ボイメン田中俊介が映画愛&メンバー愛を明かす!『名もなき野良犬の輪舞』公開記念トークショー

2018年5月15日 / 15:15

 BOYS AND MENのメンバーで、俳優としても活躍する田中俊介が、2018年5月14日に新宿武蔵野館で行われた映画『名もなき野良犬の輪舞』公開記念トークショーに登場した。

 第70回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映、各国のジャーナリストから大絶賛され、5月5日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開中の『名もなき野良犬の輪舞』。田中は“1日1本映画生活”と、1日最低1本は映画を観ると決めているほどの映画好きで、朝早く起きて仕事に行く前や移動中の新幹線の中など、とにかくずっと映画を観ているという。さらに、韓国映画も大好きで、中でもソル・ギョングの大ファンだと公言。映画の感想を聞かれると、開口一番「いやぁ、さすがソル・ギョングだと! 感銘をうけました」と熱く即答し、「韓国ノワールは魅力的ですごく好きなのですが、本作は進化した今までにない韓国ノワールをみせてもらったという印象で、とにかく美しく、映像美へのこだわりも強く、色彩やカメラアングルが面白くて監督の遊び心も盛り込まれた作品でした。韓国(映画)どんどん進化していって日本ヤバいぞ、負けてられないぞと思えるくらい衝撃を受けました!」と話した。

 さらに、昨年公開された『ダブルミンツ』で主演したときには、役作りで15~16Kg体重を落したそうで、「僕自身も作品に取り組む際に、上っ面な感じで取り組みたくないし、内面的なものも意識して自分の経験を引っ張り出して、それでどれだけ役に近づけるかということをやっていました。ソル・ギョングさんは、とにかく内側からの役作り、ビジュアルへのこだわりをどの作品でも徹底的にやられている。前作『殺人者の記憶法』のときなんてガリガリにやせていておじいちゃんみたいだったのに、本作ではスマートに演じられてさすがです!」と感嘆しきり。

 一方、田中さんの同世代で、同じくアイドル出身の“演技ドル”であるイム・シワンの演技については「ソル・ギョングさんと同等か、食ってるんじゃないかと思えるほどのお芝居をしている、同世代として悔しくもあり、いつか僕もこのような作品で、韓国の作品だったり、さらに大きな夢ですけど、ソル・ギョングさんと共演できたらいいなぁ、なんてうらやましさも混じってみていました」と率直な思いを続けつつ「イム・シワンさんの表情が頭から中盤終盤と変わっていくんです。上映前なので話せないですが、ラストの表情、すばらしいんですよ! なんとも言えない表情で……これでイム・シワンさんのファンにならない人がいたらおかしいくらい魅力的で、そこにもぜひ注目してもらいたいです!」と熱いトークが止まらない。

 また、劇中のソル・ギョング演じるジェホと、イム・シワン演じるヒョンスの関係性については「共依存の部分があって、友情を超えた感情、いやそれ以上のものがあるんじゃないか。僕はこの作品すでに何回も観たのですが、一度目はそのスタイリッシュさに衝撃を受けて、2回目、3回目と観ていくと、あぁこのときにこう考えていたんだってそういう視点で見ると楽しめるんです。ソル・ギョング目線でもイム・シワン目線でも。だから僕はこの作品は2回、3回と観たほうが楽しめる作品だと思います。1回目はストーリーに集中して観て、2回目は監督のビジュアルへのこだわりも楽しめる。これまでの韓国ノワールってジトっとして灰色なイメージだけど、この作品では赤だったり原色が上手く使われていて、特に冒頭にでてくる、鮮やかな赤! さらに上からのアングル、いい表情のソル・ギョングとイム・シワン! いきなりいいシーンが出てきますからね」と映画好きならではの細かい分析も飛び出した。

 結成して8年目のボイメンのメンバーとは、結成当初こそ若さゆえのぶつかり合いもあったというが、「グループや夢への思いあってのぶつかりあいだったので、それがあったから生まれた友情や絆がある。家族のようなそれ以上のような繋がりがある」という田中。近年は、名古屋先行公開中の『恋のクレイジーロード』、5月26日公開の『ゼニガタ』、さらには来年公開の少女時代のスヨンとダブル主演を日韓合作『デッドエンドの思い出』と、映画への出演も相次いでいる。「そこから僕も韓国に、ソル・ギョングさんに近づきたいと思っています!」と再度ソル・ギョングとの共演をアピールしつつ「韓国ノワールはどれだけ進化するんだと驚いた作品ですので、その衝撃をぜひ味わって楽しい映画体験をしてください!」と熱く語り、終始、田中の映画愛が感じられるイベントとなった。

◎公開情報
映画『名もなき野良犬の輪舞』
2018年5月5日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング、 イム・シワン、チョン・ヘジン、キム・ヒウォン、イ・ギョンヨン
2017年/韓国映画/120分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/PG12
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