MACO「本当にありがとう」 笑顔で溢れたメトロノームツアー終幕! 初ベストALより新曲初披露も

2018年4月23日 / 19:15

 MACOが、アルバム『メトロノーム』を引っさげ今年1月27日 新潟公演より8都市で開催してきた【MACO メトロノームツアー2018】のファイナル東京公演を、2018年4月22日 昭和女子大学 人見記念講堂にて開催した。

<一気にMACOムード全開でスタート! 「ありがとう」から伝わるMACOという存在>

 ラブソングを中心に注目を集め、その歌声もあいまって男女問わず若者世代から支持を集めるMACO。この日の公演もSOLD OUT、その人気の高さは場内を見ての通りであった。少し昔の話になるが、彼女の人気に火をつけ、“テイラー公認”も受けたテイラー・スウィフト「We Are Never Ever Getting Back Together」日本語詞カバー、いまとなっても何度も聴き返してしまうほど、よく出来たカバー曲だと感心させられる。オリジナルの良さは言うまでもないが、注目してしまうのはその彼女が作詞をした日本語の歌詞。簡単に言ってしまえば、オリジナルの情景を日本のリスナー向けに書かれたVer.であると思うのだが、その言葉選び、イメージの的確性は惚れ惚れするくらい見事で、感銘を受けたのを覚えている。と、この周知の前置きはさておき、メトロノームツアー東京公演をレポートしていく。

 メトロノームの音が鳴り響き、幕が開いた。そこには『メトロノーム』のジャケットと同じ巨大なメトロノームに座っているMACOの姿。そして「恋するヒトミ」よりライブはスタートした。眼の前に広がる淡く甘い情景と、彼女の歌声に“カワイイ”という歓声も飛び交う。「楽しんでいきましょう!」と冒頭4曲で一気にキュートなMACOムードに飲み込まれていった。彼女の誘いに乗っかって一緒に歌うオーディエンスへ「OK♪」、“MACOちゃーん”という声援には「はーい♪」、“カワイイ!”には「ありがとう♪」…誰一人置いてけぼりにしない、彼女の優しい人柄が滲み出ること終始。そこで気付かされるのは、彼女のライブ中の「ありがとう」の数、しかもそれは口癖・反射的といった印象もなく言われて嬉しく思えるものであった。この言葉にファンも応え、MACO自身も盛り上がっていく、「ありがとう」の連鎖であり、言葉の力を感じる。そう思わせたのはもちろんMACOの振る舞いなわけで、彼女の人間的総合力の高さや、言葉を大切に扱う気持ちが存分に伝わり、愛を歌う説得力さえ見えた気がした。
「メトロノームツアーファイナル! 今日は足を運んでくださりありがとうございます!」“MACOちゃん! カワイイ!!”
「ふふ(笑)、ありがとうございます!」

<MACO「だから一発ギャグとかやってるんですよ!」、「LOVE」では客席へ降りてハイタッチ!>

 ライブに戻ると、BTS(防弾少年団)や、三浦大知、JUJU、AIなどの楽曲を手がけるUTAも参加したアルバム収録曲「NATURAL LOVE」で、今までのMACO楽曲にはないサウンドで歌う新鮮な彼女の歌唱に食い入ってしまう。そこへ「カタオモイ」と続き、シンガーとしての幅も感じさせた。また、アルバム『メトロノーム』の中でも思い入れの強い一曲であると歌唱後にその思いの丈を語った「愛してる」に胸を掴まれる。2017年は色んな事があった。死と対面したこともあったし、その時に生きてるなと、愛してる=生きてるんじゃないかなとか、色んなことを思って書いた「愛してる」。この日は、アカペラを挟むメトロノームツアーVer.で披露された。

 ここで話は前後してしまうが、彼女のMCはとても個性的(?)で誰もが笑顔になれるものだったので紹介しておくと、「今日は最高の一日にしましょう!」と、さらに盛り上げにかかるMACOは“胸から上に手を上げてください”と要求、そして「プチョヘンザ!プチョヘンザ!…」と遊んでみせたり、一発ギャグします!と言ってショートコント「ひじ」を披露したり…。これは2018年のMACOの目標「自分らしく生きる」に通じており、「自分から楽しむ。自分を開放すれば、みんなも楽しめる。緊張がほどける」といった理屈らしい、「だから一発ギャグとかやってるんですよ!」そう語る彼女のを見ているだけでも顔は綻んでくるのであった。そして、「一緒に馬鹿になったら怖くない!」と煽り、コーラス中にステージから客席へ降りて、ハイタッチするというサービス付きで代表曲「LOVE」を披露。また、一体感の増す場内にぴったりな一曲「family」を届けて前半戦は終了した。

<「みんなのおかげで歌えました。本当にありがとう」 初のベスト盤より新曲披露も>

 白を貴重とした、これまたキュートな衣装にチェンジしたMACOが登場し後半戦に突入。「朝もお昼も夢の中も」「恋人同士」と“ザ・MACO”的なセトリで始まると、これまで発表してき楽曲より春夏秋冬テーマに並べた構成で、もともと伝わりやすい歌詞に加え、さらにイメージの広がるステージを展開していく。そして、あっという間に終盤へ。何年経っても変わらない気持ちで歌い続けるんだろうなぁと「手紙」、終わりたくない気持ちからの一発ギャグ「ガムシロ」と、ありのままの気持ちで表現していくMACOは「Sweet Memory」で本編を締めくくった。

 アンコールのステージは、観衆の「LOVE」合唱を受けて再開。アルバムタイトル曲「メトロノーム」「幸せ」と届け、「みんなのおかげで歌えました。本当にありがとう」としんみりする雰囲気も漂う。だが、まだまだ元気な彼女は「今回はツアーファイナルということで…オー!!!! ベストアルバムから新曲を初披露したいと思います!」と、6月20日に発売となるベストアルバム『BEST LOVE MACO』より新曲「君のシアワセ」を披露。この曲はテレビ東京系ドラマ『東京センチメンタルSP~御茶ノ水の恋~』主題歌として、MACOが書き下ろした一曲で、この日ステージで初めて披露された。そして、もう本当に最後となり一発ギャグ「ガムシロ」の醤油一気飲みVer.も飛び出し、みんなで「PEEKABOO」を大合唱と、最後の最後までMACOは笑顔のまま、メトロノームツアーの幕を下ろした。

 ラブソングで注目を集める傍ら、様々な角度から自らの可能性を見出し、実力をつけているMACO。重ねてになるが、6月20日にはGLAY「HOWEVER」のカバーも収録されるベストアルバムの発売も控えており、これから彼女の歌にハマってみようという方にも絶好の機会である。もちろん、ファンは記念すべき初ベスト盤とあって手に入れておきたい。そして、ぜひ笑顔あふれるMACOのライブを一緒に楽しんで、魅力的な歌声に酔いしれてみてほしい。

◎セットリスト
【MACO メトロノームツアー2018】
2018年4月22日(日)昭和女子大学 人見記念講堂
01. 恋するヒトミ
02. 僕だけのBaby
03. We gonna be happy
04. Don’t You Know I Love U
05. NATURAL LOVE
06. カタオモイ
07. 愛してる
08. LOVE
09. family
10. 朝もお昼も夢の中も
11. 恋人同士
12. 春の風
13. 2人は夢見るマーメイド
14. 秋空
15. マフラー
16. 手紙
17. 恋の道
18. Sweet Memory
En1. メトロノーム
En2. 幸せ
En3. 君のシアワセ
En4. PEEKABOO

◎リリース情報
ベストアルバム『BEST LOVE MACO』
2018/6/20 RELEASE
<通常盤(CD)> UICV-1096 2,500円(tax out.)
<初回限定盤(CD+DVD+フォトブック)> UICV-9283 3,500円(tax out.)
<完全数量限定盤(オリジナルTシャツ+CD+デラックスボックス)> PDCV-1011 5,300円(tax out.)

収録曲:
「We Are Never Ever Getting Back Together(Japanese Ver.)」「LOVE」「ふたりずっと」「Kiss、ありがとう」「この世界中で」「うれし涙(MACO Ver.)」「恋心」「恋人同士」「恋するヒトミ」「恋の道」、新曲「HOWEVER」(GLAY 1997年発売のシングル曲をカバー)、「君のシアワセ」(テレビ東京系ドラマ『東京センチメンタルSP~御茶ノ水の恋~』主題歌)
https://store.universal-music.co.jp/product/pdcv1011/

・MACO 公式コメント
「私がデビューしてからいままで好きでいてくれてるみんなに、感謝の気持ちを込めてこの作品をリリースします。好きになってくれてありがとうの一言です。私が歌を好きになった理由はきっと育った環境で、お家では家族それぞれが好きな音楽を聴いていて、いまの私がその時に作られていたのかもしれません。GLAYさんのHOWEVERは常に家で流れていた音楽で、26歳になった私はふいにこの曲を去年の終わり頃聴いた時、こんな歌詞だったんだって涙が止まらなくて。幼かった頃わからなかった言葉の意味とか、いまの自分にフォーカスして聴いてしまったりもして。改めてこの曲をカバーしたいと思いました。昔のMACOといまのMACOが詰まったベストアルバム、ぜひたくさんの人に届きますように」

取材:フルカワタイスケ


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