エンターテインメント・ウェブマガジン
Sweet William×Jinmenusagiによる『la blanka』のリリースを記念したワンマンライブが11月22日に東京・渋谷 WWWXで開催された。
國枝真太朗主宰のクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」の一員でもあるプロデューサー/ビートメイカーSweet Williamと、圧倒的なスキルと独自の感性で熱心なヘッズからコアな音楽ファンに至るまで幅広く称賛を集めているラッパー・Jinmenusagiによる『la blanka』は、9月26日にレーベル“EPISTROPH”よりリリースされてから現在に至るまでスマッシュヒットを続けている。この日は、2人にとってはもちろんだが、音源を聴いていたリスナーにとってもやっと『la blanka』を堪能できる待望のワンマンライブであり、それを証明するかのように会場に入りきらずにラウンジにまで人が溢れるほど超満員となった。
ライブには、アルバムのリリース元となった“EPISTROPH”に所属するWONKより、荒田洸(Dr)、井上幹(Ba)、そして竹之内一彌(Gt)という実力派たちがSweet WilliamとJinmenusagiを支えるスペシャルバンドとして参加。バンドとSweet Williamがスタンバイし、『la blanka』の1曲目でもある「It’s me」でライブの幕を開けると、大きな歓声で迎えられ「Cheat」でJinmenusagiが登場し、続けてコンピレーション・アルバム『2 HORNS CITY #1 – MARS DINER -』より「Game Over」を披露。今作の『la blanka』以前からフィーチャリングなどで楽曲に参加し合ってきたSweet WilliamとJinmenusagiだけに、このタイミングで一緒に作品を発表することの意味はやはり大きく、ライブともなると2人の音楽的素養の高さやスキルだけでなく、互いへの信頼感やリスペクトがひしひしと伝わってきた。
ヒップホップの90’s~現行トラップを行き来しつつジャズやソウルなど多くのエッセンスを盛り込むSweet Williamの比類なきビートに、骨太で強靭なバンドの音が加わり、フロアをとてつもなく心地よいグルーヴが包む。そして、その音の中で変幻自在なラップを繰り出すJinmenusagiは、柔軟なフロウと固い韻で一人何役か分からないほどに様々な歌い方や表現力を持ったラッパーだ。立て続けに披露された「やれ」「Yale」では、パーソナルな感情を伝える攻撃的なラップを畳みかけながらも、いつだって既存概念にとらわれずにマイノリティをひるがえして自身の強みに変えてきた彼のエネルギーを改めて感じた。
中盤には、フィーチャリングで参加しているJin Doggがゲストで登場し「Opium」が披露され一気に観客の熱気が上昇すると、Sweet Williamのビートライブに流れ込む。クロスオーバーした多種多様な音を差し引きしながら構築される彼の音が世代に関わらず支持されているのは、その絶妙なポップ・センスがあってこそだろう。そして、後半戦に突入すると「Girl/唾奇」で大きなシングアロングが巻き起こり、続いて『la blanka』のリード・トラックでもありYouTubeで50万回以上の視聴回数を記録している「so goo」がスタートすると、待ってましたと言わんばかりの歓声が起こり、Jinmenusagiのメロウで艶のある歌声に観客も聴き入った。
「ワンマンライブなんて経験もないし、できるなんて思ってもいなかったです」と静かに話し始めたJinmenusagi。この日のライブではあまりMCを挟まなかったJinmenusagiだが、そんな中でも両親と仲間、そして観客への感謝を何度も何度も口にしていたのが印象深かった。アルバムの中でWONKがリミックスを施している楽曲「energy equal」と、「朝を待つ」で本編を締めくくったかと思うと、アンコールで聴きなじみのあるイントロとともにシークレットゲストのkiki vivi lilyが登場し、スウィートなナンバー「Sky Lady」で大団円の中ライブの幕を閉じた。
なお、本ライブでDJを務めたHarada KosukeによるプレイリストがSpotifyにて公開されているので、こちらもぜひチェックしてほしい。
◎Harada Kosuke トラックリスト:
URL⇒https://open.spotify.com/playlist/1l0ZcyGrqdVliJNnQU7GaF
◎ライブ情報
【la blanka】
2018年11月22日(木・祝前日)
東京・渋谷WWW X
OPEN 18:30 / START 19:30
出演:Sweet William&Jinmenusagi
Guest:Jin Dogg
Special Band:荒田洸 from WONK(Dr)、井上幹 from WONK(Ba)、竹之内一彌(Gt)
DJ :Harada Kosuke
◎リリース情報
Sweet William × Jinmenusagi
『la blanka』
EPST-010 2,300円(tax out)
洋楽2024年4月23日
現地時間2024年4月21日、キッド・カディが、【コーチェラ・フェスティバル】最終日に<Sahara>のステージに立った。2019年以来の出演に超テンションが上がっていた彼だが、その喜びも束の間、ライブ中にファンのもとへ向かおうとステージ … 続きを読む
洋楽2024年4月23日
ホージアの「Too Sweet」が、前週2位から1位へ上昇し、2024年4月27日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で自身初の首位に輝いた。これを祝して、アイルランド出身のシンガーソングライターは、ファンに向けて“甘い” … 続きを読む
洋楽2024年4月23日
セリーヌ・ディオンが、仏版ヴォーグの最新カバーを飾った。白のミニスカートにオーバーサイズのボタンダウンのシャツをゴージャスに着こなした彼女は胸元を手で隠している。 スティッフパーソン症候群との闘病を続けているセリーヌは、前向きな心持ちを … 続きを読む
洋楽2024年4月23日
現地時間2024年4月22日、テイラー・スウィフトの全31曲からなる膨大なニュー・アルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』(TTPD)の収録曲の歌詞について、テイラー本人がトラックごとに解説するというアルバム体験をAmazo … 続きを読む
J-POP2024年4月23日
WANIMAが、森永製菓【その全力にさしいれを。学校にinゼリー】キャンペーンアンバサダーに決定し、全国の高校生たちを応援するスペシャルムービーと特設ページが公開された。 【学校にinゼリー】は、全国の高校生たちにがんばるためのエネルギ … 続きを読む