ヒナタとアシュリー、集大成とステップアップと共に示したワンマン【-渋谷六重奏編-】

2019年3月23日 / 15:15

 ヒナタとアシュリーが、【「まなざしはブルー」発売&結成3周年記念ワンマンライブ-渋谷六重奏編-】を、2019年3月16日に渋谷Star Loungeで開催した。

 今回はメンバーのヒナタミユ(vo,g)、トヨシ(dr,g,cho)に加えて石井洋介(g)、吉良草太郎(b)、友田ジュン(key)、菅間匠(perc)をサポートに迎えた六人編成で、音源の再現に力を入れる。オープニングは「虹」に乗せたこれまでのミュージックビデオやメンバー二人のオフショットなどを織り込んだ映像で3年の歩みを振り返り、映像が終わると同時に寂しげなサーカスを思わせる音楽で登場したヒナタとアシュリーの二人。【栃木の二人編】で披露した編成で「ろくでなし」から本編をスタートし、人気曲の「じゆう」「ハロー」ではヒナタのヴォーカルと二本のアコースティックギターに加え、本編成の特徴であるトヨシのテクニカルな“足ドラム”も入り観客の熱も上がっていく。

 「足元が悪い中、来てくれてありがとう」と挨拶したヒナタは、鳥の囀りをバックに「じんわり夜が明けて朝になった感覚で」と話し、定番の「二度寝ヨーグルト」、続けて「昨日の世界」「うつくしい人」まで計6曲を演奏。ここで一度、ヒナタが退場し、トヨシが約一年ぶりとなる“手で叩くドラム”ソロへ。一年分のエネルギーを全身で叩きつけながら放たれるテクニカルな音に触発され、会場がヒートアップしたところでサポートメンバーが登場。それぞれがソロパートを奏で、【-渋谷六重奏編-】が幕を上げた。

 自身初のドラマタイアップでも話題になった「朝のにおい」から「東京ブラフ」「ドラマチック」「それだけ」と楽曲の世界を六人の息のあったグルーヴで忠実に再現。「ドラマチック」の前には、楽曲中に登場する動物の鳴き声をオルゴールに乗せたSEが流れた。ヒナタとアシュリーの楽曲は一曲一曲に映像作品のような世界観があるが、今回のワンマンライブでは冒頭より曲の前にSEを加え、より楽曲の世界に“浸れる”演出になっている。

 続くMCではヒナタが「痛くて、チクッとするかもしれない。聴きながら浮かぶイメージは人それぞれ違うけど、その感覚はきっと共有出来る」と話し、ジャジーでパワフルな「ネバーソング」から、機械で作られたアンドロイドが心はあるのかと自問自答しながら愛を求める壮大な楽曲「REM」へ。儚くも強く、今にも壊れてしまいそうな歌と演奏が観客の心へ染み入る。「優しい人」「変な虫」 とあまりに広い楽曲の幅と強く多彩な編曲で魅せた後は、ダーティーなAメロを経て“時間がないから今すぐ夏になれ”と叶わない切実な願いをファンタジックに歌い上げる「二月のサマー」で会場のボルテージは最高潮に。奥底を覗き込み寄り添うヒナタの“泣き声”は、正しく心の深い所へ浸透していく。

 雨の音がなる中、ヒナタが前アルバムのタイトル曲「ベッドサイドリップ」について「ずっと、真ん中にあった曲です」と語り、“悪い予感がやっと通り過ぎて やけに優しい気持ち”と言葉を噛みしめるようにアカペラで歌い始めたウィスパーヴォイスが響く。バンドの熱量も相まって、涙する観客も居た。続いた「魔法使いだと思ってた背中」は、ヒナタが幼い頃の祖父との思い出と今を歌った最新曲で、今回のワンマンライブで初披露された。“寄り道してた時間だけじゃ 大人にはなれないけど 約束したヴァージョンロード いつかは素直に歩こう”のフレーズ続いて、「最初の言葉」を友田ジュンの艶のあるピアノとともに歌い上げた。

 最新ミニアルバムのリード曲「まなざしはブルー」については、「最後の曲。心の中に常にある「こうありたい」というまなざしから目を逸らして生きることは苦しくて、辛い。逸らさないで、でも急いでどこかに行かないでゆっくりいこう、そういう曲です」と説明。そして、3年間を振り返り、自分たちはいつも急いで走ってきたかもしれないと話す二人。ヒナタがいつも無茶振りをしている、というトヨシに感謝の言葉を述べると「これからもよろしく」と答え、「まなざしはブルー」の音源とはまた違った迫力と熱い演奏でステージと客席を一体にし本編が終了。

 アンコールは「longing」。今までの集大成とこれからのヒナタとアシュリーを確実なステップアップと共に示し、【-渋谷六重奏編-】は幕を下ろした。

 なお、本編の中で、年内に自主企画の開催と音源リリースを控えていることも発表された。

◎セットリスト
【「まなざしはブルー」発売&結成3周年記念ワンマンライブ-渋谷六重奏編-】
2019年3月16日(土)渋谷Star Lounge
opening video 虹
01.ろくでなし
02.じゆう
03.ハロー
04.二度寝ヨーグルト
05.昨日の世界
06.うつくしい人
ドラムソロ~メンバーソロ
07.朝のにおい
08.東京ブラフ
09.ドラマチック
10.それだけ
11.ネバーソング
12.REM
13.優しい人
14.変な虫
15.二月のサマー
16.ベッドサイドリップ
17.魔法使いだと思ってた背中
18.最初の言葉
19.まなざしはブルー
encore
20.longing

◎ライブ情報
【つるうちはな×新宿マーブル マンスリー企画「愛の反逆」】
2019年4月20日(土)新宿マーブル


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