猛暑の夏に聴きたくなる5曲

2018年7月23日 / 18:00

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲 (okmusic UP's)

TVや新聞では連日に渡って、熱中病対策の報道があったりと、本当に暑い日が続く毎日です。自宅で原稿を書いている時も汗が噴き出てくるほどで、取材やライヴに出向くと、容赦なく太陽が照りつけ、ムッとする空気に早くどこか建物の中に逃げ込みたいと思うほどです。しかし、これほど暑く熱い日が多いなら、それに似合う曲はどんな音楽だろう?と考えるのも楽しいものです。暑さを和らげてくれる音楽、暑さを忘れさせてくれるさらに熱い音楽など、自由気ままにセレクトしてみました。この5曲を聴いて、あなたの夏ソングを探してみてください。
「ホワイトビーチ」(’01)/HY

沖縄を拠点に活動を続けるHYも今年結成18年目に突入する。この曲はタイトル通りに、白い砂浜が脳裏に浮かび、実に沖縄らしい空気感を感じさせてくれる楽曲だ。ライヴでも必ずやるナンバーでもあり、間違いなくHYを代表する一曲と言っても過言ではない。インディーズ時代の記念すべき1stアルバム『Departure』(2001年発表)のオープニングを飾る楽曲で、バンド的にも自分たちらしさを体現した曲調という自信もあったのかもしれない。何よりサビの突き抜け具合が素晴しく、“沖縄の風”を感じさせるメロディーラインは夏の暑ささえもフッと忘れさせてくれる心地良さがある。
「Wildfire feat.Benji Webbe from SKINDRED」(’15) /CROSSFAITH

日本にとどまらず、積極的に海外ツアーを行ない、世界中を駆け回っている大阪発のメタルコアバンド、CROSSFAITH。従来の日本にいたラウド系バンドとは一線を画す活動は前代未聞であり、その音楽性もワールドワイドに通用する破壊力を見せつけている。この曲は4thアルバム『XENO』(2015年発表)に収録された楽曲で、彼らの持ち曲の中でも群を抜くブチアゲソングになっている。イギリスでも凄まじく人気が高いレゲエミクスチャーバンド、SKINDREDのベンジー・ウェッブ(Vo)をゲストヴォーカルにフィーチャリングし、Koie(Vo)と熱い掛け合いを披露している。まさに“急速に燃え上がる炎”という曲名通りのサウンドなので、これを聴けば暑い夏も吹っ飛ばせそう。
「SUMMER」(’17)/ENTH

『京都大作戦』『SATANIC CARNIVAL』など数々の大型フェスに引っ張りだこ、人気急上昇中の名古屋を拠点に活動する3ピースバンド、ENTH。彼らがユニークなところはメロディックパンクの影響が強いものの、ラウド/ミクスチャー的要素も柔軟に取り入れ、実に幅広い曲調で勝負しているところだ。歌詞もシリアスな歌ものから、おバカなノリで突っ走るナンバーまであり、掴めそうで掴めないハミ出しっぷりも自由度が高くて最高。この曲は昨年出た初の1stアルバム『HENT』に収録された楽曲で、ライヴで騒ぎたくなる爽快かつ疾走感あふれるサウンドに仕上がっている。MVもふざけているので(他の曲も!)、彼らの陽性のキャラが伝わってくる。夏はアホになって暴れるしかない!と思わせてくれる曲だ。
「Rising Moon」(’18)/ASTERISM

平均年齢16歳(!)という3ピースのヘヴィメタル・インストバンドとして話題を呼んでいるのがASTERISM(アステリズムと読む)だ。過去にJudas Priest、METALLICA、Ozzy Osbourne、Motörhead、RUSH、Rage Against the Machineとメタル系バンドを中心にカバーしており、特に女性ギタリスト・HAL-CAの超絶プレイは大人顔負けのテクニックとパフォーマンスで多くの人を魅了している。しかも10代で自分たちのオリジナル曲もしっかりと書き上げ、これがまた非常にクオリティーが高いのだから、驚きを禁じ得ない。この曲も月が昇ったところで、3人のバケモノたちが暴れ出すというイメージがあったようで、MIO(Dr)の力強いドラミング、7弦ベースを自在に操るMIYU(Ba)の指さばき(リズム隊は兄弟!)、そして、HAL-CAの饒舌かつ映像喚起力に優れたギターフレージングに引き込まれてしまう。真夏の夜に聴いて、テンションを上げたい楽曲だ。
「Summer Song」(’16) /Joe Satriani

インストつながりで最後に紹介したいのは、ギターの名手であるジョー・サトリアーニ。あのスティーヴ・ヴァイも彼に師事を受けたりと、数々の名ギタリストを育てていることでも有名だ。サトリアーニと言えば、抜けが良く、清涼感溢れるギタートーンが特徴的で、聴けばすぐに彼とわかる個性を持ったサウンドを売りにしている。基本はインストゥルメンタルが多いのだが、耳に馴染みやすいキャッチーな音色で多くのリスナーを獲得している。この曲はTVやゲームなどにも使用されているので、耳にしたことがある人も多いだろう。夏の暑さをさりげなく和らげてくれるような、クール&ビューティーなフレーズは実に気持ち良い。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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