BUCK-TICK、アルバムリリースツアー『BUCK-TICK 2018 TOUR No.0』開幕

2018年4月3日 / 13:15

3月31日@よこすか芸術劇場 photo by 田中聖太郎 (okmusic UP's)

デビュー30周年イヤー真っ只中のBUCK-TICKが、3月14日(水)にリリースした21枚目のオリジナルアルバム『No.0』がオリコン週間アルバムランキング・ビルボード週間アルバムセールスチャートで2位と好発進の中、ソールドアウトの超満員のオーディエンスを前に行なわれた全国ツアー『BUCK-TICK 2018 TOUR No.0』の初日である3月31日(土)神奈川県・よこすか芸術劇場のライブの模様をリポートする。同ツアーは全国26ヶ所28公演を予定し、各所でソールドアウトとなる中、東京国際フォーラムホールAでの追加公演も発表。途中、野外フェスや巨大イベントの出演も決定するなど、30周年イヤーを走り抜けていくので見逃がさないでほしい。

メジャーデビュー30周年を邁進中のBUCK-TICKが、21枚目のニューアルバム『No.0』を引っ提げ、3月31日よこすか芸術劇場より全国ツアー『BUCK-TICK 2018 TOUR No.0』をスタートさせた。『No.0』の世界観を濃密に表す今ツアー初日で見せたのは、誕生と終焉、創造と破壊、愛と死。楽曲の世界を視覚的に広げるステージセットや映像、闇と光を演出するライティング、そして最新のBUCK-TICKサウンドで、この普遍かつ重厚なテーマを描いていた。

映像とステージセットを効果的に使ったメンバーの登場シーンに、期待で胸を膨らませた会場からは大きな歓声と拍手が沸いた。これからツアーを楽しむ方たちのために詳細は控えるが、ステージは『No.0』の楽曲を中心にしたセットリストで、過去曲も『No.0』の世界をより深く繋いでいく楽曲がセレクトされていた。鼓動と呼応するようなヤガミ・トールが打ち鳴らすリズムが世界を押し開く「零式13型「愛」」、「Ophelia」では星野英彦のギターが切なく歌に寄り添い、「BABEL」では樋口豊の重厚なベースフレーズが存在感を放った。今井寿が鳴らすノイジーなギターサウンドから繋がるインダストリアルナンバー「ノスタルジア –ヰタ メカニカリス–」では、シアトリカルなステージパフォーマンスに魅せられ、「Moon さよならを教えて」では美しいバンドアンサンブルと、櫻井敦司の情感豊かなヴォーカルに酔いしれた。そして、映像と共にストーリーを紡いだ「ゲルニカの夜」は、瞬きをするのも忘れるほど。普段、楽曲の主人公を演じるように歌うヴォーカルスタイルの櫻井が、生身のむき出しの感情で声を吐き出す「胎内回帰」も圧巻だった。ステージから伝わってくる凄まじいエネルギーと説得力が、微動だにできぬほど会場を圧倒していた。

MCを挟まず構築された本編はとてもシリアスで深く心に刻まれるものだったが、「GUSTAVE」で櫻井に合わせて会場中が猫ポーズで乱舞するのもこのツアーのハイライト。ファンと一緒に作り上げていく『No.0』の世界を、メンバーも楽しんでいるようだった。会場を見渡すと老若男女幅広い客層が見受けられ、ウィークリーチャート2位となったこの『No.0』は、デビュー30年のキャリアにしてなお、最高傑作を更新し続ける彼らのオリジナリティを改めて裏打ちする作品だといえる。創造と破壊を繰り返しながら、BUCK-TICKは追加公演の7月26日(木)東京国際フォーラム ホールAまで、全29公演を繋いでいく。

photo by 田中聖太郎

text by 大窪由香
『BUCK-TICK 2018 Tour No.0』
4月07日(土) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール

4月08日(日) 奈良・なら100年会館 大ホール

4月14日(土) 栃木・栃木県総合文化センター メインホール

4月15日(日) 群馬・群馬音楽センター

4月21日(土) 石川・本多の森ホール

4月22日(日) 長野・長野市芸術館 メインホール

5月12日(土) 香川・サンポートホール高松 大ホール

5月13日(日) 高知・高知市文化プラザかるぽーと 大ホール

5月19日(土) 岡山・倉敷市民会館

5月20日(日) 京都・ロームシアター京都(京都会館) メインホール

5月26日(土) 北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)

6月01日(金) 福島・郡山市民文化センター中ホール

6月03日(日) 千葉・市川市文化会館

6月09日(土) 大阪・オリックス劇場

6月10日(日) 大阪・オリックス劇場

6月14日(木) 新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場

6月23日(土) 広島・広島JMSアステールプラザ大ホール

6月24日(日) 福岡・福岡市民会館

6月30日(土) 宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール

7月01日(日) 青森・リンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)

7月06日(金) 埼玉・川口総合文化センター リリアメインホール

7月07日(土) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール

7月14日(土) 静岡・静岡市民文化会館 中ホール

7月15日(日) 愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホール

7月18日(水) 東京・NHKホール

7月19日(木) 東京・NHKホール

7月26日(木) 東京・東京国際フォーラムホールA(追加公演)

<チケット>

¥8,000(税込)

■一般発売:5月26日(土)AM10:00
アルバム『No.0』
発売中

【完全生産限定盤A】(SHM-CD+SHM-CD+Blu-ray)

VIZL-1340/¥5,980+税

【完全生産限定盤B】(SHM-CD+SHM-CD+DVD)

VIZL-1341/¥5,480+税

<収録曲>

■CD

01.零式13型「愛」

02.美醜LOVE

03.GUSTAVE

04.Moon さよならを教えて

05.薔薇色十字団 – Rosen Kreuzer –

06.サロメ – femme fatale –

07.Ophelia

08.光の帝国

09.ノスタルジア – ヰタ メカニカリス –

10.IGNITER

11.BABEL

12.ゲルニカの夜

13.胎内回帰

■Blu-ray/DVD

MV「美醜LOVE」「IGNITER」「Ophelia」収録

◎A・B共通特典

※スペシャルパッケージ仕様

※シングル・アルバムトリプル購入者対象キャンペーン応募ハガキ封入(応募締切:3月28日(水)消印有効)

【完全生産限定盤C】(SHM-CD+VRコンテンツ)

VIZL-1342/¥4,480+税

※VRビューアー付

◎C特典

※MV for VR「美醜LOVE」「IGNITER」「Ophelia」収録

(VRコンテンツダウンロード用PINコード封入[ダウンロード開始日:3月14日(水)0:00~])

※本商品は、スマートフォン専用VRコンテンツ商品です。[推奨環境(OS)] iOS8.3以上、Android4.3以上

※オリジナルVRビューアー付属

※スリーブケース仕様

※シングル・アルバムトリプル購入者対象キャンペーン応募ハガキ封入(応募締切:3月28日(水)消印有効)

【通常盤】(SHM-CD)

VICL-70237/¥3,000+税


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