大寒波を吹き飛ばす超ホットな5曲

2019年2月4日 / 18:00

(okmusic UP's)

インフルエンザの猛威(3年前に発症して、取材を何本もキャンセルしました…)にも気を付けていただきたいが、ここ最近のニュースで一番驚いたのは、アメリカの超ド級クラスの大寒波に尽きるでしょう。シカゴでは北極よりも寒い体感温度マイナス50度を記録したとも報じられており、ちょっと想像を絶する寒さというか、これは実際に体感してみないと、語れない、分からない、ある意味で分かりたくない領域でしょう。そんなこともあり、日本でもまだまだ寒さが続く毎日なので(アメリカと比べたら、それはそれはかわいいものですけど)、ここではなるべく音楽でテンションが上がり、心身ともに温まり、熱くさせてくれる楽曲を選んでみました。
「ICHIDAIJI」(’19) /ポルカドットスティングレイ

今年7月に初の日本武道館公演が決定したポルカドットスティングレイ。2月には2ndアルバム『有頂天』というアルバム名の新作も発表されることもあり、ここではそこにも収録され、映画&ドラム『わたしに××しなさい!』の主題歌にもなっているこの曲を取り上げたい。MVは随分前に公開済みだが、この曲が新作の堂々たるオープニングを飾っている。これが容易にライヴの絵が浮かぶ、キャッチーかつノリやすい曲調に仕上がっている。新作は「邦ロック・バンド」の枠組みから飛び出し、ラップあり、ジャズあり、エレクトロポップありと、とんでもない広がり具合を見せているのだが、この曲は従来のポルカ・ファンはもちろん、多くの人にリーチするアガれるナンバーだ。
「零戦SOUNDSYSTEM」(’05) /ROTTENGRAFFTY

昨年の10月3日に初の日本武道館公演を行い、涙なくして観れない感動のパフォーマンスで大勢の観客を魅了した彼ら。「古都のドブネズミ」と名乗る現場叩き上げのバンドの晴れ舞台は、全編熱く攻めまくるライヴであった。そして、ロットンの代表曲と言えば、ライヴで鉄板のキラーチューン「金色グラフティー」になるけれど、ここではあえてこの曲をピックアップしたい。05年に発表した2ndアルバム『えきさぴこ』に収録されており、凄まじいヘヴィネスで武道館を爆発させた。聴き手の胸ぐらを強引に掴み、そのまま遠くにぶっ飛ばされるサウンドの破壊力は半端じゃない。心の芯から焚き付けられる楽曲だ。
「Network System」(’17) /SURVIVE SAID THE PROPHET

通称・サバプロの勢いが止まらない。マイナビBLITZ赤坂(2月3日)を見事ソールドアウトし、2021年に日本武道館公演をやることをライヴ中に公言したのだ。昨年9月にリリースした最新作『space[ s ]』の出来も素晴しく、ファンを急速に増やしている。そのマイナビBLITZ赤坂で本編最後に披露したのがこの曲だ。彼らの中でも人気曲でもあり、フロアの沸騰ばりも半端じゃなかった。ラウド、R&B、ヒップホップなどを自在に横断するセンスの良さで、そのハイブリッドな音楽性はこれまでの日本のラウド系バンドにはいなかったタイプと言っていい。この曲を聴いてブチ上がってもらいたい。
「Mantra」(’19) /BRING ME THE HORIZON

シェフィールド発の5人組が最新作『Amo』でUKチャート1位を獲った! 前作『THAT’S THE SPIRIT』では一気にアリーナロックと評したくなるスケール感を高めた曲調にシフト。内容的にもロック/ラウド好きリスナーのハートをがっちりと射止めるサウンドを掲げていた。僕も愛聴させてもらったが、最新作も文句なしの出来映え。前作の美点を踏まえた上でエレクトロ要素を増やし、ポピュラリティーにさらなる磨きをかけ、新たな地平を開拓している。前作に垣間見られたLINKIN PARK臭は払拭され、BRING ME THE HORIZONらしいサウンドを構築することに成功している。そこが何より素晴しい。ここで取り上げた曲はラウドな表情を浮かべつつ、耳に残る強烈なフックやメロディーを宿したアンセム曲。ライヴでぜひ聴きたい!
「Pretty Fly」(’98) /THE OFFSPRING

これ以上に脳天気でおバカ(褒め言葉!)な曲はないだろう。「アハ〜ン!アハ〜ン!」のフレーズでお馴染み、一度聴いたら絶対に忘れない名曲だ。今年1月に久々になるヘッドラインツアーを行ない、日本のパンクキッズを大いに沸かせた。もちろんこの曲もプレイされ、イントロが始まった瞬間から凄まじい盛り上がりを記録。言語うんぬん関係なく、口ずさめるフレーズを持つ楽曲は強い。“ウォーウォー”などの合唱フレーズはある意味定番化されているが、この曲のフレーズはそうそう簡単に真似できるものではない。誰もが底抜けに阿保になれてしまう、魔法がかった超ホットナンバーと断言できる。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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