クラブチッタの30周年イベントにて、バービーボーイズ&RCサクセションの名曲の数々が復活!

2018年10月8日 / 18:00

10月6日(土)@川崎クラブチッタ (okmusic UP's)

10月6日(土)に川崎クラブチッタで行なわれた『SATURDAY NIGHT ROCK SHOW』に、この日限りのスーパー・バンド、BBD BARBE de BAND、THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BANDが出演。第1部では全曲バービーボーイズのカバー、第2部ではRCサクセションの名盤『ラプソディー』の収録曲が演奏された。

この公演は川崎クラブチッタ30周年を記念して10月4日から4日間行なわれる『Flying KITTY Party 2018』の一環として行なわれたもの。クラブチッタが音楽クリエイティブ集団のキティグループのプロデュースで誕生した縁もあり、30周年記念イベントにはキティグループゆかりのアーティストが連日出演。DAY03のこの日はSATURDAY NIGHT ROCK SHOWと名付けられ、第1部には、1983年にキティアーティストと契約し、翌84年9月にEPICソニーよりシングル「暗闇でDANCE」でデビューしたバービーボーイズの杏子とKONTAが参加する変名バンド・BBD BARBE de BANDが出演し、バービーボーイズのナンバー10曲を演奏。第2部では1980年6月5日にキティレコードよりリリースされたアルバム『ラプソディー』のトリビュート。同アルバムがライブ録音された1980年4月5日久保講堂のセットリストの中から、本イベントのために結成されたTHE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BANDが演奏。立錐の余地もないほどに膨れ上がった客席を震撼させた。

会場にルイ・アームストロングの「ビビデ・バビデ・ブー」が流れる中、BBD BARBE de BANDのメンバーがステージにゆっくり現れる。ギターとサックスの音が鳴り響き「SATURDAY NIGHT ROCK SHOW」が開幕。KONTAがメインボーカルを取る「帰さない」でBBD BARBE de BANDのショウがスタート。杏子とKONTAの掛け合いのボーカル、KONTAの炸裂するSAX、杏子の激しくも優雅に舞うダンス。まさにファンが頭の中で描くバービーボーイズの姿がそこにあった。誰もが待っていたあのバービーボーイズだ。4曲目の「打ち上げ花火」ではアウトロのKONTAのSAXソロを杏子が『STOP!』と遮ると、間髪入れずに次の「STOP!」が始まる。ゾクゾクするほど格好いいシークエンスだ。「女ぎつねon the Run」では、サビの部分で観客が右腕を掲げ指先で影絵キツネを作って応戦。誰もが楽しそうだ。「負けるもんか」ではイントロが流れた瞬間、場内は爆発。杏子とKONTAのねじ伏せるようなパフォーマンスでグイグイと煽っていく。最高潮の盛り上がりに達した会場を見廻して、杏子も『クレイジーな夜をありがとう!』と感謝。続けてKONTAは『いちばん盛り上がってるところで終わるのがロックショウの王道! 最後の曲です!』とラストナンバー「なんだったんだ? 7DAYS」に突入。冒頭のコーラスから、観客も参加しラストは全員で大合唱。目の覚めるようなパフォーマンスで終始、圧倒し続けた60分、全10曲。圧巻の一言だ。

約20分の転換を経た20時22分。場内の客電が落ち、オーティス・レディングの「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa(Sad Song)」が流れる中、THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BANDがステージに揃う。仲井戸麗市の『よく来てくれた! 楽しもうぜ! よォーこそ!!』の第一声で「SATURDAY NIGHT ROCK SHOW」の第2部が始まる。ベース、キーボード、ドラムが徐々に加わり、ギターがジャーン!とかき鳴らされると清志郎メイクに衣装のワタナベイビーがステージ中央に登場。一挙手一投足までもが清志郎そのもの! のっけからオーディエンスは1980年4月5日の久保講堂に連れて行かれたような気分になる。大興奮の久保講堂もとい川崎クラブチッタは、2曲目のレピッシュ・MAGUMIが情感たっぷりに歌う「ラプソディー」に酔いしれる。

CHABOから『キティに在籍した連中が集まってご機嫌な夜だぜ! 俺たち、今夜デビューしましたTHE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BANDです!』と先ずは挨拶。続いて『清志郎が当時経済問題(?!)に触れた歌。給与UPの曲だぜ、聴いてくれ!』と「ボスしけてるぜ」に。ここではCHABOがリードボーカルをとる。続いての「お墓」は当時、久保講堂で演奏はされたが『ラプソディー』には収録されず、後年レゲエ調にアレンジされアルバム『OK(1983)』に収められた楽曲だ。『元々のアレンジでやりたかったんだ、オイラのソウルシスター、奄美大島の歌姫!』と元ちとせを呼び込み、オリジナル・アレンジでの「お墓」が披露された。

「エンジェル」では山崎まさよしがブルース・ハープを吹きながらステージにジョイン。『いつだって元気な、太陽のような奴』と呼び込まれた佐藤タイジは「エネルギー OH エネルギー」を、『日本のダニー・ハサウェイ』と紹介されたさかいゆうと、1曲毎にボーカリストを変えながら、次々と久保講堂セットリストが演奏されていく。

8曲目の「キモちE」では、『盛大に迎えてくれ! スイート・シスターだ!』と森高千里の名前がコールされ、なんとドラムセットに座る。チャボも『俺のバンドに森高千里がいるって、どうよ?』と少々照れ気味。森高は続く曲でもドラマーとして参加する。『屋根裏(※当時、渋谷にあったライブハウス)で新生RCのサウンドを固めている時、清志郎が持ってきた曲です!』と紹介したのは「たとえばこんなラヴ・ソング」。『松本生まれの千葉育ちのクイーンに、マイ・オールド・フレンド!』と杏子と竹中直人が呼ばれる。杏子はオール・ホワイトのカウボーイ・ルック、竹中は全身にローリング・ストーンズのベロ・マークがプリントされたホワイト・スーツと申し合わせたように鮮やかな出で立ちだ。このド派手な二人がステージを縦横無尽に駆け回って歌うと客席も大喜び。ラストはこのメンバーでレコーディングもした「いい事ばかりはありゃしない」。CHABO〜さかいゆう〜竹中直人〜MAGUMI〜山崎まさよしと1コーラスづつを歌い継ぎ、最後は再びチャボ。コーラスでは客席も一緒になっての大合唱。感動的なフィナーレだ。CHABOが高い天井の彼方に向かって『清志郎! やったよ!』と声をかけステージを降りた。

アンコールでは参加メンバー全員が『ラプソディー』のジャケットをプリントしたTシャツを着て登場。CHABOはそのプリントを掲げ『当時、俺の奥さんが撮ったんだよ』と恥ずかしそうに話す。ここで当時、渋谷の屋根裏で新生RCサクセションを始めた頃にキティレコードに拾われたんだとキティとの経緯を話す。この日のイベントのプロデューサーで、『ラプソディー』の担当ディレクターでもありオフィス・オーガスタを創業した森川欣信に向けて『こんな事初めて言うけど、森川ありがとう!』とステージに森川を呼び込む。ワタナベイビーの『OK! CHABO!』の掛け声に合わせ、日本のロック史上いちばん知られた、あのギター・カッティングが鳴り響き「雨あがりの夜空に」がスタート。参加メンバーそれぞれがボーカルを取り、ステージと客席が一体化した中、一夜限りのバンド、THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BANDの演奏が終了。サム・クックの「You Send Me」のBGMが流れる中、メンバー全員が横一線に並んで挨拶。最後はCHABOの『キティレコード! RCサクセション! ラプソディー! サンキュー!!! グレイト忌野清志郎!』のシャウトで、3時間弱の『SATURDAY NIGHT ROCK SHOW』全編が終わった。

Photo by 中島たくみ、のうだちなみ
【セットリスト】

■BBD BARBE de BAND

01.帰さない

02.MIDNIGHT CALL

03.せまって day by day

04.打ち上げ花火

05.STOP!

06.ナイーヴ

07.女ぎつねon the Run

08.目を閉じておいでよ

09.負けるもんか

10.なんだったんだ? 7DAYS

※BBD BARBE de BAND Vo:杏子(ex.BARBEE BOYS)、Vo,S Sax:KONTA(ex.BARBEE BOYS)、B:tatsu (Lä-ppisch)、Dr:坂本暁良、G:田中義人、G:藤本一樹

■THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BAND

01.よォーこそ feat.ワタナベイビー

02.ラプソディー feat.MAGUMI

03.ボスしけてるぜ feat.仲井戸麗市

04.お墓 feat.元ちとせ

05.エンジェル feat.山崎まさよし

06.エネルギー OH エネルギー feat.佐藤タイジ

07.スローバラード feat.さかいゆう、佐藤タイジ

08.キモちE  fest.MAGUMI、山崎まさよし/Dr:森高千里

09.たとえばこんなラヴ・ソング feat.竹中直人、杏子/ Dr:森高千里

10.いい事ばかりはありゃしない

<ENCORE>

11.雨あがりの夜空に

※THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BAND

Vo,G:仲井戸麗市、B:岡本定義(COIL)、Dr:あらきゆうこ、Vo,Key:さかいゆう、Sax:片山広明 、Featuring:竹中直人/ワタナベイビー/MAGUMI(Lä-ppisch)/森高千里/山崎まさよし/元ちとせ/杏子/佐藤タイジ


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