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『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』が10月6日&7日、新潟県長岡市で開催される。これまでお送りしてきた『米フェス』インタビューの第3回目は、世代やジャンルを超えた豪華な出演者を支えるハウスバンドのリーダーであり、今回のキュレーターを務める音楽プロデューサー本間昭光、島田昌典に話を聞いた。
■テーマソング「輝き」を長岡の歌として育てたい
――本間昭光さん、島田昌典さんは今回の『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』にキュレーターとして参加。このフェスに関わることになった経緯を教えてもらえますか?
本間:島田さんが所属している事務所(株式会社キューブ)の代表の北牧裕幸さんが新潟県長岡市の出身なんです。今年は旧長岡藩の開府400年ということでイベントを立ち上げたいという機運が高まり、『米フェス』につながりました。長岡のコンサート会場、アオーレ長岡の杮落としがいきものがかりのコンサートだったんですが、その時に僕も一緒に演奏させてもらって。いろいろな縁が重なったということですね。
島田:去年の冬にも現地に足を運ばせてもらったんですが、お酒も食べ物も全てが美味しくて、がっちり胃袋を掴まれまして(笑)。それだけではなく、本当にいい街なんですよ、長岡は。歴史があるし、その雰囲気がしっかり残っていて。会場の東山ファミリーランドも素敵な場所で、“ここで音を鳴らしたら気持ち良いだろうな”と思いましたね」
――渡辺美里さん、岸谷香さんといったレジェンドから新進気鋭のバンド、アイドルまで、幅広い年代やジャンルの出演者が発表されています。
本間:ガチガチのロックフェスではなく、家族で楽しめるフェスにしたいんですよね。そのためには、いろいろな年代の方に楽しんでもらえる内容にしたいなと。そういったところで、魅力のあるアーティストのみなさんに出演していただけることになりました。
島田:ハウスバンドには、これまでの仕事でつながりがあるミュージシャンにも参加してもらっています。“美味しいものが食べれるよ”と誘って(笑)。
本間:ははは。アーティストの方々もミュージシャンもそうですが、みなさんのご協力があってこそのフェスですからね。フェスの趣旨も理解した上で、スケジュールを優先していただいて。みなさんに対する感謝の気持ちは当日の演奏にも出るだろうし、やさしい雰囲気になると思いますね。
島田:笑顔が多いステージになりそうですよね。
――選曲に関しては?
本間:当日に演奏したい曲を出演者から募ったんですが、出演順やそれぞれの持ち時間の中でどんな曲をやりたいかをお聞きして、曲が決まったらバンドでアレンジをするという流れですね。
島田:せっかくなのでこのフェスならではのアレンジにしたいと思っています。本間さんと一緒の現場もそんなにないし、楽しいですね。
本間:しかもツインキーボードですからね。
島田:今回のフェスのテーマ曲「輝き」をいきものがかりの山下穂尊くんが書き下ろしてくれたんですが、その曲もアレンジも僕と本間さんで担当させてもらって。
本間:共同編曲ですね。地元の長岡市立阪之上小学校の生徒たちに歌ってもらう企画も進んでいるので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね。『米フェス』のテーマソングであることはもちろん、これからもずっと長岡に受け継がれていく曲にしたいなと。
島田:地元参加型のイベントですからね。小学生以下は無料なので、市民のみなさんにもぜひ遊びにきてほしいです。
■“米フェス出身アーティスト”を輩出したい
――『米フェス』両日のオープニングアクトを決める『COME100 オーディション』もこのフェスの見どころのひとつですね。
本間:たくさんの応募をいただいて、今厳選しているところです。フェスの前日に最終審査を行なって、その中の2組にそれぞれ10月6日と7日のオープニングアクトとして出演していただきます。プロのアーティストと同じステージに立つことはすごく思い出に残るし、刺激になると思うんですよ。僕もアマチュアの時、地元枠というかたちでREBECCAのオープニングアクトをやらせてもらったことがあって。今でも覚えているし、すごく良い経験になったんですよね、それが。
島田:いずれは『COME100 オーディション』をアマチュアのミュージシャンの登竜門にしたいですね。魅力のあるシンガー、バンドを世の中に送り出したいし、そこから輩出したアーティストをバックアップしていきたいなと。時間はかかると思いますが、『米フェス』出身を自慢できるようなオーディションにしたいですからね。しかも優勝賞品は米一俵ですから!
島田:すごいですよね。米一俵なんて!(笑)
――本間さん、島田さんが楽しみにしているアーティストは?
島田:もちろん全てのアーティストですが、地元出身の女子高生シンガーソングライター琴音さんに期待していますね。ライヴも観させてもらったんですけど、豊かな声の持ち主なので。
本間:個人的にはBEGINのライヴを観たいです。平原綾香さんの「Jupiter」も楽しみですね。「Jupiter」は長岡花火の名物“フェニックス”のメインテーマ曲なんです。この花火は2007年の新潟県中越沖地震の復興祈念として始まったんですよね。震災の後に放送局で「Jupiter」がずっと流れていたそうで、長岡のみなさんにとって、とても大事な曲なんです。
――『米フェス』でも長岡花火が体験できるそうですね。
本間:はい。8月29日に試射が行なわれて、見させてもらったのですが、視界全てが花火で埋め尽くされるほどのスケールで。打ち上げる場所と客席がかなり近いので、迫力もすごいんですよ。頭上いっぱいに花火が広がる光景をぜひ実際に観ていただきたいですね。
島田:『米フェス』の花火は全体で約20分あって、その中で4つのストーリーが描かれます。最後にテーマソングの「輝き」がかかるんですが、これも他のフェスにはない演出ですね。
本間:フェスの最後に花火が上がることはよくあるけど、規模がまったく違いますからね。
島田:臨場感がすごいんですよ、とにかく。打ち上げた時の“ドーン!”という低音もすごい迫力。あれはPAでは出せないですね(笑)。
本間:あとは10月なので、新米も楽しめますよ。収穫された土地の水で炊くのが一番美味しいと言われるので、ぜひ味わってほしいなと。あとは新酒の季節でもあるんで…(笑)。
島田:僕らも試飲させてもらいましたが、本当に美味しくて。
本間:美味しさを実感できるというのは健康的だし、幸せですよね。『米フェス』は音楽フェスというよりも、祭りに近いと思います。日本人は昔から五穀豊穣を感謝して、祭りを行なってきた。そこには美味しい食べ物もあり、歌や踊りもあったわけですが、その現代版が『米フェス』なんだと思います。先ほども言いましたが、ぜひ家族で楽しんでもらいたいです。キャンプ場に泊まる方のためにキャンプファイヤーや、ここだけで楽しめるアンプラグドライブもあります。アウトドア好きの山下穂尊くんが何か考えているみたいです。
島田:“花火、食、音楽”というフレーズ通りのフェスになると思います。思う存分に楽しんで、ハッピーになって帰ってほしいですね。
本間:ご家族みなさんが楽しめるように準備を整えてお迎えします。祭りに来るような感覚で、気軽に遊びに来てほしいですね。
撮影:堀 清香/取材:森 朋之
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