ヒステリックパニック、新作『Hypnotic Poison』を掲げたワンマンツアーへの意気込みを語る

2018年10月29日 / 17:00

ヒステリックパニック (okmusic UP's)

10月31日にミニアルバム『Hypnotic Poison』をリリースするヒステリックパニック。“催眠毒”というタイトルの通り、今作で彼らが掲げたコンセプトは、ずばり“毒”。いつも以上にヘヴィでラウドな要素が色濃い、彼ららしい毒っ気たっぷりな全7曲になっている。しかし、そもそも彼らは“このバンドの強みであり、アイデンティティ(とも談)”でもある“毒”をテーマに選んだのか。11月からスタートする<どくどくツアー>のことなど、メンバー全員に話を訊いた。

■10代の頃の自分が聴いたら、思わず拳を挙げてしまうようなものにしたかった

──もともとバンドにある要素だったとはいえ、今回はなぜ“毒”を強く押し出そうと思ったんです?

とも(Vo):春に出したEP(『666』)までは、ポップとかキャッチーなほうにフォーカスを当てていて。そこもこのバンドの強みではあるんですけど、次の作品をどうしようという話し合いをしていたときに、純粋にカッコいい楽曲を作りたいねっていう方向で意見がまとまったんですよ。初期衝動というか、10代の頃の自分が聴いたら、思わず拳を挙げてしまうようなものにしたいっていう。それはTack朗(G,Vo)が言い出したんですけど。

Tack朗:この前、ELLEGARDENが復活したじゃないですか。今でもたまに聴いていたんですけど、復活のタイミングでめちゃめちゃ聴いたんですよ。で、初めて聴いたときからもう10年以上経つんですけど、その当時の僕が、今の僕らの音楽を聴いたらどう思うのかなって。

──なるほど。

Tack朗:僕らがやっている音楽って、自分たちをキャラクタライズするというかデフォルメして、ポップでキャッチーでみんなが楽しめるものを作っているけど、それを10代の自分が見たらどう思うんだろうと思ったんですよね。だから今回は、あの頃の自分に戻って、純粋にカッコいいと思うものを突き詰めたものを作りたいと思って。なので、キャッチーは大事にしつつ、ポップさは抜いてとにかくシンプルに……とはいっても、シンプルではないと思うんですけど(笑)。僕ら的にスタイリッシュというか、シュッとした感じの曲を集めました。だから、今回は珍しくあんまりふざけてないんですよ。1曲だけちょっと問題な曲があるんですけど。

──「俺は赤ちゃん」ですかね。

Tack朗:たぶんそれです。

とも:まごうことなきそれだね。でも、全体を通していつもよりはシンプルだよね、俺ら的には。

$EIGO(G,Cho):うん。まあ、感覚は人それぞれだから。

やっち(Dr):「絶対×絶命」もほぼ狙い通りできたんじゃない? この曲は全員で話し合いながら作ったんですよ。

──それで作曲がバンドクレジットなんですね。展開がかなり多い「Venom Shock」もバンド名義ですが、この曲も話し合いながら作ったんですか?

とも:そうですね。5人の要素が満遍なく入ってます。この曲は、アルバムを作っていく中で、踊れる曲がほしいという話が出たんですけど、ただの踊れる曲ではダメなんじゃないか?っていうことで、“史上最強にカッコいい曲を作る”っていうテーマで作り始めたんですよ。でも、その振りのプレッシャーがデカすぎて、全員何も出てこなくなっちゃって(笑)。で、ちょっと詰まったときに$EIGOがなんとなくギターを弾いたら、“今、史上最強があったよ!?”って。

$EIGO:それがイントロのフレーズなんですけど、速いんですよ。ギターを弾く人からしたらわかると思うんですけど。

Tack朗:速いよねえ……。

$EIGO:パっと弾いているように感じるけど、実はちょっとテクニカルなニュアンスもあって。でも、そこは僕とTack朗以外はわからないから、それカッコいい! それでいこう!って。だから勢いでできたところもありますね。

──やっちさんは「Venom Shock」を作る際にどんな提案をされたんですか?

やっち:今回は初期衝動というのもあって、どの曲も自分がカッコいいなと思うフレーズをとにかく入れてたんですけど、ヒスパニってアタマ打ちのビートが少ないんですよ。でも、俺はアタマ打ちがすごく好きなんで、サビで入れたいなって。

$EIGO:多数決したもんね?

やっち:そうそう。最初は、サビは全部アタマ打ちだったんですけど、それだとパっとしなくね?っていうので、今の形になりました。

──おかっち(B)さんとTack朗さんはどんな提案をされたんです?

おかっち:3拍子のところです。たまたまそのとき聴いていたバンドが、4拍子から3拍子の切り替え方がキレイだったから、これやってみようか?って。

Tack朗:展開には特に口出ししなかったですけど、Bメロとサビのメロディですね。この曲って、Bメロでそこまでの展開を全部リセットしてるんですよ。3拍子になった後とか、テンポアップして2ステップ踏んでるようなところの後とか。だから、この曲はサビ以上にBメロが大事だと思ったので、メロディもたくさんの選択肢の中から厳選したものにしたし、かなりこだわってました。

とも:Bメロはおかっちも提案してたよね? そこからTack朗が歌う形にしたいって。

おかっち:サビだけハイトーンなのもインパクトがあっていいんだけど、繋がりがないんですよね。誰かが歌って、また違う誰かが歌って……っていうのもいいけど、Bメロが大事なのであれば、そこも同じ人が歌ってサビにいったほうがいいんじゃない?って。そのほうがBメロの存在感が出るし、サビもより強調されていいんじゃないかなって。

Tack朗:Bメロの頭も$EIGOが弾くディレイから始まって、なんか魔法みたいな感じというか、そこでパっと戻る感じもいいし、面白い曲になったなと思います。まだライブで扱いきれてないけど(笑)。やっぱ難しいみたいですね。僕らのお客さんじゃない人たちはけっこうぽかーんとしてて。

とも:初見殺しだ。

■1回来てみてほしい。来て怖かったらマジで謝るから

──本作を掲げてのワンマンツアー<どくどくツアー>も決定しています。東京公演は恵比寿リキッドルームで開催されますが、会場にはどんな印象をお持ちですか?

とも:2年ぶり2回目なので、久々に帰ってくるみたいな感じになるんですけど、やっぱデカいなっていうイメージが強いですね。前回、実際立ってみたら見晴らしがよくて、“ここが噂に聞くリキッドルームか!”って思ったし、今回もチャレンジ感はだいぶ強いんですよ。だから、帰って来て、あのデカかったボスにもう1回挑戦するみたいなイメージが強いですかね。

$EIGO:いわゆる東名阪でいうと、大阪はライブをしていてお客さんがつくのが早いイメージがあるんですよ。で、名古屋は地元なんで盛り上がるんですけど、東京ってレスポンスがひとつ遅いイメージがあって。でも逆に、ある意味トレンドに敏感なお客さんが多い気がして、その人たちに伝わるとレスポンスがめっちゃ早いんです。今回はフルアルバムに比べると覚える楽曲も少ないので、この曲の遊び方はこんな感じっていうのを僕らからまず提示できたらいいなと思います。やっぱり先に火がついていたほうがレスポンスも早くなると思うので。

──Tack朗さんは、リキッドルーム公演はどんなものにしたいですか?

Tack朗:僕はあまりそこまで考えてないんですよ。全国7ヵ所回る中で、東京は本当におさえなくちゃいけない場所であることはわかるんですけど。でも、自信作ができたんで、それがみんなの手元に届いて、ライブでいい演奏ができるように、リハーサルで力をつけておかないとなっていう。

おかっち:僕も楽しくやるのが一番なので、自分がどれだけ楽しくやれて、お客さんにそれがどれだけ伝わるかっていうことを毎回大事にしてます。いつもは少しふざけたりするけど、今作はカッコいい感じなので、どれだけ自分たちのカッコよさを、ライブを通じて提示できるか?っていうことになってくるじゃないかなって。

──カッコよさが際立ったツアーになると。

おかっち:うーん……どうなんすかね(笑)。まだ何も決めていないので、どうなるのかはわからないですけど。

とも:でもまあ、今回のアー写はカッコつけちゃったからね。カッコいいところは見せないと。

やっち:僕もこの会場だからというわけではなく、自分のやれることをやりきって、終わった後に汗びっちょりで、自分もみんなも楽しかった!って言えるようなものを目指してるんですけど。ただ、リキッドルームに関しては若干思い入れがあって。僕の好きなL’Arc〜en〜Cielが、ファンクラブ限定ライブとかでリキッドルームを使ってたんですよ。前回もそうでしたけど、自分が世界で1番愛しているアーティストと同じステージに立てるのが嬉しくて。だからヒスパニとしてやることは変わらないんですけど、個人的な嬉しさは滲んじゃうかもしれないです。

とも:でもそういうの大事だよね。

──それこそ10代の初期衝動っていう。

やっち:そうなんですよね。今回の作品コンセプトに当てはまってるんですよ。

──このミニアルバムを聴いて初めてライブに来る人も多いと思うんですが、もしかしたら怖そうだなと思って、ライブへ行くのをためらっている方も多いんじゃないかなと思うんですけど。

とも:そうなんですよね。なんでそんなに怖いと思われているのかわかんなくて。1回来てみてほしいんですよ。来て怖かったらマジで謝るから。

Tack朗:謝るの?(笑)

とも:菓子折り持って行く。すみませんでしたって(笑)。でも、そういう意味も含めて、去年のツアーからフロアを“天国ゾーン”と“地獄ゾーン”に分けたんですよ。とにかく暴れまわりたい奴は、“地獄ゾーン”で好き勝手にやってもらって、ゆったり観たい人とか初めて参戦する人は“天国ゾーン”でちょっと引いて見てもらうっていう。それがめちゃめちゃ好評で。暴れる人も、近くにおとなしく観たい人がいたら気を遣っちゃう人もいるし、怖いという意見に対しても絶対的に安全な場所が確保されているんで。

──いろんなタイプのオーディエンスのニーズに合ってますね。

とも:お客さん的にも、楽曲はカッコいいと思う、CDも買ってる、だけどライブはちょっと……っていう人が多いんですよ。今回はワンマンだから普通の対バンより来やすいと思うし、ヒスパニが好きな人しかいないので、安心して楽しんでもらえればなと思います。だから、まずは1回来てもらえるといいなって。ドモホルンリンクル的な感じで(笑)。まずは一度お試しをっていう。

取材:山口哲生

【ライブ情報】

『どくどくツアー(ワンマン)』

11月15日(木) 北海道・札幌 DUCE SAPPORO

11月17日(土) 宮城・仙台 enn2nd

11月28日(水) 東京・LIQUIDROOM

11月30日(金) 石川・金沢AZ

12月07日(金) 福岡・DRUM Be-1

12月11日(火) 大阪・梅田CLUB QUATTRO

12月16日(日) 香川・高松DIME

<2019年>

1月04日(金) 愛知・名古屋 Zepp NAGOYA ※ツアーファイナル

■ツアー詳細ページ

http://www.hystericpanic.com/schedule/

【CD情報】

ミニアルバム『Hypnotic Poison』

2018年10月31日(水)発売

VICL-65068/¥2,100+税

<収録曲>

1.絶対×絶命

2.俺は赤ちゃん

3.Venom Shock

4.ノット・イコール

5.GO! GO! MANIAC

6.Shut up

7.夢遊病

※iTunes予約絶賛受付中&収録曲「絶対×絶命」先行配信中!

https://jvcmusic.lnk.to/hystericpanic_zettai

※『Hypnotic Poison』はiTunes Store、レコチョク等主要配信ストア、Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、AWAなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて10月31日より配信スタート。

https://jvcmusic.lnk.to/hystericpanic_hypnotic
ミニアルバム『Hypnotic Poison』
2018年10月31日(水)発売

VICL-65068/¥2,100+税

<収録曲>

1.絶対×絶命

2.俺は赤ちゃん

3.Venom Shock

4.ノット・イコール

5.GO! GO! MANIAC

6.Shut up

7.夢遊病

※iTunes予約絶賛受付中&収録曲「絶対×絶命」先行配信中!

https://jvcmusic.lnk.to/hystericpanic_zettai

※『Hypnotic Poison』はiTunes Store、レコチョク等主要配信ストア、Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、AWAなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて10月31日より配信スタート。

https://jvcmusic.lnk.to/hystericpanic_hypnotic


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