今年結成20周年を迎えたバンド5組

2018年10月1日 / 18:00

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲 (okmusic UP's)

今回は’98年に結成されたバンドを取り上げたいと思うのですが…ちなみにその年にあった出来事を振り返ると、CDの生産枚数が4億以上で国内史上最高を記録しており、さらに女性アーティストがたくさんデビューした年でした。宇多田ヒカル、椎名林檎、MISIA、浜崎あゆみ、モーニング娘。…など錚々たる面子が音楽シーンに登場し、話題を呼んだ年です。ちなみにこの年の流行語を調べると、TV番組『ボキャブラ天国』から生まれた「だっちゅーの」(パイレーツ)があったりと、なんだか時代を感じさせます。では、ここでは今年20周年を迎えたバンドを取り上げて紹介します。
「ROLLING1000tOON」(’03) /マキシマム ザ ホルモン

今年、10月以降のライヴをキャンセルすることになったマキシマム ザ ホルモン(以下ホルモン)。ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)が頸椎椎間板ヘルニアと診断され、緊急手術を避けられない状態であることを告知。そして、無事に手術が成功したこともバンド公式で伝えられた。一刻も早くまたシーンに戻って来てほしいものだが…バンド自体の結成は’98年なので、何気に今年20年を迎える。当時はまだマキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、上ちゃん(4弦)加入前というかたちなので、バンドもあえて“20周年”とは謳っていないのだろう。ここではホルモンの現在の人気を語る上できっかけになった楽曲をピックアップしたい。TVアニメ『エアマスター』エンディング曲の「ROLLING1000tOON」だ。TVで流れることもあり、デスヴォイス禁止令を上手く回避し、キャッチーな曲調に鋭利な歌詞を忍ばせ、ホルモンの人気を一躍知らしめた有名曲となった。
「スターフィッシュ」( ‘04) /ELLEGARDEN

今年10年振りに復活したELLEGARDENは大きな話題をさらった。なぜなら、20〜30代のバンドマンが聴いて育った大きな影響源とも言えるバンドの代表格でもあるからだ。今回の復活ライヴで初めてプレイする姿を観た人も多かったようで、04 Limited SazabysのGEN(Vo&Ba)、BiSHのセントチヒロ・チッチも例外ではなく、「幻だと思っていたけど、本当にいた!」(チッチ)と取材時に漏らした言葉が印象的だった。そのELLEGARDENも結成を遡ると、’98年になる。最初はギターロック路線の音像だったが、途中でポップパンクに切り替えて、ファンを一気に増やすことになった。英語詞メインの楽曲がほとんどだが、個人的には日本語詞ナンバーの中ではこの曲がダントツで大好き。メロディーの良さは他の追随を許さない素晴しさだ。
「ハッピーライフ」(’03) /175R

’10年に一度活動休止したものの、’16年に再開した彼らも今年20周年を迎える。インディーズ時代の「Freedom」にも思い入れがあるけれど、’03年にメジャーデビューしたシングル「ハッピーライフ」、続く2ndシングル「空に唄えば」とオリコンチャート連続1位を獲得し、バンドの名を全国区へと広めた。特に前者は耳馴染みのいいキャッチーなサビも相まって、175Rの代表曲と言っても過言ではないだろう。今でもライヴでは欠かせない重要曲であり、この曲を聴けば、青春時代に戻るというリスナーも多いことだろう。色褪せない名曲だと思う。
「Stick With Yourself」(’07) /GOOD4NOTHING

今や”堺のオッさん”の愛称で親しまれている大阪発の4人組。結成時からずっと西海岸系パンクを貫き通し、タフな精神で第一線で活躍している重要バンドと言えるだろう。’15年からはメロディック系バンドが一堂に会した『MELODIC COASTER』というイベントを立ち上げ、パンクシーンを盛り上げるべく、精力的に動いている。特にここ数年のライヴの凄みには目を見張るものがあり、メンバー4人が一枚岩となったパフォーマンスに魂を根こそぎ奪われてしまう。この曲もイントロが流れただけで、高揚感を煽られる必殺のメロディックナンバーだ。ぜひ、GOOD4NOTHINGのライヴを一度体感してほしい。
「Intertwining」(’17) /locofrank

大阪つながりのメロディックパンクと言えば、彼らも今年20周年に到達した。しかも、不動の3ピースで現在まで活動を続けており、その意味でも稀有なバンドと言っていい。作品ごとにさまざまなトライアルをしてきた彼らだが、この曲はその中でも1、2位を争うチャレンジングな曲調ではないだろうか。活動初期はあれだけストイックだったバンドなのに、このMVでは友達バンドを引きずり込んで、ロコダンスを披露しているのだ。外に開けた明るい音色とともに、観客との一体感を意識したエンタメ性を意識した楽曲も実にいい。“変わらないために変わり続ける”という言葉があるけれど、locofrankも芯にあるパンク魂がぶれないからこそ、これだけの挑戦もできたのだ。今や多くの人に愛されている楽曲になっている。まずはMVをチェックしてほしい!
TEXT:荒金良介
荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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