令和元年だから振り返りたい、平成元年ヒットチャート5選

2019年5月13日 / 18:00

(okmusic UP's)

令和元年を迎えて、約2週間。「令和」という字面や響きにまだ慣れず、書類などに“令和元年”と書かれていると、「そうか」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか? そんな中、先日の『ミュージックステーション』に岸谷香が出演。平成元年に大ヒットした、プリンセス・プリンセスの「世界でいちばん熱い夏」を含むSPメドレーを披露して話題になりましたが。あれから30年! ここでは平成元年のヒットチャートを振り返り、現在も現役バリバリで活躍するミュージシャンや令和に残していきたい名曲を紹介。まだ「平成」に慣れていなかった当時のことを、音楽を通じて思い出してみよう!
「Diamonds」( ‘89) /プリンセス・プリンセス

プリンセス・プリンセスの代表曲と言えるこの曲。平成元年の年間チャートを見ると、1位「Diamonds」で2位「世界でいちばん熱い夏」と、プリプリがワンツーフィニッシュ! 平成元年を代表するミュージシャンはプリプリと言っても言い過ぎでないと思いますが、プリプリのシングルがチャートでベスト10入りしたのは、実は「Diamonds」が初めて。前作「GET CRAZY!」が月9ドラマの主題歌に使用され、その名を知らしめ、「Diamonds」で念願のチャート1位を獲得すると、シングルCD初のミリオンセラーを記録! 当時、中2だった僕もカセットテープのCMで「Diamonds」を知って、シングルを購入したのを覚えてるし、「ガールズバンドってこんなカッコ良いんだ!」と思わされたのも覚えてる。ちなみに「Diamonds」のカップリングは同じく代表曲として知られる、名バラード「M」。リリースから30年経った現在まで、どちらも歌い継がれているのがものすごい!
「ドリームラッシュ」(‘89) /宮沢りえ

1987年、三井のリハウスのCMで“初代リハウスガール”として登場。“こんな可愛い子いるんだ!”とぶっとびの衝撃を与えると、映画『ぼくらの七日間戦争』やドラマ『スワンの涙』で女優としても大ブレイク。平成元年、最も勢いがあった女優と言える言える宮沢りえが、小室哲哉プロデュースでリリースした待望のデビュー作。TKが楽曲提供のみならず、ビジュアルや宣伝方法にいたるまで、トータルプロデュースを手掛けたのは初めて。その後、時代を築き上げるTKプロデュースの礎とも言える曲。シーケンス・サウンドにギターを重ねたクールなトラックにキラキラと輝く、宮沢りえの初々しい歌声! 歌唱力がどうとかいう人もいるが、りえちゃんの眩しすぎる時代を楽曲に残せたのだから、まったく問題ナシ! その後、歌手としては7枚のシングルと4枚のアルバムを残した。現在も美しさを損なうことなく、女優として大活躍していることは周知の事実。昔も現在も大好きです!
「酒よ」(‘88)/吉幾三

まだ昭和の香りをぷんぷん残してた平成元年。正確には昭和63年9月リリースの曲だが、平成元年の年間ヒットチャートのベスト30に演歌が入っていることが素晴らしいし、まだ中2だった僕の記憶にも鮮明に残ってて、今もソラで歌えるのだからものすごい。平成元年9月、視聴率の低下などにより『ザ・ベストテン』が終了しているのだが。あの頃はジャンル問わずでヒットソングがずらりと並ぶ歌番組を家族揃って観るのが日常で、ビデオで早送りすることもなく見ているうちに自然と刷り込まれていたのでしょう。《ひとり酒 手酌酒 演歌を聞きながら》なんて歌詞を中学生が意味も分からず口ずさむほど、演歌が近くにあったのだから面白い。ネットを通じていろんな音楽を聴くことができて、選択肢も無限にある今の時代も素晴らしいですが。その時代のヒット曲を子供からお年寄りまで、国民的ソングとして共有できるこの時代も良かったなと改めて思います。
「BE MY BABY」(’89)/COMPLEX

吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニット、COMPLEXのデビュー曲。カリスマ的人気を誇るロックヴォーカリスト・吉川晃司とBOØWY解散後にソロ活動を始めたばかりだった天才ギタリスト・布袋寅泰のタッグ結成は中学生ながら衝撃だったし、とんでもない化学変化を起こした1stアルバム『COMPLEX』は今聴いても大名盤! 平成元年を激震した事件として、ロック史にしっかり歴史を刻んだ。ちなみにBOØWY解散後、同じくソロ活動を行なっていた氷室京介は平成元年に「SUMMER GAME」「Misty ~微妙に~」で年間チャートベスト30にランクイン。ロックヴォーカリストとして不動の人気を誇っていた。最近ではBOØWYのメンバーだった松井常松&髙橋まことと最新アルバム『GUITARHYTHM VI』で31年振りの共演を果たした布袋寅泰。デビュー35周年を迎えた吉川晃司も日本武道館で始まった全国ツアーの真っ最中で、どちらも止まらぬ勢いで爆進中。令和の活躍も楽しみです!
「17才」(‘88) /森高千里

デビュー30年を越えた現在もライヴや音楽番組MCで大活躍。どこが“私がおばさんになっても”だ!とツッコミたくなるほど、変わらぬ美しさと可愛らしさで驚かせる、森高千里の平成元年のヒット曲。1971年リリース、南沙織のデビュー曲「17才」のカバーで、森高の鼻にかかるキュートな歌声がハマってるこの曲ですが。特筆すべきは、やはりすらっと長い脚を魅せるミニスカ姿! 中2の僕にはあまりの衝撃的かつ刺激的で、深夜番組で見るや一発でファンになったのを覚えてる(もちろん歌や曲も最高でした!)。あと、気になったのは、平成元年ヒットチャートを見るとアイドル枠のラインナップがWink、工藤静香、中山美穂、中森明菜とクールで大人っぽい曲が多く、いわゆるキャピキャピした曲が少ないこと。世はバブル真っ只中。今は明るく前向きな曲が多い傾向を見ると「景気の良い時は暗い曲も許容され、不景気の時ほど明るく前向きな曲が望まれる」という説もあるように、流行ソングが世相を反映するというのは本当かもしれない。
TEXT:フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。


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