ロングセールスは地道な努力あるのみ?! back numberとglobeのベスト・アルバム【Chart insight of insight】

2018年3月10日 / 17:00

 Hot100ほどではないにせよ、アルバム・チャートのHot Albumsも毎週のように激動している。アルバムという音楽のあり方、聴かれ方もずいぶん変化してきているというのも大きいだろうが、それでもなお定番として支持されやすいのがベスト・アルバムだ。昨年末にリリースされてずっと上位をキープしている安室奈美恵の『Finally』を筆頭に、ベスト・アルバムは長く売れるしチャートに残りやすい。 

 その顕著な例が、今週12位にランクインされているback numberの『アンコール』だろう(【表1】)。このアルバムは一昨年の年末にリリースされたもの。ちょうどさらに前年発表の「クリスマス・ソング」が再度チャートに浮上し、「ハッピーエンド」もリリースされるという絶妙なタイミングで発表されたわけだが、以来、ほぼ下降することなく62週に渡って30位以内をキープしている。彼らはとくにトリッキーなプロモーションを展開しているわけではないし、地道にライブを積み重ねてきたバンドということもあって、ベスト・アルバムに限らず長く売れ続ける傾向にある。アーティストにとって非常に理想的な売れ方だし、話題性というよりも音楽そのものが評価されていることにほかならないといえるだろう。 

 back numberと違った意味で、地道に売れ続けているのが、globeの『15YEARS-BEST HIT SELECTION-』だ(【表2】)。このアルバムは2010年に発表されたベスト・アルバムだが、浮き沈みはあるものの何度もチャートに浮上してくる。Keikoの療養中の歌声が発表されて話題になった昨年秋頃からも急上昇し、今年に入ってからの引退表明などの煽りを受けてチャート上位にとどまっている。こちらに関しては、意図せずとも話題性が高まったわけだが、それだけ心に残る作品を作り続けた成果が今のランキングに表れているといえるし、back number同様に音楽そのものへの評価へとつながっているのだ。Text:栗本斉


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