アイドル諜報機関 LEVEL7、グループ解散をかけた5周年記念ワンマンを開催

2019年3月28日 / 19:00

3月26日@赤坂BLITZ (okmusic UP's)

3月26日、多くのアイドルが憧れるステージ・赤坂BLITZにて、『アイドル諜報機関 LEVEL7 5周年記念ワンマンライブ』が開催された。

メンバーの登場を心待ちにするBOSS(LEVEL7のファンの総称)たちの前に、“Are You Ready?”という合図で、カウントダウンとともにステージが真っ赤に照らされる。観客の大声援に迎えられてメンバーが登場した。

1曲目は「NonStopGirls!」。“ぶち上げて行こうぜー!”とくるむが煽り、会場にはメンバーカラーのサイリウムの光が舞う。その光にゴールドとホワイトを基調にした衣装に身を包んだメンバーが、一糸乱れぬ躍動的なダンスと芯の通った歌声で応えた。

そして、「グッバイ!!愛言葉」「たとえ世界が終わっても……」「シークレット・ハニー」と、BOSSのコールとともに大きな盛り上がりを見せながらライブはスタートした。

“今日も1日、楽しみましょうっ!”(くるむ)

“みなさん5人のことは好きですか?その調子でよろしくっ!”(ヤンミィ)

“今日はみんな、元気ありますか?LEVEL7のこと、大好きですか!?歴史的な1日にしましょう!”(まりまーり)

“今の声援は、まぁ合格点かなぁ……。でも、さっきの2倍声を出してねっ! おしりーのですっ!”おしりーの)

“最後の最後まで、声を出していきましょう!”(こゆきら)

赤坂 BLITZでのライブが念願の夢だったというこゆきらによる、会場を2つに分けてのコールアンドレスポンス。会場も一体となりBOSSの喉も整ったところで、大きな掛け声をまといながら「ストロベリートラップ」へと続く。

会場が一つとなる「OK♪」の掛け声、クールなヤンミィのラップ、セクシーな歌声……LEVEL7の多彩な魅力が詰め込まれていた。続くは「衝動メテオ」、モニターにMVが流れた「Taboo」では、見せ場のダンスシーンで映像とのシンクロに引き込まれる。

7曲を歌い上げ、かっこいいパフォーマンスを見せつけたメンバーたちは一度ステージを後に。会場には「LEVEL7タイムズ」という、情報番組風のVTRが流れた。

今まさにライブ中の赤坂BLITZとの中継や、おしりーのによる台風中継(強風によりなぜか脱ぐという面白すぎる映像)、情報番組らしく“こゆきらさんの熱愛発覚のニュース”まで流れ、会場からは怒りの声も…。他にも“安永光希さん”へのドッキリ企画が決行されるが、まさかの失敗。オチを知った上でTAKE2という流れになるが、わかっていながらもリアクションをとった“安永さん”のプロ根性を見せつけられた。
ワンマンライブで 初となる生バンドとの共演

ドラム mayuco / ベース NOHANA / Guitar スーパーさったん / Guitar 宮澤茉凛らといった豪華なメンバーをバックバンドに引き連れ、再びメンバーがステージに。重厚感のあるサウンドにのせたのは「最上級Adventurer」だ。

体に響く楽器の音に負けぬ、高い歌唱力。“生バンドがいると、普段よりもカッコつけちゃう!”(こゆきら)と、さらに気合の入ったパフォーマンスが繰り広げられる。メロディーラインとテンポが目まぐるしく変わる「キケン℃ LEVEL7」、全員一体となるクラップに沸く「NO LUV NO LIFE」、最後は会場全体でのJUMPによって、生バンドとのコラボレーションを成し遂げた。

最高潮を迎えた会場は、突然オルゴールのメロディーに包まれ、「OUR STORY」と題したVTRが流れる。

8名のメンバーでデビューしたLEVEL7。メンバーの卒業など過去の映像を振り返り、会場のBOSSたちはこれまでのLEVEL7を思い返すかのように、じっとモニターを見つめている。2nd ワンマンライブにて300人動員を目指すも達成ならず、ヨーロッパ最大級のジャパンフェス『Tokyo CandoLL』を目指す映像では、“フランスに行こう!”と奮闘したものの、結果は準決勝敗退。悔しさで涙を流す姿が写し出された。

“BOSSのみんなが、ここまで連れてきてくれた”

そして2018年、「Taboo」のCD発売決定。オリコンでのデイリーランキング5位。この5年、彼女たちにはたくさん出来事が降り注ぎ、それでもここまでやってきた。そんなメンバーから、BOSSへのメッセージが流れる。

“デビュー5年目、赤坂BLITZでLIVEをするっていう夢が叶った!”(こゆきら)

“LEVEL7のまりまーりでいられるのは、みんなが一緒に居てくれたおかげです”(まりまーり)

“5周年! いえい! 支えてくれたのは、一番の味方でいてくれたのはいつだってみんなでした”(おしりーの)

“5年間一緒にいてくれてありがとう。大好き!”(くるむ)

“いつもみんなと過ごす、ステージで過ごす時間が大好きです!”(ヤンミィ)

“みんなのことが大好きです これからもずっと一緒に”

そして、白を基調としたメンバーカラーが入った新衣装に身を包んだメンバーたちが再登場。この日のために作られたという新曲「好きズキ」は、BOSSたちへのメッセージとも言える一曲だった。

アップテンポで可愛らしい「君色Everyday」、彼女たちの表情は柔らかく“5年間ありがとう”と伝わってくるようだ。“大好きー!”という言葉は、BOSSの元へとまっすぐに届いたのではないだろうか。

“一緒に踊ろう〜!”、“後ろの人たちも見えてますよ〜! 声出していきましょう〜!”と、声をあげるたびに高まる一体感。“右手をあげてください!2階席も、腕とれちゃうくらい回してね!盛り上がっていきましょう!”と会場を盛り上げた。

ラストは「PASSION!」。星が流れるPOPなムービーをバックに、ブルーとイエローのレーザーが爽やかに会場を染め上げる。右手は天高く、メンバーとBOSSの動きはシンクロしていく。自由に踊り回るフロア。最後の曲を惜しむかのように、出だしから響き続ける声援が落ち着くことはなかった。

“まだまだLIVE見たいですよね!? みんな、ぶち上げていくぞー!!”静まる会場に突然響くBOSSの声。LEVEL7のコールが徐々に大きくなり、その声に応えるように、アンコールへ。
いよいよ訪れる、運命の時

そして、ついにその時が訪れる。今回のライブは600人の観客動員が叶わなけば解散という、メンバーにとっても一つの節目となるもの。

“まだ知らないのに泣いちゃいそう”会場に緊張が走った。“大丈夫だよ。こゆきらのいうことは” “ゼッターイ!”こゆきらの可愛らしい声に励まされながらも、モニターに集まる視線。そこに映し出された動員人数は、919人。

肩を震わせ涙を流すメンバー、ボーっとモニターを見続けるメンバー。

“予想外すぎて…”(まりまーり)

“なんか、多くない!?”(こゆきら)

“LEVEL7は解散しませーん! ありがとう…! 皆さんのおかげです本当にありがとうございます!”

今日という日をやり遂げたメンバーひとりひとりからのメッセージへと続く。

こゆきら“うわーんっ! ステージで泣くの初めて…! 5年やってきて、たくさんの卒業や解散を見てきました。私たちもいつかそういう決断をしなければならないのかなと思うくらい、勢いが無くなっていたのは事実です。この3ヶ月間、BOSSと同じ目標を追えて毎日が充実してました。高校卒業と同時にアイドルになったから、ここが私にとって初めての就職先で、ここ以外に居場所はないです。こゆきらを愛してくれるみなさん、いつも助けてもらってばっかりでごめんね。感謝の気持ちを伝えるのが五年経っても下手だけど、少しは伝わってるかなぁ。これからも好きでいてもらえるように、まだまだアイドルとして頑張っていきたいです! 夢の1つであった赤坂BLITZに立たせてくれてありがとう! みんな大好きだよ!”

くるむ“今日は来てくれて本当にありがとうございます。ぶっちゃけ今日本当に600人来ないと思ってて‥300人くらいかなって。フライヤー配りも、全く知らない人に声かけるのも苦手で、でも今回目標を立ててちゃんとやろうって気合いを入れて頑張って。本当によかったなって今、思っています。あーっ‥泣きたくない(がんばれっ)5年という長い時間、ついてきてくれてありがとうございます。他のアイドルの方々も仲良くしてくれて、twitterで告知してくれたり、行くよって言ってくれたり、愛されてるなって実感しました”

ヤンミィ“本日はありがとうございます。今回のライブは告知も3ヶ月前と本当にギリギリで。しかも今までで一番大きい会場。でも、みんなのためにやりたかった。前に動員目標達成できなかった時は、求められていないのかなって少し落ち込んだりして。それが今日、3月末の平日にたくさんの方がきてくれて達成出来たことが嬉しいです。このワンマンライブを自分の人生の転機だと思っていました…達成しなかったら、これからどうしようかなって。でもメンバーとBOSSのみんながアイドルやってよかったって思わせてくれた。だから、覚悟を決めてこれからもLEVEL7としてこの道一本で頑張っていきます!”

おしりーの“赤坂BLITZでライブができるアイドルって数少ないと思うんですよ。これがアイドル生活最後じゃないかって。その中で頑張ってねって言われたり、平日じゃ行けないって言われたり。お客さんが5人しかいない夢を見て、普段よく食べるのに食欲もなくなっちゃって。でも、今回達成できたってことは、6周年も7周年も30周年もあるんだよね! そしたら100才になって、も応援してくれるかな?(いいとも!)”

まりまーり“お忙しい中駆けつけてくださって、本当に本当にありがとうございました! 今日まで準備してくださったスタッフのみなさんも、みなさんがいてくださらなかったら、この動員人数も達成できなかったし、今日という日を迎えられませんでした。

5年は長いようで本当にあっという間で。最初は何をしてもキラキラしていて、怖いもの知らずに「埼玉スーパーアリーナでライブをする!」とか言っていたけど、実際には動員数が少なかったり、月日が経つにつれて、大きい目標や壁を作ることが恥ずかしい、怖いってビビリになってしまっていました。私たちなんかが恐れ多いって、口に出していました。そんな風に思うのをイヤダイヤダって言いながらも、勇気を出せずにもどかしくて。そんな中決まった5周年ライブだったから、「もう誰も必要としてくれないんじゃないか」って怖かった。

でもこの節目をチャンスに、LEVEL7史上一番高い壁を自分たちで作りました。蓋を開ければBOSSもみんなも、チラシ配りの時に「いまだに続けているのだから、解散しないで」と声をかけていただいたり、他のアイドルの方々も自分のLIVEかってくらい告知してくれたり。こんなに愛されていると知って、今はごめんねと思っています。私たちはまだアイドル続けていていいんですかね?

LEVEL7が無くなったらアイドルを続けることはない。そう思っていたから、もしかしたら今日終わるのかな?と思っていました。みなさんのおかげで私のアイドル人生が続きました! 未来の扉がまたひとつ開きました! 怖くてビビリだった私たちも、また今日の経験を糧にこれから先もみなさんと一緒に進んでいきたいと思います! これからも付いてきてくれますか?“

“これから先の未来も一緒に作っていきましょう”

「さよならは言わない」「Flower」、そして動員達成記念となる「Bravery」。

“これがラストです!楽しみましょう〜!!”

今日という日、会場にはスタンドフラワーや等身大パネル、横断幕…彼女達を慕う人たちの気持ちのこもった装飾がたくさんあった。

真っ白にライトアップされたステージ。疲れも見せず歌い踊る彼女たちが進んでいく未来は、このステージのように明るいといい。きっと、その側にはこれからもBOSSの姿があり続けるのだろう。

努力の先に勝ち取った達成感がその笑顔に重なる彼女たち。手に手を取り、新たな1年が始まる。

“みんなでせーのっLEVEL7!”

TEXT:柴田佐世子

【セットリスト】

NonStopGirls!

弾丸ガール

グッバイ! !愛言葉

たとえ世界が終わっても…

シークレット・ハニー

ストロベリートラップ

衝動メテオ

Taboo

最上級アドベンチャー

キケン℃LEVEL7

NO LUV NO LIFE

好きズキ(新曲)

君色Everyday

気まぐれロジック

PASSION!

<アンコール>

さよならは言わない

Flower

Bravery
【東名坂LIVE】
9月02日(月) 東京・新宿MARZ

9月14日(土) 大阪・北堀江vijon

9月15日(日) 愛知・名古屋 大須X-HALL ZEN

9月25日(水) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST

※チケット発売中!


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