FLOW、GRANRODEOも駆け付けた10年振りの武道館公演は喜びと期待にあふれた空間に

2019年2月5日 / 21:00

1月30日@日本武道館 (okmusic UP's)

2019年1月30日、FLOWが10年振りとなる日本武道館公演『FLOW 15th Anniversary Final「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 〜神祭り〜」』を行なった。ステージにKOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)が登場した瞬間、全エリアの客席から起こった熱い歓声。“行くぞ、武道館!”とKEIGOが叫んだのを合図に「Break it down」がスタートすると、会場全体が激しく震えた。“今日のライヴは、みんなでしか作れないんだからな!”と最初のインターバルでKEIGOは観客に呼びかけていたが、全力で楽しんでいた人々の熱気が刺激的な空間を作り上げているのをまざまざと感じた。盛り上がり続ける客席の様子を眺めながら、実に活き活きとした表情を浮かべていたメンバーたち。「ブレイブルー」「COLORS」「Answer」など、アニメのファンにもFLOWが深く愛されるきっかけとなった曲はもちろん、懐かしい「メロス」なども大歓声を誘い、日本武道館は圧倒的な一体感で包まれていった。

“みなさんのお陰でここまで来られました。昨日の晩、いろいろ考えて。もっと寝られへんと思ってたら、結構寝られました(笑)。今日のライヴをばっちりやりきって、この先、進んで行く用意があるので、楽しみにしていてください!”(IWASAKI)。“10年振りの武道館、久々だね。10年前のTシャツを着てる人もいて、大分古くなったんじゃないかな(笑)。1日、楽しんでいきましょう!”(GOT’S)。“元気ですか? 元気があればなんでもできる! 元気があったので武道館、2回目ができました(笑)。この15年間、みんなと僕らで培ってきた、これからも歌い続けたい神曲たちをいっぱい揃えてます”(TAKE)といった楽器隊のメンバーたちのMCも挟みつつ、多彩なナンバーが次々と披露されていった。そんな中、とても印象的だったのが、中盤で届けられた「ONENESS」。今回の公演のテーマソングとして書き下ろされたこの曲を歌う直前、KEIGOは抱えている想いを語った。“ライヴを積み重ねてきてはっきりと言えるのは、FLOWはみんなでライヴを作り続けているバンドですということです。ライヴでみんなとひとつになった時に曲は完成して、進化していくと思ってます。この曲こそ、ここで歌ってひとつになって完成する曲です。全員で武道館中に響かせましょう!”と演奏がスタートすると、観客の大合唱も合流。会場を美しく染め上げた歌声は、KEIGOが語っていたFLOWの本質を実感させてくれた。

後半戦は、スペシャルゲストとのコラボレーションで幕を開けた。ステージに登場したのは、FLOWの盟友であるGRANRODEO。FLOW×GRANRODEO名義でリリースされた「Howling」がスタートすると、観客は居ても立ってもいられない様子で大興奮。“この7人でやりたかった!”という彼らの強い想いをこめて披露された「7-seven-」も、KISHOW(Vo/GRANRODEO)、KOHSHI、KEIGOによるトリプルヴォーカル、e-ZUKA(Gt/GRANRODEO)とTAKEによるツインギターが、何とも言えずスリリングだった。このコラボを経て、いよいよライヴは佳境へと突入。GinyuforcEによるサイリウムを使ったヲタ芸とRAB(リアルアキバボーイズ)によるダイナミックなストリートダンスも加わって盛り上げた「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」、大合唱を巻き起こした「Sign」「GO!!!」「ANTHEM」など、片時も目を離せない場面が続いた。

“2003年にデビューして、ライヴを中心にして活動してきました。嬉しさとか悔しさとかを繰り返して、今夜この場所に帰ってこられました。高いなぁ、天井。でも、ライヴをやってるとみんなが近くに感じられて、天井に手が届くんじゃないか?っていうくらいの昂揚感に包まれる瞬間があって。その瞬間を追い求めて、ここまで続けてきました。続けられたのは、そこにみんながいてくれたから。15年分の想いを伝えさせてください。本当にありがとうございました!”。KOHSHIのMCの後に披露された「Garden」は、温かな幸福感に満ちたひと時であった。この曲で本編は締め括られたが、アンコールを求める観客の手拍子に応えてメンバーたちはステージに再登場。3月3日に、このライヴの模様がWOWOWで放送されることが決定したこと、4月10日に3年振りのオリジナルアルバム『TRIBALYTHM』をリリースすること、5月26日から全国6都市を回るツアーがスタートという今後の予定が次々と発表され、観客は大喜びしていた。

アンコールでまず披露されたのは、先述のアルバム『TRIBALYTHM』にも収録される新曲「PENDULUM」。そして、ラストを飾ったのは、FLOWのメジャーデビュー曲「ブラスター」。KOHSHIが“でっかいジャンプをしようか?”と呼びかけて、全観客が一斉にジャンプをして演奏が終了した瞬間、明るい拍手と歓声がステージに向かって届けられた。GinyuforcE&RAB(リアルアキバボーイズ)も招いて記念撮影をした後、観客に向かって何度も手を振りながら笑顔を輝かせていたメンバーたち。KEIGOがマイクを通さない生声で届けた“これからも一生お願いします!”という言葉がとても力強かった。こうして終演を迎えた『FLOW

15th Anniversary Final「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 〜神祭り〜」』。FLOWの15年間の濃密な日々を再確認できたと同時に、今後の活動への期待も存分に膨らむライヴであった。

撮影:柴田恵理/取材:田中 大

【セットリスト】

1.Break it down

2.JOY TO THE WORLD

3.7th Heaven

4.Steppin’ out

5.赤いサイレン

6.Red Hot Riot

7.ブレイブルー

8.COLORS

9.メロス

10.常夏エンドレス

11.音色

12.Answer

13.Shakys

14.ONENESS

15.Howling

16.7 -seven-

17.愛愛愛に撃たれてバイバイバイ

18.HERO ~希望の歌~

19.Sign

20.風ノ唄

21.GO!!!

22.ANTHEM

23.Garden

<ENCORE>

1.PENDULUM

2.ブラスター

【ライブ情報】

『FLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」』

5月26日(日) 神奈川・横浜Bay Hall

6月09日(日) 福岡・DRUM LOGOS

6月15日(土) 北海道・札幌ペニーレーン24

6月22日(土) 大阪・なんばHatch

6月29日(土) 愛知・名古屋ダイアモンドホール

7月06日(土) 宮城・仙台Rensa

<チケット>

オールスタンディング¥5,300(税込)

・未就学児童もご入場頂けますが、ご入場される方全員チケットが必要となります。

・オールスタンディングのため、各自の責任のもとお楽しみいただけますようお願い致します。

・ライブハウスで開催する本ツアーにおいては、ペンライト、サイリウムなどの“光り物”の使用はご遠慮いただけますようお願い致します。

・ご入場の際、別途ドリンク代(¥500)が必要となります。

■オフィシャルサイトチケット先行

2月15日(金)13:00〜2月24日(日)23:59

オフィシャルHP:http://www.flow-official.jp/

■一般発売

神奈川・福岡・北海道公演:4月20日(土)

大阪・愛知・宮城公演:5月04日(土)
アルバム『TRIBALYTHM』
2019年4月10日発売

【初回生産限定盤】(CD+Blu-ray)

KSCL 3143~4/¥6,926(税抜)

【通常盤】(CD)

KSCL 3145/¥3,000(税抜)


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