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神奈川県相模原市出身の5人組バンド、そして『紅白歌合戦』出場アーティストでもあるキンモクセイ。2008年の活動休止以降ソロで活動してきた彼らが、10月21日に地元で開催された【潤水都市さがみはらフェスタ2018】にて10年ぶりのステージを実現した。
さがみはらぁ麺グランプリ、サガミハラエッジ芸人バトルなど話題の企画満載の【潤水都市さがみはらフェスタ2018】において最大の目玉となったのは、00年代前半に「相模原市民の星」とも言える活躍ぶりをみせたキンモクセイの復活ライブ。当時、彼らが相模原市出身であることをアピールしながら活動していたこともあり、紅白出演の際には街中が一丸となってキンモクセイを応援する現象も起きた。ゆえに復活の場にも溢れんばかりの老若男女が駆けつけ、その光景を目にした伊藤俊吾(vo)は「エントリーナンバー2番、キンモクセイ。優勝目指して頑張ります!」とあの頃と変わらない芸風で挨拶、そしてメンバー5人揃い踏みであの頃より心地良いノスタルジーとポップスを体現していく。
「10年待ってくれてありがとう」そんなファンとの絆を再び強く結ぶ言葉もあった同ライブは、伊藤俊吾ソロアルバム『四畳半レコード』収録曲も交えつつ、かつてのライブでも百戦錬磨であった「車線変更25時」などの代表曲を次々披露。紅白でも披露された自身最大のヒット曲「二人のアカボシ」のイントロが鳴った瞬間は拍手喝采が巻き起こり、序盤の「またこれから始まるんだね」等のフレーズは彼らのストーリーと相まってドラマティックに響き渡った。また、歌詞が状況と重なって感動を生んだナンバーと言えば、セットリストの最後を飾った「さらば」。活動休止ツアーでは“別れの歌”として響いた楽曲が、この日は「こんにちは ありがとう さよなら また会いましょう」と繰り返し歌われる度に“再会の歌”として響き、会場は歓喜の笑顔で溢れかえった。
なお、彼らは終演後の物販コーナーでファンとコミュニケーション。10年ぶりの再会ということもあり、イベント全体が終了しても途切れることのない長蛇の列を生んでいた。
取材&テキスト:平賀哲雄
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