【追悼キース・フリント】米ビルボードが選ぶザ・プロディジーのベスト・パフォーマンス8選

2019年3月5日 / 12:20

　ザ・プロディジーのキース・フリント急逝の報を受け、米ビルボードがバンドのベスト・パフォーマンス8選を追悼記事で紹介している。

　英国を代表するエレクトロ・ダンス・バンドであるザ・プロディジーは、炸裂する楽曲と威圧的なミュージック・ビデオでも有名だが、彼らの真骨頂は最高にエネルギッシュでアナーキーなライブ・パフォーマンスにあり、公演は毎回驚くほど荒唐無稽であると同時に感動的でもある。

　彼らの結成ライブも今や伝説となっている。創設メンバーでリーダーのリアム・ハウレットは、英ロンドンのラビリンス・ナイトクラブで初ライブをブッキングした時点でデモを10曲レコーディングしてあった。マネージャーにMCが必要だと言われた彼はマキシム・リアリティーを紹介され、さらにフリントも盛り上げ役のダンサーとして初ステージに参加した。すると、彼らのライブが想像を超えた盛り上がりを見せたため、ザ・プロディジーはクラブ側から翌週にさらに多くの観客の前でパフォーマンスを披露するよう要請された。マキシムとフリントは正式メンバーとなり、その後の活躍は周知のとおりだ。

　彼らのライブを一度でも観たことがある者は、その鮮やかに騒々しく、混沌とした体験を絶賛する。観客がその瞬間に引きずり込まれ、踊らされ、汗だくにされてしまうザ・プロディジーの激しいパフォーマンスにフリントの強烈な存在感は不可欠で、彼が縦横無尽にステージを跳ね回りながら「Firestarter」や「Breathe」などの歌詞を吐き出す姿が目に浮かぶ。

　ザ・プロディジーは4月にもオーストリアでライブが予定されていたが、現在公式ウェブサイトはフリントの死を発表するメッセージのみが表示されており、今後の活動は不透明になってしまった。絞り込むのは至難の技だったが、フリントに敬意を表してバンドのベスト・パフォーマンス8選を紹介する。

◎BBC2’s Dance Energy 1991
https://youtu.be/Qlq4DXCBgb0