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『ボヘミアン・ラプソディ』主演のラミ・マレックが、性的不品行疑惑が再注目されているブライアン・シンガー監督についてコメントした。
シンガー監督については、過去に性行為を強要されたと主張する、当時未成年だった男性4名を1年かけて取材した記事が先月The Atlanticに掲載されたことで、彼が途中まで監督した『ボヘミアン・ラプソディ』が【GLAADメディア賞】のノミネートが取り消されるなど波紋が広がっている。
2019年2月1日に【サンタバーバラ国際映画祭】で<Outstanding Performer Award>を受賞したマレックは、ディスカッションを司会したハリウッド・リポーターのスコット・フェインバーグに、シンガー監督に対する申し立てについて聞かれ、撮影中の体験を少し交えながら見解を述べた。
彼は、「僕が聞いているようなことや、世の中に存在するようなことを体験しなければならなかった人々を思うと本当に心が痛む。ひどいことだし、これが起きるということは注目に値するし、彼らが体験したことやそれがどんなにつらいかを僕も十分理解できる。#MeToo時代の観点から、こんなことがいまだに起きているのは最低だと思う」と語った。
また、故フレディ・マーキュリーとクイーンから焦点を逸らしたくないとの理由から自らの実体験について話すのは難しいとしながらも、ほかの人に関しては、「自分の話をしてはいけないと思わないでほしい」と述べた。
「誰にでも発言権はあるべきだと僕は述べてきたし、ブライアンがらみで起きたことを話したいと思う人の意見は聞かれるべきだ。僕自身のブライアンとの状況は、まったく楽しいものではなかった。この件に関して現時点で自分に言えることはそのくらいだ」と彼は語った。
観客から温かい拍手が送られるなか、明らかに感情が込み上げている様子の彼だったが、最後に、「このゴタゴタに関して何らかの慰めを求めている人に言いたいのは、ブライアン・シンガーはクビにされたってことだ。ブライアン・シンガーはクビにされた。それは予測できるようなことではなかったけれど、起こらなければならなかったことだから起きたんだ」と締めくくっている。
シンガーは『ボヘミアン・ラプソディ』の完成数週間前に解雇されたが、理由は性的暴行の告発ではなく、セットに来なくなったからだとされる。本人は性的不品行の申し立てをすべて否定しており、マレックは映画への出演を了承する前は監督に対する疑惑を知らなかったと話している。解雇されたにも関わらず、シンガー監督は『ボヘミアン・ラプソディ』から4,000万ドル(約44億円)も稼ぎ出すとみられている。
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