【agehasprings】新曲「Change」に見る、ONE OK ROCKが世界に挑戦し続けるワケ

2018年3月26日 / 20:00

 本格的に拠点を米ロサンゼルスに移して活動し始めているONE OK ROCK。日本の音楽シーンをいち早く抜け出して自分たちの夢を叶えるため、日本にもっと幅広い音楽を伝播させるため、ONE OK ROCKの4人は動き出している。

 そんな彼らが、2018年2月16日に配信限定でリリースした、2018年第1弾となる新曲「Change」が好調だ。Billboard JAPAN HOT100では、リリース直後の2月26日付チャートで6位をマークし、その後も順位を落とすことなく横ばいの推移を見せており、リリースから4週が経過した最新の3月19日付チャートでは、11位にチャートインしている。同曲のタイアップとなっているHondaの新TVCM『ONE OK ROCK×HondaJet Go, Vantage Point.』が話題を呼んでいることに加え、配信形態でのリリースのみでこのチャート・アクションをキープできるところに、あらためて彼らの人気ぶりが窺える。

 また、前回リリースされたアルバム『Ambitions』(2017年1月11日)から約1年以上ぶりの新曲という点においても、いかに彼らのファンがエキサイトしているかが如実に伝わってくる。今年の1月17日にリリースされた彼らの最新の映像作品である『ONE OK ROCK 2016 SPECIAL LIVE IN NAGISAEN』を観たファンは、あらためてONE OK ROCKの持つエネルギーに心を躍らせ、次いで1月31日に解禁された新曲リリースのアナウンスに心を沸かせた、それがこのチャート・アクションに如実に表れていると言える。まさに待ちに待った新曲だったのだろう。

 個人的に注目しだしたのは、2年前にプライベートで南米のペルーやボリビアへと旅に出かけた時だった。大型ショッピングモールで買い物をしていると、スペイン語圏やアメリカ、イギリスのヒットソングが流れている中、ひときわ目立つ楽曲が流れたのだ。すかさず音楽認識アプリ『Shazam』で調べたところ、それがONE OK ROCKだったのだ。ドラムのサウンド処理の仕方、ギターやベースなど他の楽器たちの音数の少なさ、プログラミングの音質のセンスの良さが、当時の自分の知っている邦楽ロック・バンドとは違っていた。なんといっても抜群にリズムのいいTAKAの歌が、少しハスキーな声色と共に存在感を放っていた。

 今回の配信リリース・シングル「Change」でも、妥協を許していないサウンド・プロダクションが施されている。オリエンタルな音色のリフから始まり、ラテン・フレーバーを匂わすリズムでスネアをシンコペーションさせることでノリを前のめりにしていて、そこにハンド・クラップやタムを加えることによって、さらに言葉に躍動感を与えている。

 サビでは、シンプルなコード進行に大きなメロディーを乗せて、「自分をchangeさせるには早いも遅いもないんだ どんなに道を外しても壊れたりはしない 自分を信じて突き進んで!」とメッセージを放っている。歌詞にも工夫が施されていて、最初から最後まで英語で歌うと見せかけておいて、途中でフッと日本語が出てきて、リスナーは日本人でもそうでなくてもハッとするだろう。一番伝えたいことがそこに隠れていたりするから憎い演出である。

 D.A.N.やPAELLAS、ROTH BART BARONなど(他にもたくさんいるが)、近年良い意味で洋楽ナイズされたバンドが、さらにどんどん国内外を問わず羽ばたいて成長していく中、このONE OK ROCKというバンドは一つの指標になっているかもしれない。自分たちの表現したい音楽をやって、国外でもツアーをやれて、国内でも2日間で11万人もの動員ができるバンドは決して多くはないと思う。逆に言うと、好きなことをやろうとしているから、モチベーションを維持できて様々な困難にも立ち向かえているのだと思う。

 ONE OK ROCKというジャンルにさらに磨きをかけて、誰も成し遂げてないことにトライし続けて欲しいと個人的に思う。

Text by 横山裕章(agehasprings)


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