BiS“解散の実感”と共に平成から令和へと駆け抜ける「ひとり残らず「BiSが好き!」となってもらって、一生忘れられないトラウマを残したい」

2019年5月2日 / 16:05

 2016年から始まった第2期BiSの最終章、事実上最後となる全国ツアー【Are you ready to go? TOUR】を敢行中のBiS。4月21日にHEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3公演、27日にF.A.D YOKOHAMA公演をそれぞれ開催した。

<「今日が最後」ラストツアー各公演でのファンとの別れ>

 9人(キカ・フロント・フロンタール、ペリ・ウブ、アヤ・エイトプリンス、ゴ・ジーラ、パン・ルナリーフィ、トリアエズ・ハナ、ムロパナコ、ミュークラブ、YUiNA EMPiRE)で5月11日のマイナビBLITZ赤坂でのラストライブまで駆け抜ける彼女たちだが、各地で公演を行う度にファンから「今日が最後」と直接告げられる機会も多々ある為、徐々に解散の実感を強めている。

 YUiNA「特典会で「今日が最後」っていうお客さんも結構いて、寂しくなっちゃいましたね。なので、みんなの心に一生残るライブを毎回やらなきゃなと改めて思いました。その為にもメンバーとひとつになりたい。9人それぞれのBiSを表現するだけじゃなく、9人の心が重なる瞬間をもっとたくさん作りたいです」

 キカ「続々と終わりが近付いているなと思いました。ライブ中も「この曲、あと何回歌えるんだろう」とか「今日のお客さんにとってはこれが最後なんだろうな」とか思いながら歌っていて。でも悲しんでもしょうがないし、私のファンの対しては「泣くんじゃねぇ!」って言ってます(笑)」

 ペリ「時の流れをめっちゃヒシヒシと感じていて。時ってこんなに速く進むんだなと改めて気付いたというか、思い知らされていて。その早足の状態で「毎回毎回、最高を更新していかないとな」と焦っています。あと、特典会で「今日が最後」と言う人を目の当たりにすると「やっぱり寂しいな」と思います」

 ミュー「解散が近付いているんだなと身にしみて感じています。研究員のみんなから「今日で最後」と聞くと寂しいし、ライブ中もみんなが笑顔になっている光景を見るとウルっと来たり……でも、この先どうなるか分からないけど、特典会では「またどこかで会えるよ、きっと」と言ってます」

 アヤ「特典会で「今日で最後なんだ」と言われるとやっぱり実感しますね。それで「皆さんともう会えなくなってしまうかもしれない」と思うと寂しいし、だからひとりひとりの背中をちゃんと見送ってます。でも最後までBiSとしてステージに立てる喜びもあるし、だからBiSの曲をこの9人で毎回毎回伝え切りたいです」

<メンバー同士の歌のバトン「どんどん一丸になれている気がします」>

 こうした“解散の実感”は公演を追うごとにパフォーマンスにも表れており、4月21日の埼玉公演では、例えば「ロミオの心臓」の「優しさって何? わかんなくて また後悔 あの子の心臓なんかまぁるいな」「あの子の笑顔 守りたいだなんて無理w ちょっと思った」といったフレーズたちが、例えば「明日が来るなら」の「壊したくなる衝動 永遠など叶わないはずで 胸の奥、飲み込んだ想い 好きとただ言えたなら」「明日が来るなら 夢の中だけ君と2人でいたい」といったフレーズたちが、例えば「NAKODUB」の「いつの日かたどり着くその日まで いつまでもそばにいて あそこ立つの見せるから」「I still love you 自分の力がちっぽけで」といったフレーズたちが、第2期BiSのこれまでのストーリーや各メンバーの心境と重なってか、或いは第2期BiSを愛した者たちの想いとも重なったからか、ステージ上も客席もエモーションに溢れかえる瞬間が確実に増えていた。

 終演後、埼玉で育ったYUiNAは同公演について「前回の公演からまた更新できたかなと実感しました! メンバー同士の歌のバトンをしっかり繋げられたなとも感じたし、目が合うタイミングも多かったし、どんどん一丸になれている気がします!」とコメント。

 また、日を追うごとにBiSに対する様々な心境をSNSなどに綴るファンも増えており、27日の横浜公演では、そのBiSに対するあらゆる人々のあらゆる感情を9人が吸収し、それを1曲1曲に対して爆発させていくようなパフォーマンスを披露。解散が近づくに連れてどんどん振り切れていく9人の姿に目が離せない状況となっている。

<お客さんにもスタッフさんにもひとり残らず「BiSが好き!」>

 そんな第2期BiSは、平成最後にして令和最初のゴールデンウィークにてラストツアーを一気に畳み掛ける。以下、全メンバーの意気込みコメント。

 ペリ「ラストスパートということで、毎日毎日のライブをひとつひとつ噛み締めて、同じ事をやるんじゃなくて、ぜんぶが特別になるようにやりたいなと思っています!」

 ハナ「ライブが毎日続くので、まず体と喉を壊さぬように。万全なステージを来て下さった人たちにお見せできるように頑張りたいなと思いますし、どんどん「良くなったね」と言われるようなライブにしたい所存でございます」

 キカ「楽しむ! 泣かない! あと、私の悪い癖で感情が入りすぎると雑になっちゃうので、しっかり冷静さも保ちつつ、ちゃんと届くライブをしたいなと思います。楽しんで、届ける。その為にもがんばりたいと思います!」

 ミュー「最後にたくさんの人に会えるのが嬉しい。そのたくさんの人たちに向けて、1公演1公演、最高なライブを残していきたいなって思います」

 ムロ「上手く言葉に出来ないんですけど、ライブ中はいろんな気持ちが出ちゃう。なので、ここからもひとつひとつのライブに対する気持ちはきっと一緒じゃないんですよ。でも、寂しさやエモさより「最高だ! 好きだ!」と思ってもらえるライブがしたいです」

 パン「連日ライブということで、実質、69時間イベントの再来みたいなところもあるんですけど(笑)、ツアーを毎日やること自体は初めてなので、絶対にマンネリ化せず、同じセトリだとしても毎回毎回違う印象のライブにしたいです。最高を毎回更新すれば、自ずとそうなると思うので、それでファイナルもファイナルのその先も観たいと思ってもらえるように全力でやりたいと思います」

 ゴジ「燃え尽きる! ここから一気に終わりを迎えると思うので、死なないけど、死んでしまってもいいと思えるぐらいの意気込みでライブしたいです。極限まで自分を持っていって「やっぱり死にたくない! 生きたい!」となるところまでいきたい(笑)」

 YUiNA「今まででいちばん楽しいゴールデンウィークにしたい。あと、1公演1公演、大切にしないとあっと言う間に終わっちゃうと思うから、毎日変化を見せていきたい。そこでしか観れないライブを毎回作っていきたいです!」

 アヤ「今のBiSをもっとメンバーみんなで好きになって、お客さんにもスタッフさんにもひとり残らず「BiSが好き!」となってもらっちゃって、一生忘れられない、良いトラウマを全力で残していきたいです!」

 解散まで残り9日。

取材&テキスト:平賀哲雄


音楽ニュースMUSIC NEWS

<完全版ライブレポート>Superflyが感謝と癒しを届けた【Heat Wave】ツアーファイナル

J-POP2024年3月28日

 Superflyが3月21日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで【Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”】の最終公演を行った。  2022年11月23日に東京・有明アリーナで開催された【Superfly 1 … 続きを読む

はっとり(マカえん)出演&「青春と一瞬」起用のオリジナルムービー公開、ABC-MART×adidasキャンペーン

J-POP2024年3月28日

 はっとり(マカロニえんぴつ )がメインビジュアルに起用されたABC-MART×adidasのキャンペーン【この一瞬もアディダスと】がスタートし、特設サイトにてオリジナルムービーが公開となった。  ABC-MART、ABC-MARTオンライ … 続きを読む

Creepy Nuts、最新曲「二度寝」MVをドラマ『不適切にもほどがある!』最終回後にプレミア公開

J-POP2024年3月28日

 Creepy Nutsの最新曲で、TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』の主題歌「二度寝」のミュージックビデオが、3月29日23時15分よりプレミア公開される。  ドラマ『不適切にもほどがある!』は、主演を阿部サダヲ、脚本を宮藤官九郎 … 続きを読む

ハイエイタス・カイヨーテ、新曲「Make Friends」公開「友達は作るものじゃない。認識するもの」

洋楽2024年3月28日

 ハイエイタス・カイヨーテが、2024年6月28日に最新アルバム『Love Heart Cheat Code』をリリースすることを発表し、新曲「Make Friends」も解禁された。「Make Friends」は、今年1月にリリースされた … 続きを読む

Vaundy、ライブ&ドキュメンタリー映像の劇場公開が決定 アリーナツアー【replica ZERO】ファイナル

J-POP2024年3月28日

 Vaundyのライブ映像と舞台裏ドキュメンタリーを収録した『Vaundy one man live ARENA tour “replica ZERO”』が、TOHOシネマズ日比谷ほか、全国の映画館にて5月10日より期間限定で劇場公開される … 続きを読む

Willfriends

page top