【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク週間ストリーミング歴代最高記録を叩き出し首位キープ

2018年7月24日 / 12:00

 ドレイクの「イン・マイ・フィーリングズ」が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先々週、アルバム『スコーピオン』のリリース効果で6位にデビューし、先週はこの曲に乗せて踊る“ダンス・チャレンジ”動画の大ヒットにより1位にジャンプアップした同曲。勢いは衰えることなく、今週も凄まじいストリーミングを獲得しての首位をキープしている。

 「イン・マイ・フィーリングズ」が今週獲得した視聴回数は1億1,620万回。この記録は、2013年3月2日付でNo.1に輝いたバウアーの「ハーレム・シェイク」が保有していた1億310万回(週間)を上回る、週間ストリーミング歴代最高記録となる。「ハーレム・シェイク」の大ヒットも、この曲に合わせて踊り狂う“ダンス動画”の投稿が、ブレイクのキッカケだった。どちらも、SNSが主流となった現代ならではのヒットといえる。

 歴代TOP10には、3位(1億17万回)、5位 (9,280万回)、 7位 (8,330万回)、 8位 (8,240万回)、 9位 (8,180万回)、 10位 (7,960万回)に「ゴッズ・プラン」(今週10位)がランクインしていて、TOP10内7曲がドレイクの独占となった。その他には、4位に前述の「ハーレム・シェイク」(9,760万回)、6位にテイラー・スウィフトの「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」(8,450万回)がランクインしている。「イン・マイ・フィーリングズ」が先週獲得した7,170万回は、歴代13位。

 この曲の大ヒットもあり、アルバム『スコーピオン』も3週連続の首位獲得を果たしている。アルバムの週間ストリーミング記録も、歴代1位(2018年7月14日付)、3位(7月21日付)、7位(7月28日付)にランクインし、TOP10内6作をドレイクが独占する快挙を達成した。まさに、ストリーミング・キング。ダンス動画で大ブレイクしている「イン・マイ・フィーリングズ」だが、現在のところ公式ミュージック・ビデオが公開されていないため、ビデオが公開されればさらに視聴回数が上昇することが予想される。

 今週首位獲得を果たしたことで、ドレイクは1位獲得週を通算41週目に更新。この10年間では、かつて交際が囁かれたリアーナの記録(41週)と並び、こちらもトップに輝いた。3位にはブルーノ・マーズ(32週)、4位にはケイティ・ペリー(26週)、5位にはアデル(24週)がランクインしている。歴代記録では、マライア・キャリーがもつ通算79週がトップ。2位はリアーナ(60週)、3位はビートルズ(59週)、4位はボーイズⅡメン(50週)、5位がアッシャーの47週。

 ストリーミングのみならず、セールス・チャートでも2週連続のNo.1を獲得した「イン・マイ・フィーリングズ」。週間ダウンロード数は115,000で、2月3日付チャートで「ゴッズ・プラン」が獲得した127,000ダウンロード以来となる10万枚突破を記録した。また、エアプレイも好調で、週間6,000万回数を突破し先週の29位から14位に急上昇。R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも2週目の首位をリードした。

 週間1億1,240回を記録し、エアプレイ・チャートで2週目の1位を獲得したカーディ・Bの「アイ・ライク・イットfeat.バッド・バニー&J.バルヴィン」は、ポイントを上昇させて2位に停滞。夏のヒット・チューンで構成される“ソングス・オブ・ザ・サマー”チャートでも、2週目のNo.1獲得を果たした。カーディがフィーチャリング・ゲストとして参加した、マルーン5の「ガールズ・ライク・ユー」も、引き続き3位にランクインしている。

 カーディの夫、オフセットとタイガのコラボ・チューン「テイスト」も、先週の18位から13位に上昇しTOP10入り目前となっているが、オフセットは7月20日に薬物と銃器所持の疑いで逮捕され、波紋を広げている。なお、保釈金を払いすでに釈放されているとのこと。

 TOP3以下、R&Bチャート9週のNo.1をマークした、ドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」が4位に、エラ・マイの「Boo’d Up」が5位に続いている。先週の7位から6位に上昇したジュース・ワールドの「Lucid Dreams」、アルバム『ビアボングズ&ベントレーズ』(今週3位)から3曲目のTOP10入りを果たした、ポスト・マローンの「ベター・ナウ」が7位、9位に「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」がランクインし、10位の「ゴッズ・プラン」含めTOP10内9曲を、R&B/ヒップホップ・ソングが独占した。

 「ゴッズ・プラン」は、初登場から26週間TOP10に滞在している。この記録は歴代11番目で、1位にはエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」(2017年)が獲得した33週、2位は同率で、カントリー・シンガーのリアン・ライムスによる大ヒット「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」(1997年)と、ザ・チェインスモーカーズの「クローサー」(2016年)が獲得した32週で並んでいる。

 今週、唯一ポップ・フィールドからランクインしたのが、アリアナ・グランデの「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」(8位)。この曲は、来月8月17日にリリースされる4thアルバム『スウィートナー』からの先行シングルで、初登場した5月5日付チャートで最高3位をマーク。イギリス(2位)やNo.1を獲得したオーストラリアなど、世界各国で大ヒットしている。また、7月13日にリリースされた本作からの2ndシングル「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」も好調で、42,000ダウンロードを獲得し、セールス・チャートで今週4位にデビュー。同日に公開されたミュージック・ビデオは早くも4,000万視聴を突破し、HOT 100では11位に初登場した。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月27日予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「イン・マイ・フィーリングズ」ドレイク
2位「アイ・ライク・イット」カーディ・B feat. J.バルヴィン&バッド・バニー
3位「ガールズ・ライク・ユー」マルーン5feat.カーディ・B
4位「ナイス・フォー・ホワット」ドレイク
5位「Boo’d Up」エラ・マイ
6位「Lucid Dreams」ジュース・ワールド
7位「ベター・ナウ」ポスト・マローン
8位「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」アリアナ・グランデ
9位「サイコ」ポスト・マローンfeat.タイ・ダラー・サイン
10位「ゴッズ・プラン」ドレイク


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