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2018年6月1日、ビルボードライブ東京にてオリジナル・ジェームス・ブラウン・バンドの公演が行われた。
“JBのサウンドやビートは唯一無二にして、絶対っ”! ジェイムス・ブラウンの表現をかつて支えた奏者たちを核に置き、その醍醐味を今に伝えましょうというグループの約3年ぶりの来日公演は、やはりそれを実感させるものだった。
今回の要点は、前回は2人だった菅奏者が倍の4人になったこと。そりゃ、表現が厚くなり、輝きが増す。全体の音楽監督はトロンボーン奏者のタイローン・ジェファーソンが務めた。1990年ごろからパブリック・エネミーの録音セッションなどに呼ばれ出した彼は、ピー・ウィー・エリス(JB黄金期のサックス奏者)とのつきあいも持ち、その後ジェイムス・ブラウンのバンドにも入った辣腕だ。また、トランペッターのジョー・コリアー(楽器をクルクル回す仕草が格好いい)やホリー・ファリスも90年代にJBバンドに入っていた。
そして、ベースのフレッド・トーマス、ドラムのトニー・クック、パーカッションのジョージ“スパイク”ニーリーのリズム隊がサウッンドを締める。熟練した味を出す彼らは前回も来日している、このプロジェクトに欠かせない面々。今回、フレッド・トーマスは「アイ・ガット・ザ・フィーリング」でステージ真ん中に出張り、肉声をガンガン出す。格好いい。
「コールド・スウェット」や「パパのニュー・バッグ」など数曲でいなたいリード・ヴォーカルをとったシンシア・ムーアは1990年初頭のジェイムス・ブラウン表現に関与。その後はブラック・アイド・ピーズのレコーディングに参加していたりもする女性だが、確かな存在感を出していた。
シンガーは、いい声を持っていた若目の奴がもう一人。キーボードを弾く一方、「コールド・スウェット」や「セックス・マシーン」らを中央に立ち朗々と歌ったそのクリス・ロブは、カニエ・ウェストやリオン・ウェア他のアルバムに参加するなど鍵盤奏者として活躍している御仁のよう。とかなんとか、代表曲の見せ方が、今回はより華やかで、多彩だった。
昔も今も、やっぱりJB。そんなことを改めて認識づけられ、なんかとっても幸せな心持ちを得てしまった。
なお、オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンドの公演は本日6月2日にもビルボードライブ東京にて開催。また4日にはビルボードライブ大阪での公演も行われる。
TEXT:佐藤英輔
◎公演情報
【オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンド
featuring フレッド・トーマス, トニー・クック, タイロン・ジェファーソン etc.】
ビルボードライブ東京
2018年6月2日(土)
1st Stage Open 15:30 Start 16:30
2nd Stage Open 18:30 Start 19:30
ビルボードライブ大阪
2018年6月4日(月)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
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