チャンス・ザ・ラッパーほか複数のラッパーが米最高裁にラップ音楽を解説する書面を提出

2019年3月8日 / 13:20

 2014年、当時19歳だった米ラッパーのメイヘム・マル(Mayhem Mal)、本名ジャマール・ノックス(Jamal Knox)が、拳銃と薬物の不法所持容疑で逮捕されたあと、自身の楽曲「Fuck The Police」の歌詞が“暴力主義的な脅迫”にあたり、“目撃者を恫喝”しているとして2年から6年の実刑判決を受けた。ノックスの弁護団は、彼の表現の自由が侵害されているとして最高裁に上告した。
 
 米紙ニューヨーク・タイムズが2019年3月6日に報じたところによると、キラー・マイクを筆頭とする複数のラッパーたちが、ノックスのために準備書面を最高裁に提出した。名を連ねているのは、チャンス・ザ・ラッパー、21サヴェージ、ミーク・ミル、スタイルズ・P、ファット・ジョー、ヨー・ガッティなどで、入門書的なヒップホップの歴史と、ラップ界の歌詞の解釈方法や専門用語/仲間言葉について解説されている。

 書面の一部には、「歌詞を適切な文脈で評価することが不可欠だ。すべての詩人がそうであるように、ラッパーは直喩や隠喩などあらゆる文学手法を頼りに比喩的な言語を使用する。ラッパーはまた、アフリカ系アメリカ人特有の言葉の伝統を受け継ぐ流れから、新語を発明したり、言葉の意味を逆にしたり、ジャンルに詳しくないリスナーにとっては特に簡単には解釈できないような、難解なスラングや遠回しな言及を歌詞に織り交ぜる」と説明されている。

 さらに、「その上、何十年もの間ファンを楽しませ(そして批判する者たちの気分を害してきた)別世界のキャラクターたちを創作する上で、ラッパーが誇張表現や誇張法に頼ってきたことも有名だ」と記載されている。


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