男だからというのも大きいのでしょう。今やインタビュー対象は平成生まれが当たり前になってくると、しみじみと心の中で昭和的な臭いを求めてしまうのです。理由ははっきりと分かりませんが、何か音楽にノスタルジックな匂いを求めているのかもしれません。なので、今回は独断と偏見で昭和ど真ん中、昭和っぽい、昭和的な匂いがする楽曲をピックアップしてみました。何か昭和っぽいのか、人それぞれかもしれませんが、これを機会にあなたが感じる“昭和っぽい”音楽を探してみてください。
「黒い太陽」( ‘19)/首振りDolls

彼らのアーティスト写真を初めて見た時にはびっくりした。時代錯誤の奇抜なビジュアルが放つ色気に圧倒されてしまった。しかし、そのサウンドに触れて、合点がいった。北九州・小倉発の新鋭3ピースバンド、首振りDollsの音楽ルーツはBLACK SABBATH、KISS、AC/DC、HANOI ROCKS、Alice Cooperなどのクラシックロックからめいたいロックや昭和歌謡まで幅広い。そんな懐かしいサウンドが今の時代にはやけに新鮮に響いてくる。1度、2度と聴けば聴くほど蟻地獄のごとく引きずり込まれる中毒性高い楽曲は必聴!
「中南海」( ‘19)/ヤングオオハラ

昨年は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO』など大型フェスに出演するなど、俄然注目を集めている沖縄在住の4人組。沖縄と言えばMONGOL800、HY、ORANGE RANGE、かりゆし58と有名バンドを輩出しているが、熱量の高いエモーショナルなライヴを観せつけるヤングオオハラも期待の新人バンドと言っていいだろう。沖縄のバンドらしい、ストレートな言葉とメロディーの良さをこの曲で存分に味わってもらいたい。しかも、同曲MVがまた昭和感が漂っており、ハートフルな曲調と映像が見事にマッチしている。ぜひMVとともにヤングオオハラの味わい深い音色に触れてほしい。
「Heart and Soul」( ‘88) /浜田麻里

今年4月、デビュー35周年という記念すべきタイミングで26年振りとなる日本武道館公演を大成功に収めた浜田麻里。近作においてはよりメタル度を高めた曲調にシフトし、“メタルクイーン”の名に相応しい活躍ぶりを見せている。その武道館でもアンコールで披露されたのがこの曲だ。1988年、ソウル・オリンピックのNHKイメージソングにも起用されたので、当時耳にした人も多いだろう。彼女の天に向かって一直線に伸びていくようなパワフルな歌声を聴くと、体中にエネルギーが漲ってくるようだ。
「空いろのくれよん」( ‘15) /OUTRAGE

名古屋の重鎮メタル・バンド、OUTRAGEは海外のアーティストに影響を受け、英語詞を掲げた洋楽志向のサウンドで貫いてきた。そんな彼らが日本の偉大なるロックバンドにフォーカスを当てた異色カバー作『GENESIS I』を15年に発表。この内容は従来のファンをおっ!と驚かせるインパクトを与えた。THE MOPS、アナーキー、頭脳警察、BLUES CREATION、外道、STRAWBERRY PATH、そして、はっぴいえんどのこのカバー曲がまた素晴しい出来映えなのだ。橋本直樹(Vo)のソウルフルでやさしい歌声は、本体OUTRAGEではまず聴けないアプローチを取っている。心が洗われるよう。
「イエロー・サブマリン音頭」 ( ‘82)/金沢明子

ご存知、THE BEATLESの有名曲を民謡の女王・金沢明子がカバー。その日本語訳詞はあの松本隆を起用しており、大胆なアレンジも相まってこれが耳に付いて離れない楽曲へと変貌に遂げている。個人的にも小さい頃に原曲を聴いた際、日本人の琴線に触れるような親しみやすいメロディーがとても印象に残っていた。ゆえにTHE BEATLESの楽曲がまさか音頭に!?という違和感はあまり感じない。不思議とスッと聴けてしまうのだ。この曲も昭和の匂いがプンプンと漂っている。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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