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2017年7月にリリースされたアルバム『マニジュ』で新境地を見せた佐野元春が、早くもニューアルバム『自由の岸辺』をリリースする。同アルバムは2011年1月に発表された『月と専制君主』に続くセルフカバーアルバム。佐野自身でこれまでの楽曲から11曲を厳選し、編曲に大胆な改変を施し新たな楽曲として蘇らせている。
レコーディングには前作のセルフカバーアルバムと同じセッション・メンバーである古田たかし(dr)、井上富雄(B)、Dr.kyOn(key)、長田 進(G)らが参加。いずれも佐野が長年親交を共にしてきたミュージシャンだ。古田たかし、井上富雄によるコンビネーションが安定感のあるリズムを刻み、Dr.kyOnのピアノがファンキーに転がる。長田進のギターがブルージーに唸り、佐野自身も何曲かでソロ演奏を披露。彼らのプレイヤビリティーを知り尽くした佐野が、それぞれのミュージシャンのポテンシャルを最大限に引き出した。
アルバムは全編に渡ってフォーク、ブルース、ニューオリンズ、ジャズ、カリビアン、レゲなど多彩なビートが採用されている。ここでの佐野は、卓越したメロディ・メーカーであるだけでなく、言葉を際立たせる編曲家としても限りない創造力を発揮。セルフカバーアルバムではあるが、そこに懐古的な要素はなく、現在進行形のソングライターによる新作アルバムが完成した。それぞれの楽曲が持つ音の豊富さに彩られて、佐野元春はジャック・ブレルのように愛を歌い、カエターノ・ヴェローゾのように真実を奏でる。どの曲を採っても、詩的表現の中に気取りのないユーモアと批評精神を滲ませ、時が経っても古臭さを感じさせない。むしろ成熟した大人の芳醇さに包まれ、説得力あるメッセージとして現代の聴き手に響く。
CDのマスタリングはラーセン・マスタリングのチーフ・エンジニア、ギャビン・ラーセン、アナログ・カッティングは、キャピタル・マスタリングのベテラン・エンジニア、Ron McMaster(ロン・マクマスター)が担当。ネイキッドで、美しく、ウィットに富み、大胆不敵。そんなバンド・サウンドが心地いい佐野元春 & THE HOBO KING BANDのアルバム『自由の岸辺』はCD、アナログ、配信の3形態で5月23日にリリースされる。
アルバム『自由の岸辺』/佐野元春 & THE HOBO KING BAND
2018年5月23日発売
【初回限定盤】(CD+DVD)
¥4,200+税
【通常盤】(CD)
¥3,000+税
【ダウンローディング】
¥250(1曲)※販売:iTunes Store
<収録曲>(オリジナル収録アルバム/発表年度)
01. ハッピーエンド/Happy End (スウィート16/1999)
02. 僕にできることは/Things I Could Do (フルーツ/1996)
03. 夜に揺れて/Night Swinger (バック・トゥ・ザ・ストリート/1980)
04. メッセージ/The Message (ストーンズ & エッグス/1999)
05. ブルーの見解/Visions Of Blue (ナポレオンフィッシュと泳ぐ日/1989)
06. エンジェル・フライ/Angel Fly (ストーンズ & エッグス/1999)
07. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日/A Napoleon Fish Day (ナポレオンフィッシュと泳ぐ日/1989)
08. 自由の岸辺/La Costa Libre (mf ヴァリアス・アーティスツ Vol.1/1989)
09. 最新マシンを手にした子供達/Pop Children With The New Machine (スウィート16/1992)
10. ふたりの理由、その後/The Soul Mate Story (ナポレオンフィッシュと泳ぐ日/1989)
11. グッドタイムス & バッドタイムス/Good Times & Bad Times (バック・トゥ・ザ・ストリート/1980)
【アナログ盤】 (LP)
¥3,500+税
<収録曲>(全10曲)
■SIDE-A
01.ハッピーエンド
02.僕にできることは
03.夜に揺れて
04.ブルーの見解
05.エンジェル・フライ
■SIDE-B
06.メッセージ
07.自由の岸辺
08.最新マシンを手にした子供達
09.ふたりの理由、その後
10.グッドタイムス & バッドタイムス
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