実は音楽県だった!? 長野県の音楽&出身アーティスト5選

2018年6月4日 / 18:00

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲 (okmusic UP's)

諏訪湖や温泉街、御柱祭で知られる長野県諏訪市出身の筆者。学生時代は近くに大きな楽器屋やCDショップ、ライブハウスもなく、決して音楽環境が良かったわけではなくて。音楽雑誌を眺めては東京に憧れて、足繁く上京してCDを買い漁ったり、ライブハウスに通っていたもんです。近年、地元のFM局でラジオ番組、LCV-FM『激アツ!ロックンロール教室』をやったり、6月16日(土)と17日(日)に長野県茅野市で開催される、室内ロックフェス『OTOSATA ROCK FESTIVAL 2018』を応援させていただく中、「実は長野県って音楽県だったのでは!?」と思わされることが増えました。知ってました? 実は世界屈指のエレキギター工場がたくさんあることや、実は長野県出身ミュージシャンってすごく多いこと。今回は僕の地元、長野県の音楽や出身アーティストにスポットを当ててみました。
「信濃の国」/長野県県歌

まず紹介したいのが、長野県歌「信濃の国」。「長野県生まれのほとんどの人が歌える」と言われるほど、県民に深く浸透しているこの曲。1899年に長野県師範学校教諭の浅井洌が作詞、1900年に同校教諭の北村季晴が作曲し、1968年(昭和43年)5月20日に長野県歌として正式制定。以降、長野県の多くの小学校、中学校、高校で行事ごとに歌われてきたこともあって、「ほとんどの人が歌える」というのも、まんざら嘘じゃない。現在も愛され続け、ご当地キャラのアルクマによる「信濃の国(アルクマ・ダンス・バージョン)」、ご当地アイドルのパラレルドリームによる「信濃の国-パラドリver.-」、アイドルマスターによる「信濃の国 ~ハッピー&パピーver~」など、多数のアレンジ盤が存在するこの曲。歌詞には長野県の地理地名や産業、長野県出身の著名人とさまざまな文化、歴史が六番に渡って散りばめられますが、残念ながら二番以降を歌える県民は少ないです!(笑)
「時代のヒーロー」(’16) /GLIM SPANKY

2007年に長野県松川高等学校にて結成され、2014年にメジャーデビュー。60’s~70 ‘sのロックやブルースを基調としながら、圧倒的な“今”を感じさせるロックンロールサウンドと、松尾レミ(Vo)のハスキーで存在感あるボーカルで人気を集め、今年5月には初の日本武道館ワンマンを成功。“信州発、世界行き”のロックンロールドリームを見せてくれんじゃないか?と、彼女らには個人的に大きな期待をしている僕ですが。今年3月、長野県をホームタウンとし、県内で強烈な人気を誇るプロサッカーチーム・松本山雅FCがゲーム前に行なったプレビューショーのテーマ曲に抜擢されたのが「時代のヒーロー」。幼少期にサッカー少年だった亀本寛貴(Gt)のTweetをきっかけに実現したという、松本山雅とのコラボ。長野県民には松本山雅FCの活躍とともに、GLIM SPANKYの活躍に注目して欲しい!
「SEE OFF」(’98)/BRAHMAN

そんな松本山雅FCのチャント(応援歌)として使用されているこの曲。TOSHI-LOW(Vo)のイメージから茨城県出身の印象が強いBRAHMANだが、リズム隊のMAKOTO(Ba)とRONZI(Dr)は松本市出身。2,000人の山雅サポーターを集めてレコーディングされたアルバム『山雅流儀~YAMAGA STYLE~』にも、「SEE OFF (yamaga chant version)」として収録されている「SEE OFF」は、もともとBRAHMANのファンだった茨城県日立市の女子高生が“歌詞の《to the end》が「甲子園」に聞こえた”という理由から、高校野球の応援歌として使用したのをきっかけに、全国の高校で応援歌として大流行。それが巡り巡って、松本山雅FCのチャントとしても使用されるようになったという経緯があるというから面白い!
「ビールの泡よ、花となれ」(’11) /HOBBLEDEES

1989年、長野県で結成。1992年、シングル「オウムの唄」でデビュー。“ラスティック”と呼ばれるジャンルで人気を集めたHOBBLEDEES。当時から僕も大好きだったバンドだが、現在も長野を中心に絶賛活動中! 近年では『ナインティナインのオールナイトニッポン』のエンディング曲に「月夜の星空」が起用され、『岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ』には2015年から3年連続の出演。再評価の声が高まってますが、今年は『OTOSATA ROCK FESTIVAL』にも出演が決定! パンク、ロカビリーにジャズやブルース、ルーツミュージックの要素を加えた土着的なサウンドは最高にポップで耳馴染みが良く、あらゆる世代の音楽ファンを踊らせて、楽しませること間違いなし!!  若いロックファンにも新しい価値観、音楽の楽しさを知らしめてくれるはず。とにかく一回聴いて!
「革命」(’98)/MOROHA

2008年結成、長野県上田市出身。結成10周年を迎えた今年、6月6日に再録ベスト盤『MOROHA BEST~十年再録~』をリリースし、メジャーデビューするMOROHA。アコースティックギターとラップいう、シンプルかつな斬新なスタイルで、《俺等は俺等の道を行くだけ》と魂の叫びを吐き出し、聴く者の心を震わせる彼ら。深夜にヘッドホンでMOROHAを聴いてると、何かしたいけど何もできない苛立ちや悶々を抱えながら、実家の自分の部屋で膝を抱えていたあの時の自分がフラッシュバックする。もしかしたら、今も長野県は音楽県なんかじゃなくて、変わらず何もないからこその苛立ちや悶々を溜め込んで、音楽という表現で昇華できているのかもしれない。MOROHAは6月17日(日)『OTOSATA ROCK FESTIVAL』2日目の大トリとして出演。あの頃の俺みたいに、部屋で膝を抱えて悶々としてる君! MOROHAを観て、自分の中に革命を起こせ!!
TEXT:フジジュン
フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。


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